のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

野菜の話で

2017年06月13日 | 日記・エッセイ・コラム

 葉物野菜の煮物を食べたかったのでスーパーに行ったら、こんな季節なのにホウレンソウが売られていました。一束148円。ちょいと値が張ったけど、とりあえず今日の分は鰹節と醤油でいただき、残りは麺つゆ薄めて作っただし汁に漬けて冷蔵庫です。

 ホウレンソウ入れた籠を持ってレジに並びながら考えた。このところ下界では男女問わずコンビニなどに刃物を持って「金を出せ!」と押しかけるやからがいるようですが、葉物を持って金を払いに並んでいる私は「共謀罪」の対象にならないのか?心配になりました。

 文面的には違っても音で聞く限りは「ハモノを持った男がレジにいる」となれば穏やかじゃありません。

 民進党や共産党が拡大解釈して捕まえに来るかもしれない。

 都会にはサラダバーなるものがあるようです。

 日々山菜と畑の野菜に囲まれていると何が有難いのかわかりませんが、アーバン・ピープルのことですから我々の想像の及ばない価値観を上乗せして展開していることでしょう。

 店に入ると白いシャツに蝶ネクタイで黒いベストを着たバーテンダーがいて、やはりサラダバーですから六本木界隈の小太りで髪が薄くてちょび髭はやした小生意気なおやじのバーテンダーでは不健康です。スレンダーで清楚でなくてはなりません。

 店内にはモダンジャズが良いと思いますが、アバンギャルド以降のコルトレーンなどもってのほかで、地味に主張が少ないジョンルイスのピアノなど落ち着いていていいですね。

 とりあえずビールと言うのもジェントルではありませんが、まずはキャベツ主体でむらさきキャベツとニンジンをほんの彩程度にトッピングして、シェイクではなくステアで行きたいですね。ドレッシングは和風ですね。

 一息ついたらオニオンスライス。これは醤油でしょう。

 ふとカウンターの隣を見ると物憂げな女性がすわっている。と、ここで「ねえ彼女ぉ~。ピーマン食べれるぅ~?ニンジンはぁ~?」なんてやると幼稚園児みたいで粋ではありません。サニーレタスの上に乗った大量のポテトサラダとマカロニサラダ、スライスゆで卵にマヨネーズたっぷりを横目に見て、身から出た錆で失恋したんだなと察してやるのが大人のたしなみ。キムチ食っていたら身の安全のために店を出るか席を移動しましょう。

 社交場と言うのならサラダクラブでいいと思うんです。バーと言うのだから静かに自分と野菜に向き合う時間と空間を楽しみたいですね。

 バーテンダーさんを「チーフ」なんて呼ぶと夜の銀座で遊んでいるみたいで成金か社用族だと思われるから「マスター」でいいと思いますが、この日のお薦めは?とマスターにそれとなく聞くと、「大きな声じゃ言えないのですけどね、16年物のいぶりガッコが入っているんですよ。」とこっそり教えてくれる。

 「秋田もの?」と聞くと「ギンギンの横手のいぶりガッコですよ。モルトの香りが最高です!」「シングルでお願い。」と小皿に2切れ乗ったいぶりガッコが出てくる。風味がたまりません。

 たくあん系は2切れが江戸の常識なんだそうで、1切れでは「人斬れ」3切れでは「身斬れ(切腹)」4切れは「死」につながると縁起を担いで2切れにしているのだそうです。

 サラダバーに行くならこんな常識もわきまえたいですね。

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4 コメント

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主語+動詞+目的語+補語 (中学生と英語勉強中の人)
2017-06-14 20:35:15
サラダバーには野菜ソムリエです。
人生の涙と重みを知るバーテンダーと違い、彼らは野菜の重さと鮮度に気を配ります。
人間さえも皆カボチャに見えてしまうから、全く緊張感のないツワモノ。
先日中学生の野菜ソムリエが全く物怖じせずに取材を受けていました。

いぶりがっことスモークチーズの取り合わせが好きです。
お酒が飲めたら良かったのに。
一時期流行ったアレですよアレ
ウィスキーのS.V.O.C・・・・・あれ?

野菜のエルザ (今日は八宝菜の人)
2017-06-14 21:27:07
 野菜にドレッシングかけないと食べられないってことは、基本的に人類って野菜が好きじゃないってことかな?

 ドレッシングなるものが世に広まってきたのは、大阪万博以降だと思いますが、それまでは生野菜ってキャベツの千切りくらいだったかな。醤油やウスターソースで食べていた。
 回虫がいるからと生野菜食べないよう指導されていたっけ。

 いぶりガッコにスモークチーズ。口の中に広がる香りがたまりませんな。リッツにキャビア乗せるみたいで、オトナの味かも。

 いぶりガッコは干し大根燻製してもあの強烈な香りが出てこない。スコッチのようですな。

 英語は中学生の関係代名詞と関係副詞でつまづく人が多い。
 それより現実は、主語がなくても成り立つ日本語と違って主語が明確でなければ英語は成り立たないことや、名詞の前のaとtheを日本人は忘れるようです。

 VSOPはブランデーの等級ですよ。
煙たいスコッチウイスキー (萌ゆる大空)
2017-06-14 23:49:55
いぶりがっこは一度だけ食べたことがありますが、その時の印象は「煙たいたくあん」でした。

煙たいといえば以前にスコッチウイスキーに凝っていて、アイラだのスペイサイドだのと色々集めていました。
中でもアイラのモルトは煙たいものが多くて、特にラフロイグは正露丸の味がします。

好きな人は好きなんでしょうが、私がアイラのモルトで好きなのはボウモアくらいです。
ラガヴーリンとかブナハープンとか、買ってはみたものの一度飲んでそれっきりになっているものが何本かあります。

私の好きなのはシングルモルトならマッカラン、ブレンデッドならシーバスリーガル、ジョニ黒、オールドパーなどです。

カクテルにも凝ったことがあって、いろんなリキュールを買い込んで作っていました。
シェーカーやクラッシュアイスマシンなどの道具を揃えましたが、当時はカクテルグラス(横から見ると三角形のやつ)が売ってなくて、デパートで買ったら1個2千円とかしてました。(今だと百均ショップでも売ってます)

007の台詞で「ウオッカ・マティーニ、ステアでなくシェークで」というのがありましたが、普通のマティーニとどう違うのか飲み比べたりして遊んでました。

好きなカクテルはサイドカーのレモン少な目です。
最近は酒を飲むのは年に1~2回ですけど。
牛乳派 (ほとんど飲まない人)
2017-06-15 00:09:04
 ウイスキーの類はほとんど飲まないので、昭和の時代のサントリーオールドが手つけずに残っています。
 バランタインやジョニーウォーカーの20世紀の物も棚にありました。

 昨年の秋田ではフルーティーな風味の日本酒を「大平山ですか?」と聞いたら白ワインでした。

 コミックのレモンハートで勉強はしたけれど、ウーロン茶割の松ちゃんと似たような物なので、違いが判らない。

 いぶりガッコの違いなら分かります。

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