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ときどき思ったことを綴るノート

園子温監督

2012-12-18 | ときどき思ったこと

園子温というなんだか凄まじい映画監督さんについて!

嫌いな作品、観たくなくて観ていない作品も多いので好きなのかどうかよくわかりませんが、とても惹かれる
人間として魂が爆発してるし、人生が爆発し続けている

岡本太郎さんや、草間彌生さんの自叙伝や作品に触れるに近い心の奥底からの感動を、この人から受けます

昨日、園さんの「希望の国」を観に行ってきました
うっとおしいほどやぼったくてださくて、ここまで直情的に直接に、言葉としてぶつけていいものなのか
存在が重く、重いほどに苦しくて、なんだか頭が痛くなる、気持ち悪くなる

岡本太郎さんの言葉に、芸術はきれいじゃない、いやったらしいものだ、というものがある
また、「きれい」と「美しい」の違いについて、それらは本質的にまったく異なると言っている
「きれい」は恐らく表面的に見目良く、麗しく、気持ちの良いものだが、「美しさ」はそうでないものの中にも存在する
みにくいもの、汚らしいもの、いやったらしいもの、恐ろしいもの、不快なもの、それらに潜むゾッとするような「美しさ」…

園さんの映画の中には、そういう「美しさ」があるような気がする

園子温は、前述の芸術家たちと同じに、人の見たくないものや避けて通ろうとする大きくて怖いものを
目の前に突きつけるどころか、投げつけてぶつけてくる、傷つけてくる

弱さに甘んじるわたしたちは、つねにそういう強さを持った人間を集団で攻撃したり疎外したりするけれど、
そのくせ気になってたまらないから、いやらしく媚びたりしてしまう

うらやましくてたまらないから


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