日々是雑記。

「後向きに前へ進む」、温故知新人間の“おっ!”と思った雑記帖。 これから進む道は『過去』にあり!

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“フォークの神様”と謳われた岡林信康の「エンヤ~トット」への路線変更は、むしろ自然と言えるのでは…。

2007-09-17 17:14:07 | 音楽
ないかな?なんて最近思っているんだが…どうかね? 違うかね? 皆さんはどうお思いなのだろう。 やっぱり“フォークの神様”“フォークの神髄”として岡林は在り続けないといかんのかね?

なんて、こんな事が頭から離れない昨今だが、何も!始終こんな事ばかり考えておりゃしませんのよ。 しっかりと求職活動は行っております。 見損なわんで下さい。 山と成した履歴書の束をセコセコ書いては、職安で頂戴した紹介状を添付し、職務経歴書・添え状も同封して近くのポストに投函(「切手が足りない!」と返送される難儀も経験する…)。 PCを開いてはサイトの求人情報を閲覧し、目ぼしい会社を見つけてデータ送信。 ここの所はそんな行動の繰り返しであります。 意外と私も夜型なので、集中していて気が付いたら明け方だったなんて事もしばしば。 御心配なく、ちゃんとやっていますからネ!
「しばしば」と言えば、俳優・“柴”俊夫が高崎一郎大先生の御勇退後の後釜として「レディス4」の司会に抜擢され、頭を抱えたのはもう昔の話だが(“奥様方が泣いて喜ぶ高崎一郎”“Good afternoon Ladies ! This is your program. Ladies 4 !”を超えるには、後数百年の修行が必要だと当時本気で思っていたが、今の徳光の愚息に比べれば…全然良かったョ)、やはりいくら“書き物好き”と豪語している私でも、この繰り返しの書き作業は非常に堪えている。 だってぇ~、履歴書も私(あたい)の場合は巻物でしょ~? でもってぇ~、三文判なんてそんなちゃちな物で捺印しないでぇ~、懐に差した小刀で血判押してるからぁ~、もう親指の傷が癒えなくってェ~(涙)。 超痛いんですけどぉ~(怒)!! 最後に「何分不束者故、御願上奉候」と毛筆で認め、「これ番頭ッ!」と早飛脚も要立てないきゃいけないから大変でネ…。

とまあ愚にも付かない下らない洒落はさて置き、履歴書を書くのに最近フォークをBGMとし、集中力を高めている。 随分と無沙汰していたジャンルだが、ここ最近また再燃してきた。 フォークの種火は、未だ私の中から消えてなかった様である。 こういうのって案外と嬉しい。
ここ最近は、長い事開封せずに置いてあった『春一番ライブ’74』を開けては聴き、DISC1収録の布谷文夫の「夏バテ」に頗る反応。 「布谷の声は某クラプトンを凌駕(こえ)ている!」などと一人豪語してみたり、『同‘72』の未だ渡辺勝在籍時の蜂蜜ぱい(後のはちみつぱい)「へいの上で」を聴いては、「蜂蜜ぱいのキーマンは渡辺勝の他ないっ!」などと言いきって一人合点してみたり、履歴書書きながらも色々と忙しく動いている私なのである。 そして、我が“フォークの兄”と慕うカレーライズ様から焼いて頂いた岡林信康のALBUM『ラブ・ソングス』も聴き、枚数をこなしている次第。 無論、枚数って“履歴書”の枚数をだよ。
まあ、んな事言いながらも実はMILES(DAVIS)の『GET UP WITH IT』もかけたりしているんだが、今回は岡林について書き記したいのでMILESは割愛。 でも、このALBUMの“音の混沌”さにはホント想像を絶するモノを感じるよ。 未聴の人は是非! 学研「ムー」的な精神世界に誘われる事必至ダス。 後期の傑作と謳われている『ON THE CORNER』もMILESを語るには外せない必須盤なのかもしれないけど、これを目の前にしてしまうと『ON THE~』も霞んで見える程。 正に“音の満漢全席”! 敬愛する音楽評論家・原田和典が『定本マイルス・デイヴィス』(松坂刊)で「師匠、参りました!」と諸手を挙げて賞賛していたのが、この素人耳でも一聴しただけで理解出来た。 ホント、凄(すんご)いから! いやぁ、これを教授してくれた国府津の弟に、此の場を借りて改めて礼を言いたいと思います。 弟よ、有難う!

さて、話は変わって岡林信康。
貴方は「岡林信康」というとまず何を思い浮かべるだろうか? ALBUMで言えばURC時代の1st『わたしを断罪せよ』や傑作2nd『見るまえに跳べ』、曲で挙げるとすれば「今日をこえて」「山谷ブルース」「友よ」「私たちの望むものは」「手紙」辺りかな? ‘70年代当時渾名されていた“反戦フォークの旗手”や“フォークの神様”という言葉を頭に浮かべる方もいる事だろう。 しかし!「岡林信康」はそれだけではないんだなぁ~。 本当の“真の岡林信康”の姿は、意外と後期の作品で確認出来たりする。 そう、それこそが今回頂戴した’77年作のALBUM『ラヴ・ソングス』、これなのである!
後で聞いた所によると、中村とうよう(音楽評論家)がこのALBUMに10点満点を付けたそうだが、成程頷ける採点だと私も思う。 今迄私も「岡林」と聞くと、“フォークの神様”や『見るまえに跳べ』というイメージでしかなかったが、これを聴いてからというもの、今迄抱いていた「岡林像」がどれだけ世間様に祭り上げられていた「偶像」でしかなかったという事が心底分かり、何も知らなかったのだな…と反省したのだった。 やっぱりイメージってホント一人歩きするのね。 これを知った時、そら恐ろしくなったのを覚えている。
このALBUMには、当時“神様”とレッテルを貼られた男の胸の内が切々と語られておりやす。 それも自戒と諧謔を含めてね…。

岡林はとてもひょうきんな男で、高田渡の「大・ダイジェスト版三億円強奪事件の唄(実況)」で、高田渡と絶妙な掛け合いを見せ「(トヨタ)カローラはあなたを買います」と言ってのけたり、往時のTBSテレビ「ヤング720」では若者との会話で、
若者「どうしてテレビなんかに出るんだ」
岡林「キミに会うため」
若者「マジメに答えてくれよ」
岡林「四月の末にキューバに行こうと思ってるんやけど、その資金をかせぐためやね」
若者「キューバに何をしに」
岡林「急場しのぎ」
若者「…」
(※なぎら健壱「日本フォーク私的大全」岡林信康欄参照)
などと、まるで人を食った問答してみたり、どこか芸人の様な所があるのだ。 まあ、根は本当に芸人なのかもしれないけど、一方では「詩人的側面」もあるし、どれが本当の顔やら今もってさっぱり分からない不思議な御仁だ。 まあそれが岡林の魅力でもあるとも言えるんだけどね…。

親父はプロテスタント教会の牧師さんなのだそうだ。 そういった厳格な家庭環境から脱却せんと山谷で日雇い人夫をしたり、ギターを片手に歌っていた所もあるのだろうが、今からすればそれも“若気の至りの反抗”として自戒しているのかもしれない。 最近のLIVEでは自ら「今やっているエンヤートットは、異教徒の祭りですから」などと揶揄して会場の笑いを誘っているが、意外とそうする事で岡林自ら踏絵を踏み、自立して行ったのではないかと私は解釈している。 ある種の“アンチテーゼ”なんだろうね。
当時、世間には“神”と祭り上げられ、その虚像と実像とのギャップに耐えきれず一度出奔した事のある岡林。 当時は相当叩かれ囂々たる非難を浴びたそうだが、ホント人間(世間)って勝手でね。 一イメージ(勝手に描いた偶像)が崩れると、大衆はやんやと罵声を浴びせる。 お前はどうのああの、とまるでその対象が自分達にとって都合のイイ生き物の様に扱うんだ。 何様なのだ、お前等は!と言いたいけど、我が身を振り返るとそうも言えなかったりするんだナ…。 勝手なもんだ。 そうやって“贖罪の山羊”化し、団結力を高めているのだろうが(スケープゴートってホント恐ろしい…)、槍玉(山羊)に挙げられた自身の過去を歌に綴ったのが、そうこのALBUMに収められた「Mr.Oのバラッド」。 正に「岡林自身のブルース」と言える物で、この1曲で岡林の歴史が分かると言っても過言ではない。 他にも、男三十路にしてやっと自分を見つけられたと、チリ紙交換の音色に乗せて自己を諧謔的に歌う「男30のブルースよ」には、今現在の「エンヤートット」に繋がる萌芽的な物が見受けられるし、飾らない有りのままの岡林がここには収められている。
確かに、ボブ・ディランに傾倒し、アコギをエレキに替え、はっぴいえんどバックに「私たちの望むものは」を歌っていたのも岡林は岡林だけど、無理せず、何の衒いもなく等身大の岡林信康を遺憾無く発揮出来ているのは、このALBUMおいて他にないと思うんだがなぁ…。 これで岡林も過去の呪縛から解き放たれ、真の自分で表現して行こうと思ったのではないか?そんな気がしてならない。

エッ!?貴方(アンタ)まだ聴いてない? なら買って聴いた方がイイよ。 岡林を知っても知らなくても、かなり聴けるALBUMだから。 貴方のお手元に『ラヴ・ソングス』、お薦めします(まるで人のイイ勧誘だな、こりゃ)。 きっと岡林を知ってる人は、「偶像」に絆されていた自分が馬鹿だったなと思うと思うよ。 皆さぁ~ん、必聴!


※業務連絡。 このALBUM、当時もCD化した時も全く売れず、現在廃盤状態。 欲しい方はヤフオクで頑張って手に入れるか、disk unionでR盤(こっちの方が安い!)を手に入れて下さい。
yajiさん頼むわ! リマスターの紙(ジャケ)で出して! お願い!!
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9 コメント

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関係なくてスマンが (ヤタガラス)
2007-09-17 23:09:05
豆腐店主、久しぶりにmixiやったね。師匠の就活に目処がついたら集まろう。例の人はいつも通り連絡つかないけど(笑)
Unknown (yaji)
2007-09-17 23:17:22
じゃあコロムビアに言っておくね。一連の復刻の流れでもいいしね。というか2枚組ベストがコロムビアから出ていて(現行CDは1枚編集されている・・・)これもここでしか聞けない音満載でめちゃくちゃいいのよ。DTBWBは岡林のバックだといいね。ライダーズも。
あと「うつし絵」。ド演歌アルバムでこれ最近よく聞いています。今売れるのか?といえば難しいかもしれないけれど、美味しいところ取りは駄目よね。
どん詰まりの絶望的前衛だった岡林もいいけれど、結婚して子供が生まれてからの岡林も良いよね。
Unknown (文兵)
2007-09-18 00:25:48
「GET UP WITH IT」は奇跡の鬼盤ですよねー。
確かにムー的精神世界、
もしくは、
工作舎の書物的ディープスペースです。
初のトラックバックさせてもらいます、yaji! (nostalgicpenpaper)
2007-09-18 05:43:40
>ヤタガラス君
そうだね。 一体何年ぶりに開いたんだ?って感があったけど、
元気そうで何より。 安心しました。
そうさなぁ~、目途が付いたら奢ってもらうかな(笑)。
またウダウダ「火曜倶楽部」やりましょう。
何か下らない映画、持って行くよ。

>yajiさん
嗚呼~ッ! 流石兄貴! 宜しくご考慮の程を。
いやあ、『ラヴ~』は相当の領域だよ。 URC時代の尖りがなく
男・岡林全開だものね! 最高です。
コロンビアからベストが出ているのは知らなかった。
またフォーク熱再燃だよ(笑)。
そうそう、「うつし絵」も気になってるんだよね。
Gが木村好夫でしょ? 鬼の布陣ですよ(笑)。
また、一段落したら「フォーク強化合宿」挙行して下さい。
お願い致します(笑)。
こっちも再発、宜しくねぇ~(笑)。 

>文兵
またまた工作舎なんて出しちゃってからに(笑)!
文兵も独自の路線を歩み始めた感があるね。
npp塾は卒業だな。 ナカジ同様、美的感覚殿堂入りです!
あっ、関係ないけど、今度また「わが谷~」並の映画
やるから、観に行きなさい、相方と!
時間が合えば、共に見に行こう。
この件につきましては、再度報連相致します。 宜しく。
なつかしい (imo_gee)
2007-09-18 20:10:36
名前が並んでいたので、特に何もないけど並んでみますた。
Unknown (yaji)
2007-09-18 21:05:52
おいおい!岡林のこと語れよ、特に文兵!!ちょろっとしか出てきていないマイルスなんちゃらの事はどーでもええんじゃ!工作舎?岡林は音楽舎だよ!!忘れたんか!?
ウヒャヒャヒャ(笑)。 (nostalgicpenpaper)
2007-09-18 22:07:05
>imo_geeさん
並んで頂き有難う御座います。
「ドラクエ購入の方は、こちらにお並び下さぁ~い!」
(笑)

>yajiさん
流石ッ! 熱いねぇ~(笑)。
工作舎に対抗して、音楽舎って(笑)。
近ちゃんもしっかり日記に書いていて安心したよ。
これもyaji~の熱血指導の成せる業かもな。
今度から、東洋の魔女を仕切った“鬼の大松”って呼びます(笑)。
嬉しいよ、yaji~! 有難う。
それより、yajiのblog、トラックバックして頂けません??
岡林といえば (某出版社より)
2007-09-20 10:36:08
ヤクルトの岡林洋一しか知りません。
高知商業出身ながら、生まれはパラグアイ。

エンヤートットといえば、
前は海、後ろはハトヤのはぁ~海底温泉。
魚も泳ぐ千石風呂!
しかしりません。

申し訳有馬記念。
許しまへん(笑)。 (nostalgicpenpaper)
2007-09-21 00:25:22
あんさん、どないしてくれはります?
ピッチピチは、少年が持っている魚ではなく
女子(おなご)に求めます…。
だんだんと貴明(石橋)化してきた、nppでした(笑)。

「貴明っ、お前の番組に出てやるッ!」
↑これをコージーが真似する巨泉風にウッシッシ混じりで言ってみて下さい。

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9/14(金) 岡林信康 八王子市民会館 (見る前に跳べ)
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