のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

国柱会

2014年02月26日 | 日記・エッセイ・コラム

 関西方面、PM2.5がずいぶん飛来してきたみたいで外出の時に注意喚起が出た模様ですね。

 

 風向きを考えると、今週末にはさらに北西からの風が吹くはずで、もっと日本に汚染物質が飛んでくる危険性があります。

 例年、今頃の季節になると黄砂が飛来してきて、赤い雪が降ることがありますが、このところ積雪の上が黒ずんできました。

 

 もはや技術供与だけではどうしようもない状態だと思いますが、中国の環境を戻すための最善の策は中国で作った工業製品を買わないことです。

 

 民主党時代に頭のいかれた大臣が被災地に「自助力を見せろ」とほざいて首がすっ飛びましたが、同じことを中国に言えるだろうか?自ら変わろうとしないものへを差し伸べても堕落を増すだけ。むしろ安易な自己満足こそ罪でしょう。

 

 PM2.5で始まった今日の話題はもう少し数字が小さくなり2.26事件の話になります。

 

 昭和11年の2.26事件は日本を軍国主義に向けて方向転換するポイントになった事件ですが、一種の軍事クーデターですね。

 

 日本で戒厳令は3回発動されていますが、最初はポーツマス条約に反対する人たちが焼き討ち騒動を起こした日比谷焼打ち事件があった昭和38年。次は関東大震災後の大正12年。そして2.26事件です。

 

 以前、こちらに湯治に来ていた埼玉県のお年寄りにこの時の話を聞いたことがあります。

 このお年寄りは徴兵されて今の日比谷公園あたりにあった練兵所で訓練を受けていたそうです。16-7歳の初年兵だったそうで、わけがわからないまま集められ、わけがわからないまま市街地の交差点に立たされ警備をさせられたそうです。

 

 戒厳令がなにかもわからず、言われるままに直立不動で辻に立っていただけだったそうで、こんな大事件が起きていたことがわかったのは戦後のことだったそうです。それまでは一般人には知られないように隠されていたんですね。

 

 妹尾河童の少年Hでは子供がこの事件が起きたことを知っているんですが、水谷豊演じた写真館のおやじはスパイだったんでしょうか?

 

 2.26事件には国柱会と言う日蓮宗系の集団が大きく関与しています。一種の宗教団体によるテロでもあったんですね。北一輝のように直接事件に関与した者もおれば、石原莞爾はじめ満州で暗躍した人たちにもこのメンバーはずいぶんいました。血盟団事件や5.15事件の陰で活躍していた井上日召は日蓮宗の僧侶でした。

 

 いわゆる昭和維新は宗教集団による軍事クーデターだったんですね。これが戦乱へと国のかじ取りをきってしまうわけですが、井上日召なんか戦中も内閣のフィクサーとして暗躍していました。川場村出身で私の高校の先輩なんですが。

 

 国柱会の会員には宮沢賢治もいました。夭折しないで小説を書き続けていればどうなっていたんだろう?

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 裸の王様 | トップ |  »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記・エッセイ・コラム」カテゴリの最新記事