しまね農林水産情報

島根県庁農林水産総務のブログ!
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竹林の面積が拡大しています

2008年10月27日 | 森林・林業
しまねの竹林面積が拡大しています。

 かつては竹材は土壁の下地(小舞竹)、
ビニールハウスの骨組み、養殖用筏、
農業用の籠など多くの利用がありましたが、
それらは代替品に取って代わり、
更に安価で大量に輸入される竹製品と筍により
県内の竹材と筍の生産は急速に減少しました。

 一方、中山間地域で見受けられます
休耕田や造林地などで光と水が十分あるところは、
竹の地下茎にとっては好条件のところです。

 このような状況により管理のできないところでは
次第に侵入竹が広がってきたと考えられます。

島根県内の筍生産量及び竹林面積の推移  単位 生産量:トン、面積:ha
 区 分  S57 S62 H4 H9 H14 H19 
筍生産量 1,811 1,517 1,052 524 133 53
竹林面積 7,954 8,241 8,671 9,670 9,722 10,054

竹林の拡大阻止として皆伐を行いますが、
皆伐したから阻止できたと思ってはいけません。
残っている地下茎では節のところから
休眠芽が発芽して細い稈が多数発生し、
元の状態に回復しようとしています。
よって、翌年度以降も筍や稈を伐って歩く必要があります。

 竹の利用として竹炭、竹酢液などが多いですが、
最近では竹パウダーを牛の飼料やマルチング資材などに
利用可能であることが分かり、
今後の利用が期待されています。


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