のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

今が旬だったんですね

2016年10月28日 | 日記・エッセイ・コラム

 コンビニに行ったらカップヌードル「謎肉」があったのでついつい買ってきてしまった。限定なんてことしないで定番になればいいのに。

 10年ほど前になるが、豚肉食べない系の人たちの世話をしたことがありました。今、何かと話題のシリアからの商人でしたが、シリアは中東にありながらも地下資源がなくロシアと親しい危険な国となっていることから銀行も国際的には通用しない。そんな中でも商人として暗躍できるのは個人の能力だろうか?元々はマホメッドだって商人だったっけ。

 こうした商取引の間に入っているのはドバイで、日本で買いつけた品物をドバイの市場でアフリカなどに売りつけて利ザヤを稼いでいた連中で、国際送金できないシリアの銀行に成り代わって間を取り持っていたのはドバイの銀行でした。来日する際もエジプト経由で来ることが多く、エジプトとシリアの中は決して良くはないのですが、なんだかんだで豚肉食べない系ネットワークで裏ではつながっていたようです。

 シリア商人のほとんどはアレッポから来た商人で、土産と言えば名物の石鹸でした。これがこちらの奥様方には大変評判がよく「お肌がすべすべ」とか「泡立ちがなめらか」とか、その前に”もっと心を洗いなさい”と言いたいところですが、3千年くらい伝統がある地場産業だとか。今でこそあのザマですが幻のシュメール、人類文明発祥の地だったんですね。

 一頃石鹸作りに夢中になっていたことがありまして、家庭で出た天ぷらの廃油で石鹸が作れるというのが面白かったのですが、石鹸作りのキットなども出ていていろいろ作ってみました。時折カツのパン粉が混ざっていたり、あきらかにかき揚げに使った桜エビの香りが漂ってリッチな気分になったり、自作の石鹸には市販の石鹸にはないトリビアな魅力が溢れていました。

 今日はサツマイモの天ぷらを揚げたので、この冬はイモの香り漂う石鹸でも作ってみようかな。

 夕方、近所のお年寄りの家を訪ねました。80代の老夫婦ですが、先週お婆さんが腰を痛めて入院してしまいこの一週間ほどおじいさんが一人でいます。昼過ぎになるとお婆さんの病院に見舞いに行って帰りにコンビニでコッペパンと牛乳買ってきて生活しているというので、孤独死していないか様子を見に行くついでにタラチリ鍋でもつつきましょうと具材持って出かけました。

 地震などの災害の時に3-4日パンだけで生活しているようなことがあればメディアが大騒ぎするけれど、こうした市井で甲斐性のないじいさんがコッペパンばかり食べながら暮らしていても全然問題にならない。これも理不尽な話だと思うけれど、たぶん日陰ものなんですね我々は。

 このおじいさんが病院で聞いた話では「孤独死」と言うのは実は40代50代の多いのだそうで、たしかに言われて見るとそんな気がしないでもない。ある程度の年寄りともなれば周囲や行政も気をかけて様子を見に来るけれど、そこそこ若い人はおよそ亡くなるなんて考えていないし人との関わりも希薄なので、突然ぽっくり行っても誰も気が付かない。「俺よりお前の方がよっぽど危ねぇってことだわな。」と言われ、なるほど、今が孤独死の旬だったのか!と気が付きました。

 と、言うことは私が自分の孤独死を防ぐためにおかず持って飯を作りに行っているようなもので「俺がお前の孤独死を予防してやってるってことだぁ。カッカッカ。遠慮しないでちょくちょく飯作りに来い!」一理ある深い言葉。

 やはり年寄りは手ごわい。

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