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【071230】イノシシ:餌求め泳いで上陸!? 愛媛・上島で農作物被害

2007年12月30日 | 獣害-状況
 犬かきならぬ「イノかき」!?−−。瀬戸内海の離島から成る愛媛県上島(かみじま)町で近年、泳いで上陸したとみられるイノシシが出没し、町が農作物被害の対応に追われている。「えとは終われどイノシシは去らず……」。町民のため息も止まらない。

 町の主な島は岩城(いわぎ)島、生名島(いきなじま)、弓削島、高井神島、魚島で、イノシシが出没しているのは生名島を除く4島。イノシシが泳ぐことは専門家の間で知られ、呉海上保安部(広島県呉市)は02年11月、瀬戸内海を泳ぐ2頭の撮影に成功している。

 町によると、岩城島や弓削島に姿を見せるようになったのは3年ほど前。岩城島北西約1キロにある、イノシシが生息する広島県・生口島(いくちじま)で04年2月、約390ヘクタールが焼ける山火事があった時期と重なる。当時から「餌が無くなったイノシシが海峡を泳いできたのでは」とうわさになっていた。

 今年1月には魚島で目撃され、高井神島でも昨春、イノシシとみられる足跡が見つかった。両島は他3島から約8〜10キロ離れ、本州・四国からは更に距離があるため、少なくとも約8キロ泳いだことになる。

 愛媛のほ乳類に詳しい「石鎚ふれあいの里」(愛媛県西条市)の山本貴仁学芸員(36)によると、江戸時代には島しょ部でイノシシがいたという記録があるが、その後は狩猟などで全滅した。山本さんは「1960年代から山でまきを採らなくなり、イノシシに住み良い環境ができた。個体数が増えた陸地部であぶれたイノシシが、餌を確保しやすい島に移り住んだのでは」と推測する。

 06年度、町のサツマ芋やミカンの被害額は約20万円。同県今治市の猟友会に依頼し、被害が大きい島で駆除を始めたが、今年度の被害額は倍以上になるとみられる。今月の町議会には、農家が畑に防護柵を設ける際、費用の半額(上限10万円)を補助する議案も提案している。
(愛媛県)

毎日新聞
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20071230k0000m040117000c.html

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