お寺の庭木のユズが実ったのでもらってきました。
いい香りなので部屋の中においてしばらく香りを楽しみ、ちょっとばかり鍋焼きうどんの薬味に入れて、最後はユズ風呂でとどめを刺す計画です。
そろそろ広葉樹の葉っぱも地面に落ち切ったので、地区の水路の曲がりや段差にたまった枯葉を取り除く作業をしました。上手にまとめておけば農家が堆肥にするために持っていくのでこれもまた貴重な資源です。
通常水路に落ちた枯葉は適度に水を吸って固まるので救い上げるのも楽なのですが、上の部分は乾いてままなので救い上げる時にこぼれてしまいます。そこで、上と下とをかき混ぜて救い上げて一輪車で置き場まで運びます。今日は乾いた枯葉の中からイタチが飛び出てきました。せっかく乾いた枯葉を保温材にして気分よく休んでいたのでしょうが、慌てて外に飛び出してきて「なにすんねん」とこちらを睨みつけていました。
このところサルが姿を見せないので他の小動物がよく出現しています。昨日の夕方はモモンガが頭上を飛び去って行きました。野生動物が頭の上を通過するとは、こちらの殺気が落ちた証拠であまり嬉しいことではないのですが、奥山は狩猟の季節なので、安全な里に出てきているのでしょうが、これもまた喜ぶべきことではないんです。移民問題同様野生動物たちもしっかり区分けせねば。
先月亡くなった宮下正次さんの本を読み返しました。旧月夜野町出身の人なのですが、営林署に勤めながら登山もやっていた人でした。まだ海外登山が難しい時代にマッターホルンの北壁を登攀したり、政治的に現在は立ち入りが難しいパミールの高峰などにも登頂しています。私のイメージの中では登山のイメージが強い人なんですが、一応本業の林業関係の分野で世間一般には名を知られています。
マッターホルンやエルブルースなど私も登っているので、その方面の話やロシアやアルタイの登山の話などをしたことはあったのですが、森林・林業関係のことは全く話し合ったこともなく、玉原湿原の巡視をしていた時にもばったり会っていましたが、もっぱら山登りの話ばかりで環境関係の話をする機会もありませんした。
私の自然観とは若干違うところもありますが、森作りにはかなり参考にさせていただいています。
この3年ほど山の植生や動物の様子がおかしくなっているような気配がありまして、このところ影を潜めていると言うより話題にならなくなっている酸性雨の影響ではなかろうか?と考えているのですが、それにPM2.5などが加わって妙な咳をする人が増えた気がします。私もその一人なんですが。
統計にすると微細な数字なんでしょうが、その微細な数字が予想以上の大きな影響を持っているような気がして、お話を伺おうか?と計画していたところ体調がすぐれないとかで、回復を待っているうちに亡くなってしまいました。
今日も水路の枯葉を取り除きながら、目立った伐採もないのに落ち葉の種類が少しづつ変わってきていることを感じました。広葉樹林の勢力に変化が起きているのだろうか?