釣魚の愉しみ

釣行記、釣具や釣魚本、及びそれらの周辺事情について気の向くままにご紹介します。

弊 竹竿歴史本出版のご案内

2013-08-07 18:58:11 | その他
各位

 お陰さまで、これまでFlyfisher誌に連載した記事に加えて、これまでの連載内容に、「ハロルド・ギラムとエベレット・ギャリソン」及び「E.C.パウエルとウィンストン社」、そして「毛鉤竹竿の時代の閉幕」について新編を書き下ろして、掲題の単行本を出版させて頂くこととなりました。
 今週中に全国の書店(?マイナー本故、どこまで取り扱ってもらえるか・・・)に並びますので、是非お手にとってご一読下さい。

 今、こうして編集作業を終えてみると、総ページ数は350頁を超え、なんだかんだで結構分厚い本となってしまいました。(そのせいで価格は三千円近くにまでなってしまいました、ごめんなさい。)
 また、小生の文章だけでは堅苦しいなとも思いましたので、拙単行本には、国内の竹竿愛好家の友人達にお願いしてコラムを寄稿していただきました。各コラムニストには、それぞれ独自の切り口で竹竿への愛情を自由に語って頂きましたので、読者諸兄におかれては幕間に散りばめられた宝石のようなコラムでホッとひと休みして頂ければ幸いです。

 これで遂に一連の作業が終わりました。
 長いマラソンのような一年半でした。
 正直、シンドイことも多々ありましたが、節目節目で色々な方から御支援を頂き、何度も感謝したことを思い出します。また、執筆に伴う調査の結果、自分自身それまで思いもしなかった論点に気付くこともあり、非常に刺激的な週末の連続でした。
 読者の皆様におかれましては、またご感想・ご意見等ございましたら、拙ブログまでご一報頂ければ幸いです。

 ありがとうございました。



Nori 拝復
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15 コメント

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はじめまして (Hiro)
2013-08-07 18:55:38
はじめまして、Hiroと申します。

Parabolic、HS/HL、LF/LLで検索していたところ貴ブログに辿り着きました。

まだ、ほんの少ししか拝見しておりませんが、多くの資料から推察されている内容は説得力があり、非常に興味深く、これからゆっくり読ませて頂こうと思っております。

また、発売された本も是非読ませて頂きたいと思っております。

もしよろしければ貴ブログ内に書かれている内容についてメールにていくつかの質問をさせて頂きたいのですが、どの様にご連絡させて頂ければよいか、お教え頂ければ幸いです。
Unknown (スナフキン)
2013-08-07 21:17:57
noriさん、出版おめでとうございます!

FF誌で拝見しておりました。
単行本を楽しみにしておりましたが、思いのほか早く出版になったので驚いております。

是非購入したいと思っております。
コメント多謝 (nori)
2013-08-08 08:20:53
>Hiro様
はじめまして。
弊ブログにご関心をお持ち頂きありがとうございます。
皆さんからのご質問等は全てこのコメント欄を通じて頂くことにしておりますので、ご関心の記事のコメント欄なり、この記事のコメント欄なりにご自由にご記入下さい。
ただ、パラボリックの概念やHS/HL、LF/LLの詳細の理解については、識者の間でも意見の分かれるところですので、小生如きでどこまでお答えできるか、相当不安ではあります。

>スナフキン様
貴ブログを拝見すると、大きなイワナやヤマメが連発で羨ましい限りです。
仰るとおり、出版社側が相当急がれたので、若干、内容的に後悔が残るところも若干ありますが、兎に角出版に辿りつけたのはありがたいことです。
またご覧になった感想などいただければ幸いです。
今シーズンも残すところあと僅かです。愉しい釣りを体験されますよう。
こんにちは (Hiro)
2013-08-08 18:29:23
nori様


こんにちは、早速ですがparabolicについて質問をさせて頂きます。

はじめに、以下私が疑問に思う内容ですが、不快な思いや、失礼があればお許し下さい。

私が一番興味を持っているのは、Ritz氏がどの様なロッドアクションに対してParabolicであると考えていたか?です。

nori様も仰っているようにparabolicについての様々な解釈(?)は多々あると思いますが、Ritz氏の発言、文章、ロッド(Ritz氏の意図するテーパー)を機軸とした解釈ではなく「思い込み、伝説的な話」で語られているものが殆どと感じております。

※ロッドに関して私の大先輩から1970年代中盤以降に日本で販売されていたロッドと1960年代前半(大先輩所有)のFario Clubはテーパーもアクションも全く別物との話を聞き、日本で販売される様になった頃には、Ritz氏は高齢で尚且つ、Garciaでロッドを作った事によりPezon社との関わりがなかったのではないかと勝手に想像しております。

mori様が考えるparabolicの特徴として以下の事を挙げられていらっしゃいます。

1.投射時において竿のタメ(バネの力)が入るのが主にバット部分
2.ティップは比較的太めの造り
3.竿全体を通じたテーパーは緩い
4.竿のブランクには強い「焼き」が入っている

貴ブログの【米国におけるパラボリックの起源とその解釈】は実際にRitz氏と共に E.F.Payne Rod Co.に同行したJohn Alden Knight氏がparabolicについて書いた文章を紹介されており、大変貴重な文章だと思っております。

John Alden Knight氏の文章を読ませて頂き、その文章から、ロッドのカーブを考えると、mori様がparabolicの特徴として挙げられている(1.)と合致すると思いますが、

【A Flyfisher's Life】の中で示されている、parabolicの図と随分と掛け離れていると思っているのですが如何でしょうか?

Ritz氏は【A Flyfisher's Life】の中で、「米国のロッドは極端なティップアクションで・・・」と米国のロッド(ティップアクション)に対して否定的な意見を述べていますが、この米国のロッドとは、どのロッドの事を指しているのでしょうか?
【Pris sur le Vif】が発行されたのは1950年前半と記憶しておりますが、それ以前のロッドとなるのでしょうが、東海岸はともかく西海岸のロッドは極端なティップアクションではなかったと認識しています。

また、ブランクの「焼き」は1900年前半にEustis Edwards氏が考案したとの認識です。

Ritz氏がE.F.Payne Rod Co.を訪れた1936年には同社は既に焼き入れを行っていたと思いますが、どの様な流れでヨーロッパに渡ったのか?

parabolicに関してRitz氏の真意を推察する上で当時の時代背景などが上手く繋げられず多くの疑問を抱いております、よろしくご教授下さい。

Unknown (dad)
2013-08-08 19:23:04
noriさん、こんばんわ。
ご出版、おめでとうございます。
秋の夜長に向けての素敵な愉しみが増えました!
見つけたら即買いしますネ。
決して秋まで買わない訳ではありませんので・・(わはは)。

とにかくお疲れ様でした。
コメント多謝 (Nori)
2013-08-09 08:33:52
>dad様
ご祝意ありがとうございます。
折れそうになったとき、貴殿のコメントの何とありがたかったことか。
またゆっくりと読んでやってください。
その前に、禁漁前のひとときを川辺でゆったりお過ごし下さい。


>Hiro様
これはまた物凄い量のご質問ですね。
ご質問の大体の論点については、弊著の中で解説しておりますので、是非そちらでご確認下さい。
ただ二点だけ、ここでコメントしておく必要があると思いますので、以下ご覧下さい。

まず、「パラボリックアクション」の概念ですが、ご指摘の通り、小生は過去のエントリーで「1.投射時において竿のタメ(バネの力)が入るのが主にバット部分」と書きましたが、今ではその描写が必ずしもリッツが云うところのパラボリック概念の本質を突くものではないと考えています。リッツがパラボリックロッドに欲したのは、負荷に応じて、竿のミドルセクションを中心に、全体が漸進的に曲がりを得ていくパターンであったと理解しています。その過程で勿論バットも早い段階で曲がりますが、ティップも曲がりこんで、最後に曲がるのがミドルとなるのです。
ただ、この「パラボリック」概念はあくまでリッツの理解であり、どうも、ナイトやギャリソンやヤングといった有識者毎にその理解は少しずつ違っていたようです。その辺は是非弊著の第8・9章をご覧下さい。

次に「焼き」の問題です。これは拙著には書いていないのですが、ひとくちに「焼き」といっても、その焼きの程度/求める効果によって、その意味は異なるものだと考えています。事実、EWエドワーズが高度な焼入れ処理を考案した1910年代半ば以前のハーディーのカタログを見ると、パラコナの製造過程では、「繊維にダメージを与える程焼く(burn)ことはしない」としつつも、高い弾力を得るために「適切に炙る(fire)」と記されています。
この処理は、エドワーズが確立した褐色化を伴い、パワーファイバーを結晶化させる最終処理のことではなく、まだ竹片段階での、水分や油分を飛ばして、繊維の乱れを直したり、竹の暴れを見つけるための前処理段階の軽い火入れであったのではないかと小生は理解しています。
という訳で、エドワーズ以前から、程度の差はあれ、火を用いて加熱処理する技法は大西洋の両岸で利用されていたと考えられます。
こんな回答で宜しいでしょうか?
Unknown (Hiro)
2013-08-09 18:20:21
nori様

詳しくご回答頂きありがとう御座います。

Ritz氏の「パラボリックアクション」について、とても参考になりました。
頂いたご意見を参考にロッドテーパーとキャスティング時の動きについて考えてみたいと思います。

焼き入れはEWエドワーズが考案したとばかり思っておりましたが、それ以前にも行われていたと知り良い勉強をさせて頂いたと同時に、
出来れば、当時のHardyやEWエドワーズが行っていた温度や時間等の具体的方法は?と疑問が浮かんでしまいました。
おそらくそれは資料として残っていない(公開されていない)部分ではあると思いますが..

ありがとう御座いました。

PS
早速、単行本を注文させて頂きます。

Unknown (スナフキン)
2013-08-13 19:36:36
先日amazonに注文していた本が今日届きました!

でもまだ見てません。只今そわそわしながら晩酌中なので後でじっくりと見ます。

目を通す前のドキドキ感は、釣り場に行くまでのドキドキに共通しますね。

楽しみです!

感想はまた後ほど^^
どうでした? (nori)
2013-08-15 08:06:06
愉しみにして頂いて、感謝します。
また率直な感想をお願いします。
いろいろ問題点もあると思っていますので・・・。
素晴らしい労作ですね。 (budek)
2013-09-08 11:58:16
nori様

nori様の著書読了致しました。ここまで広範囲の時代・国々・竿メーカーを取り上げられた事、脱帽致します。私は米国の事を一切知らないので大変参考になりました。
グムンドナートラウンとゲベーツロイター、ブルンナー竿と中欧の部分で、oesterreichischen stilとあるのはドイツ語の格変化では対格(4格)ですので、oesterreichischerと主格(1格)で表示すべきところでしょうが、お茶目な間違いという感じでしょうか。
339ページの女性スピニングアングラーは、スロバキアOrava川でのHuchen(フーヘン:ドナウ川のイトウの仲間、フーチェンではないですね)釣りのものと思いますが、私の所蔵の1969年プラハで出版されたDas grosse Bilder-Lexikon der Fischeの63ページの写真が使われており、びっくりしました。
これからも研究成果を色々教えて頂けますと嬉しいです。
コメント多謝 (nori)
2013-09-08 23:11:40
Budsek様
いつも有益なコメントをありがとうございます。
格変化の「n」は手書き原稿では「r」としてたんですが・・・。いずれにせよ小生の誤りです。ごめんなさい。
「Huchen」の発音は、御指摘の引用文がハーディーのアングラーズガイドでの表記でしたので、英語での一般的な発音を利用しています。
これからも色々教えてやって下さいね。
楽しみが、またひとつ…… (福田 和美)
2013-09-13 23:47:51
錦織 則政 様

昔、『日光鱒釣紳士物語』という拙い本を書きました、福田和美と申します。
月刊Fly Fisher誌に御連載中から、単行本になるのを待っていました。
こういう本が、傍にあるだけで、今日も心が豊かになる。
そんな気持ちにさせてくれます。
秋の夜長に、寝床でグラスを傾けながら、ゆっくり拝読します。
楽しみが、またひとつ……
ありがとうございました。
御礼 (nori)
2013-09-15 16:01:23
福田様

あの名著「日光鱒釣紳士物語」の作者からお便り頂けるだけで光栄ですのに、過分な御言葉まで頂戴してしまい、恐縮しております。
貴作品のように、釣魚の文化的・社会的側面に光を当てた作品がもっと我が国に登場して欲しいと心から願っております。
是非また素晴らしい作品を世に送り出して頂きたく。
それでは、これからやってくる秋の夜長をいろいろな書物でお愉しみ下さい。
ありがとうございました^_^ (池田元用)
2013-11-07 18:47:35
本はとても勉強になりました。
益々竹竿に熱くなってしまいました(u_u)
トーマスのシリアルは数字だけの時代とアルファベットがつく時代とありますがアルファベットがつくものは年代ごとにアルファベット、製作順に数字が打たれました。
マーチンキーンさんの所有していたトーマスの台帳コピーを入手してわかりました。
御礼 (nori)
2013-11-09 08:41:52
池田様

「バンブーロッドの今」や「フライの雑誌」で貴殿の奥深く愉しい御寄稿文を拝見させて頂きました。同じ竹の病に悩む同好の士からコメント頂き、とても嬉しく思います。
レオン時代のトーマスロッドの竿尻に刻印された記号は年代別のシリアルナンバーだったんですね!そうすると、あとはフレッド時代の刻印記号の解明が進むといいですね。
それにしても、あの伝説のキーンの台帳のコピーをお持ちとは、貴殿が背負われた業の深さにおそれ入る次第です。
是非またおいで頂き、コメント頂ければさいわいです。

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