のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

お清め

2009年06月24日 | 日記・エッセイ・コラム

 中学時代の同級生の奥さんが亡くなり、葬儀に行って来ました。
 奥さんが癌で闘病中と聞いていましたが、昨年の同窓会に顔を出さなかったので状態が良くないのだろうと察していました。同じ村内なので時々顔を合わせましたが、気丈にがんばっていたので「様子はどう?」とは聞くに聞けない雰囲気でした。
 この3月に村内の同級生の集まりで、この奥さんの病状が芳しい様態ではないと話題が出ていました。
 亡くなった奥さんはまだ42歳でした。中学生を筆頭に3人の子供がいますが、一番下の子は今年小学校に上がったばかり。

 葬儀の後、久々に顔を合わせた同級生達と食堂で清めをしましたが、食堂にあったその日のスポーツ新聞に元チャーリーズエンジェルズのファラフォーセット・メジャースが末期ガンで、映画「ある愛の詩」のライアン・オニールと結婚した記事が出ていました。
 「こいつら、話題優先で相手の面倒などみる気があるのだろうか?」「必死さがないよな。」「子育てがないから気楽なんだよ。」と辛らつな意見が飛び出しました。
 幸いなことに50近くなっても同級生達は健在ですが、配偶者を亡くした者は何人かいます。片親で子供を育てる必死さを垣間見ているだけにその言葉も重みがありました。

 重圧の最中ポカをやらかすのが私の悪いところで、この3月に催事場の絨毯の継ぎ目に足を引っ掛け転んだことがあり、注意していたんです。
 注意はしていたのですが、前回足を引っ掛けた絨毯の手前に足拭き用のマットがあり、今回はそのマットに足がひっかかり、転びそうになったところを爪先立ちで踏ん張ったら左足首に激痛が走りました。くるぶしの下が痛む典型的な捻挫で、痛みのあまり葬儀の最中に汗が止まりませんでした。
 自動車で斎場に行くまでは近眼用のメガネ、受付で老眼鏡をかけて帳簿を書き、そのまま老眼鏡のまま斎場に向かったので足元の感覚も違いました。さらいに追い討ちをかけるように流行物のつま先の無意味に長い革靴のおかげで足元が狂っていました。

 清めの時、友人が家に戻って「腫れが引くから」と馬の肉を持ってきてくれました。本当は馬の肉を患部にあてて冷やすことが目的でしたが、そこは悪い同級生の集まり、馬刺しにしてみんなで食べました。

コメント
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