のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

クマ街道

2014年07月31日 | 日記・エッセイ・コラム

 昨年まで50kmと25kmだったトレランのコース。今年は新たなコースがメインですが、以前のコースの一部は今年も使います。

 

 かつての140731_1_225kmコースの一番の難所、今年は120kmのスタート直後のルートに入っています。

 

 朝5時にスタートして8km地点、通過は5時半ごろでしょうか?天皇陛下が植樹祭を行った21世紀の森の上部です。

 

 5年前は草ぼうぼうの旧作業道でしたが、トレランを機会に毎年手入れが始まり。倒木や道路があれた部分を修復し、けが人が出た場合に搬送できるクルマが入れるまでに整備されました。

 

 この地点はスタート間もないのでまだ団子状態になった走ってくるはずです。

 

 クルマがはいけなくなった地点から高低差で一気に100mほど下って、沢を渡り対岸をまた100mほど駆け上ります。

 

140731_2 45度ほどある急な斜面を下りきると明治百年記念の森の石碑があります。多分ランナーは気がつかないでしょう。

 

 森は県有林ですが、その周辺には国有林もあります。

 

 昨年の秋に2回目の手入れに行った時のことですが、森林管理署が国有林の測量に来ており、クマよけのロケット花火を豪快にうちならしていました。そのため音が少ない私たちの方にクマが逃げてきました。私たちが急坂を下りきると沢の対岸にクマがいる。さらに沢の下にも別の熊がいる。

140731_3  作業をあきらめて先ほど下ってきた急斜面を登って逃げ帰ることにしました。

 登り切ったらまた別のクマが林の中からこちらを見ている。ロケット花火で騒がされて頭に来たのか、こちらに向かって唸っている。

 なんで我々がこんな目に合わなけりゃならんのだ?と、都合3頭のクマに翻弄されながら自動車を置いてきた21世紀の森に戻り、管理事務所に逃げ込んでお茶を御馳走になりました。

 測量を終えて山から下りてきた森林管理署の管理官にクマが出て大変でしたと言うと、「こちらはロケット花火打ち鳴らしたから全然心配なかったですよ。よかったよかった。」そうじゃない、お前らがこちらにクマを追いやったんだろう!

140731_4  沢を下ってまた急坂を上って対岸の稜線に出るとクリやホウの木が根こそぎ倒れていました。

 この冬の大雪とその後に拭いた強風の影響でしょう。

 

 幸いコース上には倒れていなかったのでそのままにしておきました。ここからまたクマが良く出る国有林の作業道を通って林道へ。途中からは昨年の50kmコースのルートと合流します。

 

 昨年、一昨年女子の部で優勝した地元ランナーのみどりちゃんが良く走っているコースで、路上のササを刈り払っていると背後に彼女が来ていて「こんにちわ!」と声をかけられ驚かされるのが年中行事。 「クマ出没注意」の看板に「みどりちゃん出没注意」もいれておきたいルートです。

 

 みどりちゃんは宝台樹スキー場上部の藪にルート設定手伝いに行ってハチに刺されたと聞いていますが、近々我々がかたき討ちに行く予定です。

 

 今日はクマもみどりちゃんも出なかったですね。

コメント
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