環境教育な日々

環境教育事務所 野の塾工房たまご代表の後藤清史のブログ

3月28日 企業及び小学校との連携による環境教育の展開

2012年03月28日 12時35分46秒 | 環境教育
なぜ、直接的でない環境教育活動に
脱温暖化やエネルギー転換への効果を期待できるのか

序論
小学校への環境教育の支援を実施
なぜ、直接的でない環境教育活動(生物や生物が必要とする環境を学ぶ)に、脱温暖化及びエネルギー転換への効果を期待できるのか

背景
■企業との連携による環境教育活動を小学校で実施
■地球温暖化は環境の変化を起こす
■環境教育活動は自然学習のみのツールではない
      ・主体的に考え行動できる人材の養成
      ・環境に対する正しい知識の習得

企業による支援と小学校での実施報告
企業による支援
コスモ石油エコカード基金による支援を請け実施
支援内容は、小学校等からの要望に基づき、小学校で実施する環境教育活動の運営費を助成

実施主体(環境教育活動の指導)
野の塾 工房たまご(環境教育事務所)

実施先(支援対象)
公立小学校5年生


実施内容
2011年9月から2012年1月まで、月1回実施
全体テーマは「学校の自然を調べよう」
各回のテーマ
1.堺市の生き物の現状(導入) 9月
2.生き物が必要な環境(校庭にいる昆虫) 10月
3.生き物の形(学校に来る鳥) 11月
4.樹の役割(学校植栽) 12月
5.生き物いっぱいの学校づくり(まとめ) 1月

各回のテーマ別学習内容
1.堺市にも希少種を含め様々な生き物がいるが生息に適した環境は減少している(現状認識)
2.必要とする環境は、種類だけでなく幼体と成体でも異なっている生き物や幼体と成体で身体のつくりが違う生き物がいる(生息地)
3.エサの採り方や生息する環境に合わせ体の形が違う、季節により場所を移動する生き物がいる(適応)
4.樹と生き物との関係について知る、植物にも種類があり様々な特徴を持っている(観察)
5.学校を生き物でいっぱいにするためには学校の環境をどの様にすれば良いかを考える(考察)

1〜5の活動を通じて、生き物と環境のつながりを学習し、生き物の生息場所としての環境とその保全に興味を持たせた

地球温暖化と生物との関係
地球温暖化に伴う気候の変化も、生物の生息環境を大きく改変する要因


まとめ
生物や生物が必要とする環境を学ぶ環境教育活動は、脱温暖化及びエネルギー転換を促す

理由(学習による効果)
■環境の変化が生物の生息地に影響を与えることを理解
■生息環境の消失は生物の消失をもたらすことを理解
■身近な生物への関心が環境への関心に繋がる

脱温暖化やエネルギー転換へのきっかけとして
■生物と環境との関係を学び、身近な環境に関心を持たせ、環境の保全について考えさることは重要である


農業気象学会全国大会の公開シンポジウム交流セッションで行ったポスター発表です。
発表は、シンポジウムのテーマと参加者を考慮し作成しています。
学びのプロセスに重点を置いておこなう、環境教育。
如何でしょうか。

3月25日 求める日々

2012年03月25日 12時33分21秒 | 日記
12月下旬から3月半ばまでの動きを整理してみた
仕事を始めてから学ぶということを渇望するようになり
昨年ひょんなことから時間を得たことをきっかけに各地に赴きました
まだまだ受け止めた内容はまとめれていないですが、時系列に並べてみました

平成23年
12月15日(木)シンポジウム「野生動物の保全と管理の最前線」
 目的、獣害対策の最新動向について
 ・主に外来生物対策の地域取り組みについて知る

※都市部の公園にあった痕跡

12月17日(土)、18日(日)京都工芸繊維大学(ゲスト西村佳哲氏)の特別講義
 目的、リビングワールドの西村氏に会う
 ・ブラッシュアップ

平成24年
1月21日(土)京都環境教育ミーティング
 目的、現在の環境教育の現場動向を探りに
 ・環境教育の広がりとプロセスワークについての調査

1月23日(月)三重の新県立博物館の展示検討ワークショップ
 目的、教育についてのスキルアップと意見交換
 ・博物館における環境教育への取り組み状況及び、教育手法の確認

2月19日(日)アライグマ対策技術セミナー
 目的、アライグマ対策と近隣情勢についての情報収集
 ・西ドイツのアライグマ対策について知る

生ゴミを漁るアライグマ(西ドイツ)
※農作物の廃棄にも餌付く

2月25日(土)〜27日(月)第4回つなぐ人フォーラム
 目的、発信と共有及び、情報収集
 ・自己確認

※オープニング

3月3日(土)、4日(日)幼児期における科学教育国際シンポジウム
 目的、体験型科学教育と環境教育との関係の確認とヒント探索
 ・体験型環境教育活動の理論整理

※学びのプロセス

3月12日(月)、13日(火)第1回環境人材育成研究交流大会
 目的、発信と大学等における環境人材育成に関する情報収集
 ・自己取り組みの確認のための発表

3月15日(木)シンポジウム「地域からの脱温暖化とエネルギー転換の将来ビジョン」
 目的、ポスター発表依頼への対応と情報収集
 ・発信と環境教育活動の普及

※交流セッションの紹介

そして考えたことなど・・・

〇アライグマ
隣接する行政が協働し、対応しなければならない状況になっている
ただ、多くの行政でその情報を多様な市民に同じレベルで落とし込めていない
野生動物との関係についての教育も進んでいない
持続可能性を考えた場合、必要な教育なのだが
野生動物への認識が薄い日本人にとっては普及が難しい教育かもしれない
今後も環境教育の一環として積極的に行っていく

〇学びのモデル
様々な「教育」と呼ばれる活動が各地で行われている
手法(活動)に注目がいきプロセスや学びのモデルへの関心が薄い
なんのために行うのか、それはなぜ効果的なのかを考えず
効果がありそうだから、人気があるからでは目的が違うのではないだろうか
発表の場は、他者の視点から学び、自己の考えを確認する
多くの場に出た経験から、たんに自己実現の場(単なる成果発表)ではないと考えている
互いの活動を報告し、より良いものを目指し練り上げる
そのような場が必要と考えている
ただ、学会のように堅苦しい場でなくても良いのではないでしょうか
お互いの活動を認めつつ検証を行う場
今年は主催として設置できるように動いていく

〇環境教育の普及啓発
環境教育の取り組み(活動)は多く行われているが、まだまだ一般化していない
各教育との整理も進んでいない
環境教育の説明を苦手とする環境教育関係者も意外と多い
それは、手法(活動)が先行し、理論理屈が追いついていないためかもしれない
穴を埋めれたとき複合教育(統合教育)としての環境教育の普及が進むと考えている
今更なのかもしれないが、環境人材育成研究のときの様に発表と議論を進めていこう

〇番外として
環境教育が取り扱う領域(環境の課題)が小難しいと思われ、一般の人との乖離があるのかもしれない
難しいのは環境課題なのか環境教育なのか、それとも説明する我々なのか
「環境のプロ⇒業界的」になっていないか
耳慣れない話を難しく話ていないか


どのような世界になってほしいのか
それを担う人材はどのような人か
必要な教育は何か
その為の教育活動はどのようなものが必要なのか
そして持続可能な社会を・・・

3月14日 環境教育フォーラム2011in生駒山麓公園開催報告

2012年03月14日 19時11分37秒 | 環境教育
3月10日(土)、11日(日)の両日を使い、環境教育のフォーラムを開催しました。
このフォーラムは、昨年3月の実行委員会の結成以来、ほぼ月1回の実行委員会ミーティングを行い開催に向けて取り組んできました。
当初は、独自に環境教育指導者の集まりを開催する予定だったのですが、今回会場となった公園を指定管理するNPO法人NACからの提案に応える形で実行委員に加わりました。

開催形式を一般向けのイベント(環境教育活動の体験)と環境教育指導者向けのフォーラムを同時に行う方法で実施。
イベントでは、一般向けのクラフトやピザ焼き、音楽会を実施した。その他に、事前予約制の4つの環境教育活動の体験を行い、ワークショップとしてその様子をフォーラム参加者が其々の興味に合わせ視察できるようにしました。
「自然あそびフェスタ」…環境のことを遊びのように楽しみながら学ぶ。また、そうした学びを様々な人に体験してもらう。
そのような場を目指してフォーラムを実施しました。
当日は、ケーブルTVの取材も来ていました。

夕方からはフォーラムのみとなり環境教育をキーワードに集まったメンバーが、様々なプログラムを楽しみました。
「環境教育等推進法(略称)」について、環境省の近畿地方環境事務所の雑賀さんを招いての勉強会を実施。
その後の交流会では、日付が変わるまで交流を楽しみました。
また、次の日は名古屋市立大学の有賀さんを招いて「幼児期における環境教育について」話していただいた。
熱気あふれる講話に受講者も引き込まれ、時間を大幅に延長してしまうハプニングもありました。
分科会も大いに盛り上がり、交流と学びの機会をこれからも提供したいと思えるフォーラムとなりました。

初日のイベントも当初予測を上回る来場があり、けが人もなく終了することができました。環境教育プログラムを知らないうちに体験してもらう。そう企画したのですが、そのねらいは達成できたのでしょうか。

フォーラムの様子を写真で紹介します。
ご覧ください。

受付を済ませ会場へ


ピザ作り




屋外音楽会


強敵、十津川の串コンとシシ汁


子ども冒険ツアー


改定「環境教育推進法」を学ぶ


議論が弾む交流会


白熱講義


分科会「初めての環境教育」


分科会「グローイングワイルド体験」


全員参加ディスカッション


そして、クローズ


ご参加いただいた皆様、有り難うございました。
ご支援いただいた団体の皆様、有り難うございました。
実行委員会の皆様、お疲れ様でした。









3月8日 第6回路地かふぇ「海がめカフェ」

2012年03月08日 13時22分44秒 | 環境教育
3月7日(水)に、NPO法人体験学習ネットワークとともに
大阪十三のカフェスロー大阪で、第6回目となるサイエンスカフェを開催しました。

須磨水族園の亀崎直樹園長を招いて、
ウミガメをテーマに「カメを取り巻く不思議な世界」を開催。
今回も様々なジャンルの方が路地に立ち寄ってくれました。
参加人数は少なかったものの、ゲストとの距離も近く、大学の研究室で話を聞く。
そんな雰囲気の路地カフェとなりました。

亀崎園長がカメに関わるようになった経緯から始まり、園長が研究対象にしているアカウミガメを中心に、ウミガメの研究史や現在の研究の到達点、須磨水族園での取り組みなど興味の尽きない話しが続きました。
フィールドワークを実践されてきただけに、今回も現地での研究の面白さを多く聞くことが出来ました。
また、いまだに多くのウミガメが混獲により死んでいる事実があることを知り、生体や繁殖地を守るだけでなく様々な取り組みが求められていることを痛感しました。
園長の「保護、保護と取り敢えず保護すればいいという対応では、本当の意味での保全は進まない」 現場で活躍されてきたからこそ言える言葉の重みがありました。
事実を伝えることの大切さと事実を知ることの大切さ、また事実を検証することの大切さについて語られていました。
後半は、須磨水族園での取り組み紹介をしていただき、魚以外の生物を飼う水族園があってもいいのではないかという発想から、ニシキヘビを飼いはじめたことやその飼育にまつわる興味深い話を聞くことが出来ました。
生き物を生き物として観ていくことの大切さ、研究者としての姿勢を学べた路地カフェでした。

当日の様子をお伝えします。


知らないことだらけの海がめの世界


日本のアカウミガメはアメリカ育ち


熱心に聞き入る参加者


NPO法人の体験学習ネットワークとともに取り組んできたサイエンスカフェ「路地かふぇ」
如何でしたでしょうか。

この第6回の開催を持って、昨年5月から取り組んできた本プロジェクトは終了いたしました。
ただ、我々が皆様をお誘いした路地は、立ち止まればそこかしこに存在しています。
ぜひ、ふと立ち寄っていただければ幸いです。
ご参加いただいた皆様、また、ご声援いただきました皆様、有り難うございました。

ご出演いただきましたゲストの皆様。
本当に有り難うございました。