魅力の運河クルーズ”富岩水上ライン"
今回は時間の都合で乗船できませんでしたが、富山環水公園からは、中島閘門を通り北前船交易で栄えた雰囲気を今に伝える河口の岩瀬(富山市岩瀬)を結ぶ運河クルーズ「富岩水上ライン(富山県&富山市)」が運航されています。
画像はスターバックスコーヒー富山環水公園店前を通過する富岩水上ラインの小型電気ボートの「もみじ」
富岩水上ラインには、定員55名の「fugan」と「sora」と、定員11名の小型電気ボート「もみじ」が就航していて、富山環水公園~中島閘門~岩瀬間の定期運航のほか、季節やイベントに合わせた特別運航、貸切運航なども行われています。
天門橋の下を通過中の「sora」
定期運航は、富山環水公園発中島閘門経由岩瀬カナル会館着便が1日2便、富山環水公園発中島閘門経由富山環水公園着便が1日6便就航しています(富山環水公園発始発9:45発・最終15:55発)、料金は800~1,500円。
詳しくは、富岩水上ラインをご覧ください。
クルーズ船の発着場に係留中の「sora」
クルーズの見所は、運河のほぼ中央の河口から約3.1kmあたりに設置されている「中島閘門」です。中島閘門は、富岩運河の建設にあわせて1934年に竣工し、2.5mの水位差を二対の扉で調節するパナマ運河方式(前後のゲートを交互に開閉することで水位の異なる水面を調整)の閘門で、水のエレベーターが体験できます。
中島閘門は昭和初期の土木技術の完成度の高さを示すものとして高く評価され、国指定重要文化財に指定されています。
クルーズ船の発着場に係留中の「fugan」
「fugan」は2015年3月27日に就航したばかりの新造船。
fuganは船体はアルミ合金製・動力は電気モーターの電気推進旅客船として建造されました。
船体は新幹線をイメージした流線型で、操舵室全面の窓ガラスには北陸新幹線と同じ曲面ガラスが使われています。
屋根にはソーラーパネルが装備されていて太陽光発電の動力も利用できるそうですが、運航中は鉛蓄電池を主電源とした電気で駆動します。
電気推進は騒音や振動が少なく、排気ガスを排出しないので排気ガスの匂いでの船酔いがしにくいそうで、船が苦手な人にもちょっとやさしい船です。
定員/55名
総トン数/16トン
長さ17.8m・幅3.3m
速力/4ノット(時速7km)
今度、乗って来ようかな