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洞爺湖サミットの実現性は?

2007-01-31 12:18:04 | 政治

●来年夏に日本で行われるG8サミット(主要国首脳会議)を北海道の洞爺湖周辺に誘致しようという動きが自民党道連から出ているらしい。道連では、統一地方選挙の目玉公約にしたい考えのよう。

●確かにサミットを誘致したことで、過去に開催したことで知名度が上がり観光客が増えたところもあるようだが。

●洞爺湖の場合、周辺に都会がなく警備がしやすいし、ゆったりした景観で首脳同士が胸襟を開いて率直に話し合う場としては、良いかもしれない。

●しかし、問題は、いわゆる地元負担。前回の2000年は、九州沖縄サミットと名付け初めて地方での開催となったが、沖縄県は経費全体の1割に当たる80億円以上の負担をしたとのこと。洞爺湖で開催となれば同様の負担が求められるだろう。

●高橋知事は、新年のインタビューで財政状況などを理由に前向きではない模様。職員の給料を10%以上もカットし道民にも負担増を強いている現状で80億円を超える負担が必要な事業を単に「選挙の目玉」的なあいまいな理由で公約にしていく時代は既に終わっていると思うのだが。やはり対費用効果を考え、サミットを開くことと北海道振興の関係を戦略的につなげていくとか知名度アップの効果を経済効果につなげる具体的な施策を示さなければ、公約化したとしても単なる作文でしかないと思う。

●これからの公約は、マニフェスト的な明確な目的・理念、手段、方向性を持ったものであってほしい。


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