日本の産業を巡る現状と課題
という資料が話題になっている。
この資料は、経済産業省作成の、日本の現状を数字で非常に的確に分析した資料である。
私は、
WEBにおいてダメであると評判の、最後の部分(提言、対策)
「日本の将来を創る、戦略分野の提示」に注目している。
経済産業省から予算を貰って研究するためには、
経済産業省の提示する分野に合わせる必要があるのだろうと推測される。
低消費電力メニーコアプロセッサシステム技術シンポジウムにおける、
低消費電力の部分やまさにグリーンITに該当する部分であり、
低消費電力の記述は、まさに経済産業省対策であるように感じた。
はっきりいって、低消費電力に注力しなければならないのは、
携帯やカーナビ等に乗っているルネサスのみであって、
スパコンとか作ってる富士通やNECはメニーコアプロセッサに注力すべきなんじゃないの?
とか思ってしまった。
どこも前面には低消費電力を評価軸に挙げていたが、
その次に重要な部分として、性能向上の点を挙げていた。
低消費電力が競争分野において、メジャーな指標となっているのならば話は別だが、
そうなっていない現状では、力の入れすぎは非効率的だなという印象を受ける。
余り関係ないけど、提示されている戦略分野2のキーワードとして、
炭素生産性というものがある。
CO2 1トン当たりの国内総生産(GDP)の合計を「炭素生産性」と呼ぶらしい。
日本がどのような経緯で二酸化炭素の排出量削減にコミットしたのかは不明だが、
物事には優先度があり、
二酸化炭素削減の重要度が非常に高いことに関して、
疑問が残る。