先週は水木金と2泊3日の研修でした。泊り込みの研修は若手営業マンの頃以来なので20年ぶりくらいですね。
研修が行なわれた場所は、１日目と２日目が東京の八王子で、３日目が浜松町でした。八王子に行くのも15年ぶりくらいでした。
参加した研修はプロパンガスの元売り商社が行なっているもので、給湯器やコンロ等のガス機器の基本性能を学ぶ新人向けのカリキュラムでした。機械を分解して中身を細かく見れたのでとても参考になりました。機械の中身を見て再認識したのですが、ガス機器って言うのは様々な技術を駆使した安全装置（センサー）の集合体ですね。数々のセンサーに囲まれた主役である火を燃やす装置は至ってシンプルでした。こんなモノを作り上げた人間って言う生物は凄いですね。
そんな新人向けの研修でしたが、『新人＝若手＝20代＝おっさんの私は場違い？』と言うイメージを持って参加したのですが、北は北海道から南は長崎までの全国のプロパンガス会社から集まった参加者の構成は20代～40代までの幅広い年代の15名でした（私よりも年上の方もいました）。『新人＝若手』ではなく、『新人＝ガス業界に入って間もない人』と言う感じでしたね。
そんな幅広い年齢層で集まった参加者でしたが、初日の夜に懇親会があった事もあって、すぐに仲良しになりました。私は風邪気味だったので参加しませんでしたが、２軒目に行って飲み直したり、八王子の怪しい歓楽街に消えて行った人達もいたようです。
２日目の研修は16時30分くらいに授業を終えて、八王子から浜松町に貸切バスで移動したのですが、都心の街並みが見えてくる頃になると、地方から来ている人達の何名かが少しソワソワし始めました。東京タワーが見えた時は少しバスの中がザワつきましたね。そのザワつきは東京タワーが窓から見えるホテルのレストランでの夕食の最中まで続きました。
そのザワつきの中にいた長崎から来ている29歳の好青年（以下：長崎くん）が少年のような目で東京タワーを見続けていたので、「東京タワーに行きたいなら付き合うよ。」と食事が終わった後に誘ったら、「行きます!!。」との返事が速攻で返ってきました。ツアーのはじまりです。
その会話を聞いていた私の同僚のＮさん（45歳）、群馬から来ている好青年（30代前半？、以下：群馬さん）、茨城から来ている好青年（24歳、以下：茨城くん）も、「行きます!!。」と言う事になったので、『秋の夜の東京タワー探索ツアー』は総勢５名の参加者で行なわれる事になりました。おそらく７年ぶりくらいの東京タワー訪問になる私がとりあえずはツアーリーダーになりました。
ホテルから増上寺を通って10分もかからずに東京タワーに到着しました。
すぐに展望台に登ろうと私は思っていたのですが、クリスマス向けの豪華なイルミネーションが外に飾られていた事もあって、東京タワーを初めて見る長崎くんは目を輝かせながら写メ＆デジカメを撮りまくっています。そんな楽しそうで少年のような彼を眺めながら私は、「俺も初めて東京タワーを見た時はこんな感じだったなぁ。あれから23年か・・・。」と心の中で昔を懐かしんでいました。完全に初老のおっさんですね。
そんな長崎くんに触発されたのか、群馬さんも茨城くんもテンションが上がっていました（前の日の夜に飲みすぎたＮさんだけはローテンションでしたが・・・）。そんな若手３人の様子を見て私は、「東京タワーに誘って良かったなぁ。」と１人感慨にふけっていました。まだ東京タワーの建物に入ってさえいないんですけどね。
その後は、チケットを購入して、150ｍの高さにある大展望台、250ｍの高さにある特別展望台に登りました。夜景の綺麗な夜の東京タワーは有名なデートスポット＆観光スポットと言う事もあって、特別展望台に登るのは約30分待ちでした。カップルが多かったので、スーツ姿の我々５人は少し浮いた感じでしたね。
展望台に登っても長崎くんは少年のままだったので微笑ましかったのですが、茨城くんが東京の街を見下ろしながら、「この数多くのビルの中でたくさんの人達が生きているんですね・・・。」と遠くを見るような目で哲学的に語っていたのは面白かったですね。東京タワーの特別展望台は人の心を変える何かがあるようです（前の日の夜に飲みすぎたＮさんは相変わらずローテンションでしたが・・・）。ちなみに群馬さんは奥さん向けのお土産を買うのに悩んでいました。
と言った感じで、約２時間で『秋の夜の東京タワー探索ツアー』が終わりました。
ホテルに向かう帰り道ではみんなが口々に、「来て良かった。」と言っていたので、風邪気味で実はテンションがそれほど上がっていなかった私も嬉しかったですね。
以上、２泊３日の研修で一番思い出に残った東京タワーの話でした（勉強も真面目にしましたよ）。
