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青木一香展―無から光へ(康花美術館ブログより転載)

2017-07-14 13:15:29 | 日記
先日(7月8日土曜日)、伊豆長岡のギャラリーnor/NOKTAで開かれている「青木一香展―無から光へ」を見に行ってきました。往復約10時間、少々疲れましたが、見ごたえのある作品たちとの出会いに癒され、帰途の車中ではかつて仏像巡りに精を出した来し方を想い起しながら心安らぐ時間を味わっていました。

作品は、和紙を墨で色付けしたものを固めて小さな仏像に造形化した作品たちが主人公で、京都広隆寺あるいは奈良法隆寺の弥勒菩薩を模したと思われる小仏像たちの他、縦2メートル、横1メートル近くの墨で描いた下絵の上に、曼荼羅絵図を思わせるような、幾つもの小仏像が張り付けられ、その上部には天女と思わしき造形物が配置された大作まで展示してありました。この作品は宇治の平等院の鳳凰堂の空間に繋がっているようにも見えました。

ちなみに小仏像と言っても、一体一体は目鼻立ちをくっきりと描いたものではなく、丁度江戸期の円空仏を彷彿させるような造形
で、京都の三十三間堂の千体仏のように様々です。その一方、紙のギザギザ観と黒を基調とした小像たちは、スイスの彫刻家ジャコメッティを想像させもしました。一香さんが油彩から墨の世界に転じて大分の年が経ちますが、年輪を重ねるとともに墨が描き出す美の奥行きは、一層幽玄閑寂の世界に近づいているようです。

お時間のある方は、是非ともこの愛らしい仏像たちにお会いに行かれるようお勧めします。会期期間は今月、7月6日(日)までです(伊豆長岡駅から徒歩10分、連絡先TEL:055-949-7821、ぎゃらりーnoir/NOKTA)が、年内に沼津にある「芹沢光治良記念館」でも同展が再び開かれる計画があると聞いています。

なお、来る8月2日から始まる康花美術館の「戦争と平和展」で、今回の「青木一香展」で展示されていた作品の中から、一点「平和の祈り」お借りし展示する予定にしております。
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