エントロピーを増やしつつ

ある人には当たり前、ある人には意外なことを、不定期に綴ってゆこうかな。
写真を多用する見栄えの良さはありません。

きれいな字はバランスから

2017年03月20日 19時34分39秒 | にほんご見聞録
 学校で文字を習い始める頃、教科書には字のバランスを考慮して、正しい字や美しい字を書くガイドとして、1文字分のマス目に「田」のような薄い線が描かれています。
 更に、全体の形などに注意を促す直線やマルが描かれていることもあります。
 このようなガイドがあることで、「か」と「や」の違い、「ゆ」と「わ」の違いなどがわかります。
 ガイドを見ただけでは、「そりゃ、下膨れの形なのは、見てわかる」「マルが描かれているからって、何なんだ」という気分です。だからこそ、教師の説明が必要なのです。
 しかし、これだけでは、物足りないような気がします。マス目の分割は、もっと細かい方が、綺麗な字を書くガイドになると思います。小学校に新入学する年齢の子供には、細かな気付きが難しいとは思いますが、タテヨコそれぞれ4分割なら、大丈夫と思います。
「4×4=16分割」と表現すると、「子供にとって、16は多い」という理屈になりますが、タテが4分割、ヨコが4分割として見ます。
「きれいに字を書きなさい」「ゆっくり、ていねいに」と指示されたら、子供はペン先に集中します。すると、全体のバランスの考慮よりも、曲がり方の方に意識が向きます。
 全体のバランスを意識するためには、1文字分のマス目の、どこを線が通るか、ペン先に集中するというより、ペン先の向かう先に意識を向けるのが良いかと思います。
 教科書に、このような見本があり、それを見ながら、「使わない、小さなマス目に、×印を書きなさい」「赤い点を、書き写しなさい」として、記入用ページに、このように書かせます。
 赤い点を書き写すことで、漠然と見ていた字の形が、「マス目のここを通過する」と意識できます。
 赤い点を書く位置は、線の交差する箇所、線の書き始めと書き終わりの箇所です。
「使わない、小さなマス目に、×印を書きなさい」「赤い点を、書き写しなさい」という指導は、教師が行うので、このマス目ガイドを渡すだけでは、役に立ちはしないでしょう。

「お」の下側は、まるめの位置と、線の書き終わりの位置が、ほぼ同じになるようにと、助言をします。

「ふ」の、左右の点の向き、長さに着目するようにします。

「や」の中に「つ」が含まれていますが、きれいな字としては、少し異なる書き方に気を付けます。
「や」の縦棒の書き終わりは、マス目の中央位置です。

 左はらいを、ギュインと曲げる子供がいますが、「ほぼ、まっすぐ」と助言することで、自然な美しさになります。
 ほんの少しだけ曲げると教えても、「曲げなければならない」と気にするために、ギュインと曲げます。「まっすぐでも良い」「逆向きに曲がらなければ良い」と添えるのが良さそう。

「これは、画数が多いから難しい」「できたら、すごい」と、あらかじめ言っておきます。
 縦棒の傾きが、意外と大きいというのは、見てわかりますが、どの程度の傾きなのかは、赤い点を書き写すことで認識できます。
 全体のバランスが良ければ、線の波うちが少しあっても、きれいな字に見えます。
 文字の個性を殺すのが目的ではありません。手書き文字で大切なのは、第一に読み誤らないように書くこと、第二に読んで気持ち良い美しさを心掛けることです。
 文字の書き方にも興味を持つことは良いことですし、読み易い文字を子供達が書くように努めることで、子供達の文字をたくさん読む際のストレスも軽減できると思います。

ジャンル:
学習
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