白虎隊 ～第二夜～

白虎隊

 

 

 

 

 

白虎隊の出陣の日がきまり少年達は無邪気に喜ぶ。

城のため、家族のため、愛するもののために役に立てる。喜んで、自分の命を差し出す事が出来る。ためらう事を知らない白虎隊。若さ！！時代！！

このドラマ見てると、教育って凄い影響力があるなぁ。って、改めて思う。

 

 

そして出陣の日、白虎隊は凛とした姿で家族が見守る中戦場に向かう。

その時、篠田儀三郎（田中聖）の母（若村麻由美）は儀三郎を見つけるなり

「母は待っておるぞ」

 

そして酒井峰治（山下智久）の母（薬師丸ひろ子）は

「エイ！エイ！オー！」と白虎隊を見送る。

 

 

見送りの後、峰治の母、しげは儀三郎の母の言った言葉を思い出す。

「儀三郎の母上は、息子の足を見るなり顔を上げ、母は待っておるぞ。私は必死に峰治の足を探して見つけるなり更に深く頭を下げました。目なぞあっては、あの子に里心がつくと、どうせ死ぬ子なら、生きている間は愛情を見せれば良かったのかもしれない。私は峰治に死ねと言い続けて、母は待っておるぞと育てれた方がどうせ死ぬ子なら幸せだったのかもしれません」

と、後悔する。その母の様子を見て早速、私は涙です

でも、優しくしても冷たくしても、どんなにしても死ぬ事は母にとって、愛するものにとって、辛いことです。

 

 

出陣した白虎隊は敵と戦う。

そして次の戦場に向うのだが、人数が多いと目立つので二隊に分かれる事になる。

峰治と儀三郎は別々の隊に分かれる。

 

出陣してすぐに、敵と戦う事になったため、

小夜子（黒木メイサ）から預かった、起き上がり子法師を儀三郎に渡せずにいた。

忘れていた事に気付き。峰治は儀三郎に渡そうとするが、

儀三郎は「後で合流するだろう。それまで持っててくれ・・・」これが儀三郎が峰治と交わした最後の言葉になる。

 

 

峰治が属する原田隊（小林健）は敵に攻撃され、ダメだと思った原田は退却を皆に命じる。

そして城を皆で目指す。

峰治は鼻緒を直している間に、隊の人達とはぐれてしまう。

一人、山をさまよう。

 

でも皆にも会えず、もし敵が来たらと、弱気になり峰治は自決しようとするのだが、その時、愛犬クマが峰治を助ける。

 

そして峰治はクマに助けられた事で「生」きようと決める。

そう決めた時、小夜子から預かった、起き上がり子法師が“雨にたたかれても、起き上がる”それを見て更に「生」きようと思う。

 

峰治は城を目指し、再び歩き出す。

 

城にたどり着く峰治だが、そこには祖母（野際陽子）と母の姿が。

「嵐の中、皆とはぐれ、このような姿で生きて戻りました。お許しください。」

と、あやまる。

 

「良く頑張った。良く頑張って生きて母のもとに」

意外にも母は峰治を抱きしめる。今までの分も。

 

 

峰治が城に着くと儀三郎達が「自決した」と知らせが入る。

 

儀三郎達の自決は自分達の勘違いから死ぬことになった。

やっとのおもいで城を見つけた儀三郎達だが、城は既に燃えていた。その燃えている城を見て死ぬ事を決める。

だが、城が燃えているのではなく城下が燃えていたのだ。

それに、気付く事が出来れば、儀三郎達は死ぬことは多分なかった。

 

「悲劇の白虎隊」と言われている理由だ。悲しい話です。

 

 

 

儀三郎の死で峰治は儀三郎の母に謝る。

「この起き上がり子法師を渡していれば・・・」

儀三郎の母は峰治に

「峰治様が悪いのではありません。死んだ儀三郎達より生きたあなた達の方が、これからはつらかろう。どうか皆の分までシッカリ生きて、シッカリ働いてください。」と。

峰治達生きたものにとって、友の死を受け入れて、これから生きる方が本当に辛いですよね。

 

 

 

峰治の母の死。

ここは泣き過ぎた。目が痛い

そして祖母は母の思いを峰治に伝える。この時、私は大号泣でした。

『峰治は会津のため、殿のために死ぬ子ゆえに、余り可愛がっては死なれた後が辛くなる。』

また、母が“もみじ”を今も大切に持っているのを見て。又、号泣の私

母は偉大です。

 

 

こうして「悲しい」「切ない」白虎隊の話は終わった。

 

 

戦争は何も生まない。失くすだけ。愛する人達を。人の心を。

 

 

『白虎隊も二本松少年隊も、よく生き、よく死んだ。それをお前らに伝えられれば、彼らも生まれてきた意味があった』