正体はキクラゲです。シロキクラゲの一種ですね。
今でこそ中華料理には不可欠のキクラゲですが、私が幼少の頃は「こんなもの食い物じゃねぇ」と、山に行けばいくらでもあるのに無視していました。
キクラゲは乾燥したものが売られていましたが、まさか山に生えているものだとは思ってもいませんでした。
それどころか、「クラゲ」なんだから、海に住むくらげの一種だと思ってキクラゲを食べていました。
日本の山の中にも豊富にあるキノコだと知られるようになり、いつの間にか山菜取りがとっていくようになりましたが、生の現物を目にすると、そこまでして野菜炒めを食いたいのか?と問いたくなるような薄気味悪いキノコです。
ハルビンに行ったとき、キクラゲの炒め物を食べましたが、黒いキクラゲだけが皿に山盛りになって出てきました。こりこり心地よい歯ごたえでした。
中国ではキノコ類を一度干してから食べる料理が多いのですが、干すことによって味が深くなるんですね。貝類も中国では干物にしたものが多かった。太陽の恵みですね。