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夕張市の巨額負債問題が発覚!

2006-06-18 09:45:36 | 政治

★北海道の夕張市で、実質的な負債が、年間の財政規模(45億円程度)の10年分を上回る額であることが発覚した。

★内訳は、金融機関からの一時借入金が約290億円、第三セクターや公社などへの損失補償などが約120億円、地方債の残高が約130億円で、負債総額は、約542億円になっているとのこと(朝日新聞)。

★夕張市は、これまで財源不足を一時借入金で補うという自転車操業を行ってきたようだ。ピーク時には、12万人近くあった人口が現在は1万3千人に減ってしまったこと、高齢者に割合が40%近いことなどが原因として、上げられる。一般財源のうち義務的な支出の割合を示す経常収支比率は、116.3%で、全国の自治体で最悪という。

★道では、いわゆる赤字再建団体の認定を促す方針の模様。赤字再建団体に認定されると、1992年に認定を受けた福岡県の赤池町以来14年ぶりとなる。一時借入金の金利がどの程度か定かではないが、例えば、3%として、約9億円。つまり予算の2割を占める。これに起債の返済や義務的経費の支出などを組み合わせるとまさに借金返済だけで、なにもできない状態ではないか。ここまで負債が大きいと認定を受けただけで再建できる状態とはいえないだろう。つまり、認定を受けただけで問題が解決する訳ではないと思われる。

★夕張市のこれまでの取組もあながち誤っている訳ではない。炭坑の閉山が続き雇用の場を確保するため、「観光都市」への転換を図り雇用の場を確保しようとした訳である。ただそれが身の丈に合ったものとは言えないところが問題であろう。スキー場やホテルの買収、石炭の歴史村への過剰投資。

★自分自身も平成2年ごろ、あることで、石炭の歴史村に電話をしたことがある。そのときの答えは、「それは市役所に聞いてください」???だった。その事項は明らかに石炭の歴史村で答えるべきものなのに・・・。

★夕張市の財政問題は、周辺の自治体関係者では、昔から懸念されていた問題。ここまで来てしまったことは、地域の振興とはどうあるべきか、地域経営の難しさを改めて考えさせる出来事と言えるのではないか。

★今後は、市民の皆さんの不安をどのように解消していくかが赤字再編団体の認定とともに、クローズアップされると思う。


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