のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

お札

2013年11月24日 | 日記・エッセイ・コラム

 まだ早いかな?と勘繰りつつも、もしものことを考えて冬用のスタッドレスタイヤに履き替えました。なんか今年は雪の降り方が早いので、念のため。
 とは言うものの、日頃雷様の悪口を言っている報いなのでか?毎年私がタイヤをはき替えると雪が降らなくなるので、これでしばらくは雪が降らないかもしれません。

 
 
 年末になるとそれぞれの地域でお札の販売の注文書が回覧板に紛れ込んできます。地区によってそれぞれ微妙に違いますが、私の住む地区では11月半ばに大黒様参りをする家庭などもあり、11月の初めにはお札の注文が来ますが、大方の地区では神宮のお札なので、今頃お札の注文や配布が始まります。一枚500円から1000円くらいです。
 
 このお札。どうなっているのか?というと、各地区に版木があり、年末が近くなるとじいさんばあさんが公民館に集まって版画をするようにお札の印刷をします。
 各家庭からの注文の際に集めたお金を持って区長さんがお札の束を抱えて神社にもっていき、神主さんに祈祷料支払って祈祷してもらい、それを注文をもらった各家庭に配布します。

 各家庭では神棚のお札を新しい年のお札に入れ替え、古いお札は正月明けのどんど焼きの時にだるまや門松と一緒に燃やします。

 お札の販売はどのくらいの利益が出るんのか?じいさんばあさんの口が堅いのではっきりわかりませんが、老人クラブのサイドビジネスになって新年会などで用いられているようです。

 
 
 夕方、ちょっと用があって顔を出した近隣の地区のご家庭で、近所のお年寄りが集まって闇のサイドビジネスお札の印刷作業をしていました。お札は5種類ほどあり、仏教系のお札もあり、これは山伏の法院様に祈祷してもらうのだそうです。

 何気に注文書を目にしたら創価学会の人などもお札の注文をしていました。アマテラスオオミカミのお札は認められているんですね。
 「共産党員だって近所の付き合いがあるから、なんだかんだ言いながらも神事に顔出すけど、若い連中は全く興味もたねぇやな。こっちのほうがよっぽど問題だと思うぞ。」 
 私も50代になるまでこういうことに興味なかったけど、神棚なんぞないからお札を買ったこともない。

 地区の1年間の行事などほとんど「神事」に由来した行事のオンパレードで、新年顔合わせの柏手に始まりどんど焼き、豆まき、ひな祭り、春の祭り、端午の節句、夏の祇園祭、秋祭り、年末のお札販売。その他もろもろ。
 毎年そういうものだと考えもしなかったけど、宗教行事が地域の行政だったんですね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする