元ベース弾きの田舎暮らしは

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94歳の母親の一時帰宅

2017年05月07日 | ふるさとの母親
この連休に施設入所中の母親が一時帰宅。
満開の白い藤の花と山野草の「海老根」を見るためです。

藤の花が満開の日に帰ってきました。
天気も晴れで、穏やか日。暑すぎず快適な気候。
いつもの介護タクシーで車椅子ごとの送迎。

運転手をしてくれたのは私の高校生時代の同級生。
弟と妹もアテンドしてくれます。

今回は、直接 家に上がるのでなく、わが家の下の畑の前からスタート。
夏野菜の苗を植えた直後の畑を見て懐かしそう。
家の周囲の傾斜に咲く、つつじやシャガも満開で歓迎ムード。

5年前に脳内出血で倒れました。
直後は昏睡状態。その後 リハビリセンターで会話可能な状態まで回復。
しかし半身のマヒは取れず、要介護5の寝たきり状態。

昨年から特別養護老人ホームに入所。
この施設と相性が良かったのか、今では胃瘻の栄養摂取だけでなく口からも食事。
4年間食べてなかった94歳の母親が、今では味わうほどに。

施設の栄養士さんが母親のために、昼食の特別メニューを。
何を食べたいかのヒアリングをもとに好物を調理。
量は少しですが、さかな・野菜・果物など幅広い食材。
次の日は何かと心待ちのため、室内のカレンダーにメニューを1週間分を記入。

     

認知状態にもならず、相互の会話が成り立ちます。
ただ 発語が一部不明瞭なことはやむを得ないかも。
会話できることから、近隣や親せき、友人が度々訪問。
そのことも楽しみらしく、会話の内容を私にも教えてくれます。

施設の個室には、花が好きな母親のために、花瓶が4つも生花で埋まるほど。
家の周囲の野に咲く花や、珍しい洋花も交代で持ち込みいつも花畑状態。
花の香りが部屋に立ち込め、看護師さんや介護の人たちも驚くほど。

     

家には母親用の部屋を新築時に作りました。
元気だったため、調理をするためのキッチンも併設。
しかし完成前に倒れたため、一度もこの部屋で生活していません。

帰宅して、この部屋に横になって庭を眺めると、藤の花が見えます。
「きれいじゃなー」と感動する母親に私も嬉しくなります。
短い滞在ですが、本人は満足そう。
しかし 実際は元気に帰って生活したいはず。それを我慢して言わない母親。

一時帰宅を知った近隣の人が一目会いたいと来てくれます。
又 仲の良かった母親の友人からは、寿司や揚げ物、漬物の差し入れも。
こんなにみんなに可愛がってもらえる母親は幸せでしょう。


     

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (Ich)
2017-05-09 19:33:22
優しさが溢れています。
何て温かいご家族でしょう。がんばって下さい(^・^)
ありがとうございます (元ベース弾き)
2017-05-17 12:24:48
Ichさん

返事が遅くなりました。
94才の母ですが、認知にもならず、理解力はあり。
68才の私はいくつになっても、子供扱い。
別れの時の口癖「車に気をつけ、ゆっくりなとな!」
でも食べる量は減りました。

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