God bless the USA!

沖縄での最高の5年間を終え、ニューヨークへ戻り、今度はシアトルへ。アメリカの良さをうんと語っていきたい。

recycling

2014-02-14 | 日本
最近 一時帰国で あるご家庭に 数日滞在したが
そのご家庭は 東京都に お住まいなのだが
なにに 驚いたかというと そこのご家庭での recycling への熱の入れようだった

1. ペットボトルのキャップ
キャップだけは 別に集めて それを スーパーの ペットボトルキャップの 袋に入れるのだという

ニューヨーカー : 普通ごみへ

2.ペットボトル
ペットボトルだけ 集めている

ニューヨーカー : ペットボトルによっては5セントの deposit といって、中身が入っている状態の時にレジでその分払っている。そのためそのペットボトルに NY5セント と書かれていたら、リサイクルすることで5セントが戻ってくるので 集めて、スーパーにあるリサイクルに出している。

3.牛乳などが入っている 牛乳パック

彼女の場合、牛乳がなくなったら、まずそこに水道水を入れる そしてそれをキッチンの棚のところにとりあえずおいておいて、時間があるときに 植木の水やりに使うのだという

さらに 次は水がなくなったら、今度はそのパックをはさみで開いて 平らにする
次にそれを 納戸の天井近くに つるしてある 網棚のところで 乾かす
次に それを まとめて スーパーにもっていくのだ

ニューヨーカー : つぶして 普通ごみへ

4.プラスチックの袋

お店などでもらった プラスチックの袋は 大きいものと小さいものとに分けている
大きいものは 伸ばして 結んで 「大」 と書かれた 箱に押し込む
小さいものは そのまま 「小」 と書かれた 箱に押し込む

これらは ゴミ袋として ゴミ箱に配置され、そこにごみを入れて そのままごみがいっぱいになったら
ゴミ収集車にもっていってもらうために 外に出される

ニューヨーカー : 一応 スーパーなどではこれらの買い物用のプラスチックバッグを収集している。そのため、そこに持っていく人もいるがほとんどの人は ゴミ袋として使ったり、そのまま普通ごみに捨ている。

5.トレイ

おさしみや お肉が乗せられている トレーは きれいに水でまず洗って それを乾かして
トレーの 袋に納められる
これも スーパーの トレイだけを入れる 仕分け袋に入れる
ということは それをそこまで おいちらともっていかなくてはならない
そういう作業があるわけだ
単に ごみ収集車が取に来るわけではない

ニューヨーカー : 普通ごみへ

6.プラスチックの容器

このあたりの分別がよくわからなかったのだが、とにかく ヨーグルトの容器や 切り昆布などの佃煮が乗せられた平らな ちょっと固いようなプラスチック容器などは また 別な袋に 分別されていた

これらも 彼女は一応 きれいに 残っている食べ物を水で流していた

ニューヨーカー : 普通ごみへ

7.生ごみ

にんじんなどの野菜の皮をむいたり、大根の葉の根の部分など食べられない部分を切り落としたものは台所のシンクの三角コーナーのような プラスチックの小さな袋が収められている ゴミ箱に入れるように指導された

ニューヨーカー : 普通ごみへ

8.シンクの排水口にたまったゴミ

さらに驚いたのは シンクの排水口にたまったゴミにおいてだ。つまり シンクの排水口には大きなバスケットがあり、そこにごみを集めるネットがおさめられている。そのネットにたまった ゴミ屑である。決して大きなゴミ屑ではなくて まさに小さなゴミ屑である。 たとえば お茶っ葉の残り、コーヒーのground された豆の残りくず、小さな野菜の切れ端、食べ終わったお皿に残っていた食べ物のくず こういったものが集まっている。それをあえてそのゴミを集めるネットからこぼし落として それをまた キッチンの窓辺の棚の メタルでできたトレーの上にあけて 乾かしていた。
そこの家の主に なぜ? と聞いたら、これだけの水分をそのまま捨てたら それをゴミ焼却所で燃やすのにたいへんな エネルギーを要するからだというのだ。なるほど、私は 単に 水分もそのまま捨てたら ゴミを集める職員の人たちがその水分でずっしりとしたゴミ袋を 持ち上げたり 運んだりするのがたいへんだと思ったからだ。
ニューヨーカー : 普通ごみへ

アメリカの家によっては シンクの排水口に このような小さな野菜くずなどを粉々にみじん切りにして水と共に流してしまう プロセッサーのようなものをつけている家庭もある。このような家庭では まずそのような汚い お皿の食べ残しなどを 手に取ることはないし、見ることもないのだ。ときどき問題となるのが このゴミプロセッサーに 間違えて 固いものを入れてしまった場合、機械が壊れることがあることだ。

9.薄いプラスチック

これらは メロンパンなどが入った袋のような 薄いプラスチックの袋などである。これらは再び使うということができないため、ゴミになるのだが、これらの薄いプラスチックの袋を入れる指定のごみ箱がある。

ニューヨーカー : 普通ごみへ

10. 新聞紙

これは昔から日本では分別ゴミとして集められていた。町会などで 集めてそれを 町会の資金として集めていたのではないだろうか? 昔はよく新聞紙を集めるトラックが テープを流しながら回収に来てたりして、 トイレットペーパーのロールと交換して ひとつか ふたつ、ロールに変わっていたのを思い出す。今ではどうしているのか? やはり 町会などで集めているのだろうか?

ニューヨーカー : 普通ごみへ

11. 紙袋
取っ手のついたような しっかりした 紙袋である。これらもその家庭では 上のあいた箱に集めていた。

ニューヨーカー : こちらではあまりしっかりした取っ手のついた紙袋に品物を入れてくれない。たいていはビニール袋である。そのため、このようなものはあまりないと言える。けれども Trader Joe's などでは取っ手のついた紙袋に品物を入れる。これらはお店にもっていって、お店で引き取ってくれる。

12. 段ボール
これは あえてたたんで場所を取らないように しまってあった。

ニューヨーカー : 段ボールや 紙でできた箱は リサイクルとして 回している。アパートなどではゴミ収集場所が地下などにあって、そこに大きな bin という入れ物があって、そこにまとめて捨てるようになっている。

13.箱
箱、お菓子などが入っていたくずせないような、あるいはくずしたらもったいないような、あるいは原型をとどめなくなるような箱はそのまま積み重ねてとってあった

ニューヨーカー : 日本のようなお菓子の入っているようなすてきな箱はあまり使われていない。そのため、もしあるとしても、段ボール同様に 紙でできたボックスはたたんで リサイクルへ回す

14.お菓子などが入っている缶
日本では中のお菓子がくずれないようにしっかりとした 缶を入れ物として 用いている。これらも捨てられずとってあった。

ニューヨーカー : これまたニューヨークではあまり見られないものだ。そのため、アメリカ人は日本のお菓子の缶をみると、とてもほしがるほどだ。いずれにしろあまりないが、あったとしたらこれは リサイクルに回すことができる。

15.包み紙
日本では実にきれいな包み紙、包装紙が使われている。捨ててはもったいないようなきれいなものもいっぱいある。やはりそういった 見かけとか presentation をたいせつにする日本人の素質なのだろう。というわけでこれらの包み紙も別にとってあった。

ニューヨーカー : たいていの包装紙は使い終わったらお役目終了ということで普通ごみとして捨ててしまう。

16.エアバブル類

これは壊れ物などを包む空気の入ったバブル類である。これもよくいろいろな壊れ物を買った時に包んでくれるのでたまってくる。これも別にとってあった。

ニューヨーカー : このところ多くのものが段ボールで届くが、その中に必ずエアバブルやら茶色い紙などの空間を埋めるつめものが入ってくる。けれども これらはかさばるため、たいていは普通ごみへ

***

そして分別ゴミのための袋や 入れる場所だけで
彼女の家の納戸は ほぼそれで 占められているのだ

つまり それだけのスペースがなければ とても これらのものを 集めておく場所がないということの証である

日本の家のほとんどは それほどの 余裕がないはずだ
それなのにこれだけの 分別を 要求されては とても 分別は可能ではないと思った

そもそも 今はその家の主が 主体となって これらのリサイクリングを率先してやっているが
その人がいなくなったら、その家のもう一人の住人がここまでやるかは疑問である
時間はあっても たいへんな 労力である

ゴミを ゴミ箱から集める作業ですら たいへんだ。 その方のおうちは3LDKの一軒家であるが、ゴミ箱の数だけでも最低12個はある
ちなみに ニューヨークの我が家は 1LDKで 3つである。ベッドルームにひとつ、バスルームに一つ、そしてキッチンに一つ。まあ、台所のシンクに置いてある 三角コーナーの容器を入れれば 4つかもしれないが。

そんな彼女は 「忙しい、忙しい」が口癖である。それもそのはずである。誰が家にチェックに入るわけでもなく、分別をしなければ罰金を取られるわけでもない。単に 次の世代へ よい環境をという一心の願いから まさにボランティアで さいている時間と労力である。 自己満足といえばそれまでかもしれないが、地球の環境問題は 一人の人の取り組みから始まるのではないだろうか?

私はアメリカのゴミ焼却所など どこにあるのかも知らなければ それを知らせる 広報も見たことがない。さらにはそのゴミ焼却所を 訪問するような ツアーも 参加したこともなければ そのような企画があるのも聞いたことがない。

今のところ たいていの ニューヨーカーは、
1.一般ごみ
2.グラスのボトルと プラスチック容器
3.段ボール

大方この3つは 各アパートや各家などで分別されている

それでも 全部をいっしょくたんに一般ごみに入れている人もいる

4.アルミ缶(can), ガラスの瓶(glass), ペットボトル (plastic)はスーパーなどのリサイクルにもっていって、1つ5セントで換金できる仕組みになっている

これについては これだけで記事がかけるくらいだが、 アルミ缶の回収が成功しているのは アルミ缶の飲み物を買った時にだいたいにおいて 5セント 徴収されるからだ
そのため、スーパーなどの アルミ缶回収機に入れると 5セントが戻ってくるから うまく回収されているようなものだ
やはり お金がすべてにおいて incentive になるのかもしれない
ただし お金持ちは そこまでしないで全部 捨てている
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