いのち・未来 うべ

わたしたちは、原発のない安全な未来を
子どもたちに残すことを願って活動しています

原発立地自治体連合の質問書

2014年03月29日 | お知らせ

私たちの会、いのち未来うべは、2012年3月18日に宇部市渡辺翁記念会館で開催した「小出裕章さんのお話を聴く会」が母体

です。

小出さんのお話を「いいお話でした」と終わらさせずに、自らもう一歩踏みだそうとして発足しました。

http://www.ustream.tv/recorded/21183388 (小出裕章さん講演会前半)

http://www.ustream.tv/recorded/21185477 (小出裕章さん講演会後半)

その時から、一貫していることは、原発問題に対する正しい情報の提供、考える材料を市民に提供することです。

その目的から、以下の資料をアップします。

鹿児島県の川内原発の再稼働が有力視され、あたかも既成事実のように報道するマスコミもあります。

以下に、いわき市議佐藤和良さんのブログから転載させていただきます。

http://skazuyoshi.exblog.jp/21821942/

 

文字が多くて大変ですが、

討議・学習にご活用していただければ幸いです。

 

 


◆原発立地自治体住民連合

 日本政府に対する公開質問状


 われわれは、北海道(泊原発)、青森県(東通原発・六ヶ所再処理工場)、宮城県(女川原発)、福島県(福島第一・第二原発)、茨城県(東海第二原発)、静岡県(浜岡原発)、新潟県(柏崎刈羽原発)、石川県(志賀原発)、福井県(美浜原発・大飯原発・高浜原発・敦賀原発・もんじゅ)、島根県(島根原発)、愛媛県(伊方原発)、佐賀県(玄海原発)、鹿児島県(川内原発)、それぞれ原子力発電所を有する13の道県の住民のグループである。

 

 原発立地自治体の代表世話人(有志)  2014年3月22日現在 147人 【※共同代表】

 

◆北海道(泊原発)──※岩内町議会議員・佐藤英行、旭川市議会議員・久保あつこ、釧路市議会議員・宮田まどか、札幌市議会議員・小倉菜穂子、札幌市議会議員・伊藤牧子、札幌市議会議員・石川佐和子、旭川市議会議員・山城えり子、石狩市議会議員・棟方加代子、石狩市議会議員・伊関史子、江別市議会議員・ほしば芳子、北広島市議会議員・田辺ゆう子
◆青森県(東通原発/六ヶ所再処理工場)──青森県議会議員・古村一雄、青森県議会議員・安藤晴美、弘前市議会議員・加藤とし子、七戸町議会議員・哘清悦、十和田市議会議員・杉山道夫
◆宮城県(女川原発)──女川町議会議員・阿部美紀子、仙台市議会議員・ひぐちのりこ、涌谷町議会議員・只野順、加美町議会議員・伊藤由子、宮城県議会議員・岸田清実
◆福島県(福島第一/第二原発)──※いわき市議会議員・佐藤和良、郡山市議会議員・蛇石郁子、郡山市議会議員・駒崎ゆき子、いわき市議会議員・樫村弘、いわき市議会議員・福嶋あずさ、いわき市議会議員・坂本稔、いわき市議会議員・上壁充、いわき市議会議員・狩野光昭、郡山市議会議員・滝田春奈
◆茨城県(東海第二原発)──東海村議会議員・相沢一正、牛久市議会議員・杉森弘之、つくば市議会議員・金子和雄、土浦市議会議員・井坂正典、水戸市議会議員・玉造順一、東海村議会議員・豊島寛一、水戸市議会議員・飯田正美、ひたちなか市議会議員・井坂章、笠間市議会議員・石松俊雄、鹿嶋市議会議員・内山一、下妻市議会議員・斯波元気、那珂市議会議員・寺門厚、那珂市議会議員・古川洋一、茨城県議会議員・細谷典男、つくば市議会議員・北口ひとみ、つくば市議会議員・宇野信子、つくば市議会議員・皆川幸枝、阿見町議会
◆静岡県(浜岡原発)──島田市議会議員・森伸一、御前崎市議会議員・齋藤洋、牧之原市議会議員・大石和央
◆新潟県(柏崎刈羽原発)──※柏崎市議会議員・矢部忠夫、柏崎市議会議員・高橋新一、柏崎市議会議員・若井洋一、柏崎市議会議員・笠原晴彦、刈羽村議会議員・高桑儀実、刈羽村議会議員・近藤容人、新潟県議会議員・小山芳元、新潟県議会議員・長部登、新潟県議会議員・米山昇、柏崎市議会議員・飯塚寿之、柏崎市議会議員・池田千賀子、柏崎市議会議員・佐藤敏彦
◆石川県(志賀原発)──志賀町議会議員・堂下健一、津幡町議会議員・中村一子、内灘町議会議員・水口裕子、富山県(30㎞圏内)氷見市議会議員・谷口貞夫、氷見市議会議員・酒井康也、氷見市議会議員・古門澄正
◆福井県(美浜原発/大飯原発/高浜原発/敦賀原発/もんじゅ)──※敦賀市議会議員・今大地晴美、敦賀市議会議員・上原修一、敦賀市議会議員・山本貴美子、若狭町議会議員・北原武道、おおい町議会議員・猿橋巧、福井県議会議員・細川かをり、越前市議会議員・三田村輝士、越前市議会議員・題佛臣一、福井県議会議員・佐藤正雄、高浜町議会議員・渡邊孝、小浜市議会議員・宮崎治宇蔵、坂井市議会議員・畑野麻美子、あわら市議会議員・山川知一郎、福井市議会議員・西村公子、福井市議会議員・鈴木正樹、小浜市議会議員・能登恵子、福井市議会議員・中村綾菜、越前市議会議員・安立里美、越前市議会議員・玉村正夫
◆島根県(島根原発)──松江市議会議員・芦原康江、島根県議会議員・足立昭二、江津市議会議員・山本誉、益田市議会議員・福原宗男、益田市議会議員・松原善生、益田市議会議員・弥重節子、鳥取県(30㎞圏内)米子市議会議員・中川健作、米子市議会議員・門脇邦子
◆愛媛県(伊方原発)──※愛媛県議会議員・阿部悦子、鬼北町議会議員・山本勣、東温市議会議員・渡部伸二、松山市議会議員・篠英代、松山市議会議員・松岡芳生、愛媛県議会議員・佐々木泉、松山市議会議員・武井多佳子、新居浜市議会議員・伊藤初美、伊予市議会議員・水田恒二、八幡浜市議会議員・遠藤素子、内子町議会議員・才野俊夫、愛媛県議会議員・石川稔、松山市議会議員・中村嘉孝、大洲市議会議員・梅木加津子、内子町議会議員・宮岡徳男、宇和島市議会議員・坂尾真、新居浜市議会議員・川崎利生
◆佐賀県(玄海原発)──佐賀市議会議員・白倉和子、佐賀県議会議員・徳光清孝、唐津市議会議員・伊藤一之、長崎県(30㎞圏内)佐世保市議会議員・山下千秋、佐世保市議会議員・早稲田矩子
◆鹿児島県(川内原発)──※鹿児島市議会議員・小川美沙子、薩摩川内市議会議員・江口是彦、薩摩川内市議会議員・佃昌樹、薩摩川内市議会議員・井上勝博、鹿児島県議会議員・遠嶋春日児、鹿児島県議会議員・柳誠子、鹿屋市議会議員・真島幸則、鹿児島市議会議員・森山きよみ、いちき串木野市議会議員・中村敏彦、日置市議会議員・坂口ひろゆき、伊佐市議会議員・諏訪信一、鹿児島市議会議員・大園盛仁、鹿児島市議会議員・藤久保博文、西之表市議会議員・長野広美、鹿児島市議会議員・平山孝、鹿屋市議会議員・道下勝、霧島市議会議員・中村満雄、いちき串木野市議会議員・宇都耕平、いちき串木野市議会議員・田中和矢、鹿児島市議会議員・米山たいすけ、鹿児島市議会議員・野口英一郎、霧島市議会議員・岡本一二三、霧島市議会議員・前川原正人、霧島市議会議員・宮内博、霧島市議会議員・蔵原勇、南さつま市議会議員・平神純子、いちき串木野市議会議員・福田道代、いちき串木野市議会議員・中里純人、いちき串木野市議会議員・東育代

 

 現在、これらの原子力発電所および六ヶ所再処理工場に対しては、原子力規制委員会が再稼働を審査中で、いくつかの原発については今年中に再稼働の承認が出されるかのような報道がなされているが、原発をかかえる自治体の住民のあいだには、「再稼働はトンデモナイ危険なことである」との批判と不安が日々高まっており、われわれ住民も生命と生活を脅かされる現状を、このまま一日たりとも放置することはできないので、ここに緊急に、日本政府に対する公開質問状を発表する。

 


 われわれは、原発の再稼働に「賛同する」、あるいは「反対する」、あるいは「判断を保留する」、といういずれの意見を持った住民にとっても共通の願いである「100%原発無事故の保証」を求めるという目的で、以下の質問に、国会において日本政府が答えるよう求める。


 この質問を述べるにあたって、現在、福島第一原発事故の被災地で進行している深刻な被害の実態を記述しておく。
 福島第一原発事故を起こした福島県大熊町では、現在も住宅街のど真ん中で、毎時300 マイクロシーベルトを超える空間線量が測定されている。この数値は、三年ここに居住すれば、致死量の7シーベルトを超えることになる(300μSv/hr × 365日/年×24hr/日×3年=7.9 Sv)。


 質問①──このような現実に進行している放射能の危険性に鑑みて、安倍晋三内閣は、2013年12月20日に、自宅に帰還できない避難住民に対して、避難先での定住も積極的に支援する方針を閣議決定した。

この事実は、一旦原発事故が発生すれば、その時にたとえ住民が避難できても、事実上は、自宅に帰還できないことを、福島第一原発事故が実証したことを意味する。

原発大事故は、原発立地自治体の住民にとって、それまでの郷里における生活基盤のすべてを失い、突然に一生を棒に振る、ということである。したがって、原発事故は100%起こらない、ということが保証されなければ、再稼働をしてはならない。


 ところが今年2014年1月20日におこなわれた院内集会で、「新規制基準を満たした原発でも事故は起こるか?」との質問に対して、原子力規制庁は「新規制基準を満たした原発でも事故は起こります。この基準は最低のもので、あとは事業者の責任です」と答えた。

事故を起こす原子力発電所が、世界最高の安全基準であるとは、誰にも理解できない。

 日本政府は、いかなる科学技術的な根拠をもって、原発事故は100%起こらない、ということを原発立地自治体の住民に保証するのか、それとも規制庁が言うように保証できないまま再稼働するつもりなのか、明確に答えよ。


 質問②──現在、再稼働申請がなされた原子炉について、新規制基準の適合性の審査がおこなわれているが、原子力規制委員会は、大事故発生時におけるベント(放射能放出)の設置を義務づけ、大事故発生時における住民の避難の可能性の検討を進めている。

つまり質問①に求めた通り、われわれ住民にとって100%絶対にあってはならない大事故を明確に「発生すると予想して」審査していること自体が許されないことである。この大事故発生の根拠として考えられる最大の要因は、耐震性の欠如である。


 兵庫県南部地震(1995年1月17日の阪神・淡路大震災、マグニチュード7・3)の発生後、電力会社は「原子力発電所は直下型地震ではマグニチュード6・5まで耐られるように設計している」と説明し、青森県六ヶ所再処理工場でも、「直下型地震ではマグニチュード6・5まで耐えられる」として、「安全である」と主張してきた。これは驚くべきことだが、マグニチュード6・5とは、通常の地震であって、大地震ではない。

したがってこの数字で充分な耐震性があると考える住民はいない。それを追及すると、余裕率があると言って、その明確な数字を答えないまま、2006年9月19日に原発耐震指針を改訂して、直下型地震に対する耐震性そのものの文言さえ消されてしまった。

2006年新原発耐震指針との関係さえ説明されていない現在の新規制基準において、一体、マグニチュードいくつまでの直下型地震に耐えられる設計を電力会社に求めているのか、個々の原子炉ごとに異なるなら、現存する原子炉(とりわけ再稼働申請中の原子炉)および建設途中にあるすべての原子炉について、直下型地震に耐えられるマグニチュードの数字を明確に答えよ。


 質問③──そもそも、2006年9月19日の新耐震設計審査指針に適合するかどうかのバックチェックを義務づけられた原子力発電所が、それをまともにチェックしないまま、翌2007年7月16日の新潟県中越沖地震(マグニチュード6・8)によって柏崎刈羽原発が大破壊を受け、新耐震設計審査指針に重大な欠陥のあったことが露顕して、全土の原発の耐震性見直しがおこなわれてきた。しかし、その途中の2011年3月に福島第一原発がついに大事故を起こしてしまった。

その結果、事故責任者の原子力安全・保安院と原子力安全委員会に代って、2012年9月19日に原子力規制委員会が発足し、2013年7月8日に新規制基準が施行された。

しかし、事業者である電力会社が提出した再稼働申請資料について、新規制基準に対する適合性の審査をおこなっているのは、驚くべきことに原子力規制委員会の傘下に入ったJNES(原子力安全基盤機構)のメンバーであり、JNESもまた福島第一原発事故を起こした当事者(責任者)である。

このような事故当事者がおこなう審査結果について、第三者によるクロスチェックがないままの再稼働は、住民として絶対に認めることができない。クロスチェックする組織をいつまでに設立するのか、その明確な答を求める。


 質問④──原子力規制委員会がおこなっている再稼働に向けた耐震性の審査では、原子力発電所の敷地内に「活断層があるか、ないか」という調査や検討だけをもって、その原発の立地の適性を判断している。

しかしほんの6年前の2008年6月14日にマグニチュード7・2の岩手・宮城内陸地震が発生して、震源断層の真上で、揺れの最大加速度4022ガルという驚異的な数値が観測され、この数値は史上最大としてギネスブックの記録に認定された。

ところがこの震源断層は、地震発生前には、まったく知られていなかった。つまり、「活断層がない」場所で、世界一の揺れを記録したのである。

この事実は、日本全土のどのような場所においても、直下型の大地震が発生し得る。

したがって質問②に答えたマグニチュードによって原発の大事故が起こり得ることを新たに実証している。これでも、質問①に答えた通り、原発事故は100%起こらない、ということを原発立地自治体の住民に保証できるのか、明確に答えよ。


 さらに現在、九州電力の川内原発が再稼働候補のトップに挙げられ、原子力規制委員会がこの再稼働を容認することが既定の事実であるかのように一方的な報道がなされていることは、信じがたい。

川内原発の場合は、2009年以来、桜島の噴火が続き、毎年1000回を超える異常噴火が止まらない状況にある。

大量の火山灰が送電線に降り積もっただけで、川内原発の外部電源は、完全に送電不能となる。加えて、そうした事態に備えた非常用ディーゼル発電機は、フィルターに火山灰がつまって、発電不能になる。

そうなれば、福島第一原発と同じ恐怖のステーション・ブラックアウト(全交流電源喪失)が起こることが分っている。

火山灰よりもっとおそろしいのは、火砕流である。桜島の姶良(あいら)カルデラは、2万9000年前に巨大噴火を起こし、東京ドーム36万個分という驚異的な火砕流が噴出して、南九州全域を壊滅させている。

川内原発近くでは、数メートル~10メートル以上の火砕流堆積物が見つかっているので、 高さ数十メートルの火砕流が襲ったと推定されている。

ところが原子力規制委員会は、12万年以内に動いた活断層を問題にしながら、1万年単位の火山活動を無視している。

火山学者が一様に、川内原発は最も危ないと警告しているにもかかわらず、原子力規制委員会は、たった一回の会合で「周辺の火山が噴火しても、原発に影響はない」とする九州電力のデタラメ報告を了承する始末である。

一体、どのような科学的な根拠をもって、川内原発の火山灰と火砕流の危険性がないと判断しているのか、日本政府としての責任ある根拠を明確に答えよ。


 質問⑤──原発を再稼働することは、使用済み核燃料を新たに原子炉内に生産することを意味する。

運転中に生ずるこの使用済み核燃料には、セシウム、ストロンチウム、プルトニウムをはじめとする膨大な放射性物質が含まれる。

日本の原子力政策では、この危険な使用済み核燃料を再処理して、「プルトニウム、ウラン」から、「セシウム、ストロンチウムなどの高レベル放射性廃棄物」を分離して、ガラス固化体としたあと、それを最終処分場に搬入して、地下300メートルより深い地層に処分することにしている。

しかし、この最終処分場が日本の47都道府県のどこになるかが、決定していない。現在までこの使用済み核燃料と高レベル放射性廃棄物を受け入れてきた青森県も、「わが県は最終処分場ではない」と明言している。

ということは、新たに今後、原発を再稼働すれば、このセシウム、ストロンチウムなどの高レベル放射性廃棄物の「搬入先」が、今もって存在しない状況にある。

再稼働をたとえて言えば、着陸する飛行場がないまま、飛行場を離陸する飛行機のようなものである。

2014年現在すでに、原子力発電所を有するわれわれ13の道県の原子力発電所および六ヶ所再処理工場の敷地内には、大量の使用済み核燃料が貯蔵されており、事故を起こした福島第一原発4号機と同じように、今もって大地震や大津波の脅威にさらされている。

原発再稼働によってさらに大量の高温度の使用済み核燃料が発生すれば、これら13の道県にますます危険物が累積し、われわれ現地住民の危険性が高まるだけである。

高レベル放射性廃棄物の最終処分場を決定せずに、使用済み核燃料の危険性を高める「原発再稼働」は、絶対に許されない事態を迎えている。

日本政府は、大量発生する「行方の決まらない使用済み核燃料および高レベル放射性廃棄物」の最終処分場の地名を答えずに、なぜ原発再稼働を認めるのか、その理由を明確に答えよ。


 質問⑥──日本政府は、「原発は重要なベース電源である」と位置づけているが、すでに2013年9月15日に福井県大飯原発が運転を停止し、日本全土が原発ゼロ状態になってから、電力不足はまったく起こっていない。

今後も、コジェネ技術を含めたエネルギー効率の向上と、ほかの電源の利用普及によって、ますますこの電力余裕率が高まることはあっても、下がることは決してない。このことは、日本社会の動きによって明白に実証されている。

それでもなお日本政府が、不要と思われる原発の再稼働を推進する目的は、電力会社の経営悪化の防止にあることは明白である。

 この電力会社の経営悪化の要因は、火力発電の燃料費増加にあると報道されてきたが、事実は異なる。

火力発電の燃料費増加分は、原発フル稼働時の2010年度に比べて2013年度(2014年3月までの推定)は3兆6000億円との試算を資源エネルギー庁が出しているが、2011年に比べた2013年の原油価格・天然ガス価格の上昇分を引いて計算すれば、2兆8700億円である。

さらに為替レートにおける円安の影響は、3600億円であるから、それを計算に入れれば、2兆8700億円-3600億円≒2兆5000億円となる。

 これに対して、原発再稼働に向けて、2012年度の一年間の原発維持・管理費は9電力会社合計が1兆2000億円で、新規制基準で求められている防潮堤建設など膨大な安全対策費が1兆6000億円を超え、合計2兆8000億円に達する。


 燃料費増加分2兆5000億円より、原発経費2兆8000億円のほうが大きいことは、誰が見ても明白である。

ほとんど未着工である安全対策が今後必至となる状況では、その経費が激増するのであるから、電力を1ワットも生んでいない原発のほうがはるかに高額の出費となる。
 加えて今後は、火力発電の最大の燃料費上昇要因となってきた旧式発電所のリプレースが大量に実施されて、大幅なコスト削減がおこなわれ、3年後の2017年からはアメリカから安価なシェールガスの輸入が始まる。
 それとは別に、福島第一原発事故の後始末(汚染水処理・除染・廃炉・賠償)に必要な金額は、日本政府の楽観的なシナリオでさえ11兆円を超えるとされ、産業技術総合研究所および日本経済研究センターの試算では、日本の税収をはるかに超える54兆円に達すると見られ、それらがすべて税金か電気料金という国民負担によってまかなわれることは必至である。

火力発電の燃料費増加とはケタ違いの出費こそが、日本国民にとって最大の問題である。日本政府が保証したいのは、電力会社の経営なのか、それとも日本国民の安全な生活・生命なのか、いずれであるのか、明確に答えよ。


 質問⑦──2011年の福島第一原発事故では、1号機の爆発の後、続いて3号機、さらに2・4号機と4基が連続爆発するのを食い止めることができず、福島県をはじめとする東日本の広大な地域に悲惨な放射能汚染の結果を招き、日本の原子力産業が全世界に例のないほど未熟な技術しか持たないことが明白になった。

さらに深刻なことに、今もって福島第一原発事故現場における大量の高濃度放射能汚染水の海洋流出を食い止めることができずに、深刻な汚染を拡大し続けている。

最大の問題は、この事故を誘発した最初の原因として、「地震の揺れによる配管などの破損」による可能性が国会事故調査委員会の報告書で鋭く指摘されているにもかかわらず、「津波による全電源喪失」だけであると決めてかかり、多くの技術者から、「再稼働の結論を導く前に、福島第一原発における事故原因の究明がなされなければならない」と強い批判を受けていることにある。

地震の揺れが真の原因であった場合には、日本全土すべての原発が地震に耐えられない、したがって「再稼働は危険すぎて不可能になる」という理由で、津波原因説を主張していることは明白である。

われわれ原発立地自治体住民にとって、事故の真因の追究・解明は、当然の「必須の要求」である。

日本政府は、なぜ福島第一原発における事故原因が、津波による全電源喪失だけであると断じて、国会事故調査委員会の報告書を否定しているのか、その科学技術的な根拠と、東京電力が全データを公開せずに事故の真因を証明していない理由を明確に答えよ。


 その一方でなお、日本政府が、この危険な原発技術を海外に輸出しようとしていることは、信じがたい状況である。原発輸出は、一説に原子力発電の技術を維持するためとも言われている。

しかし、今後の日本に原発が不要と判断される現在、原発立地自治体に必要な原発技術は、原発廃炉・解体の技術である。

原発建設をめざす原発輸出は、その廃炉技術の向上にはまったく役立たない。一体、何のための原発輸出であるのか、原子炉メーカーや鉄鋼業界の要求のためであるのか、その目的を明確に答えよ。


 原発の大事故で被害者となるのは、ほかでもない、われわれ原発立地自治体の住民である。以上の質問に対して、国会の場において、公式の発言を求める。
 そしてこの質問状に対する回答があれば、それで終りではなく、住民の生命と生活が守られるという確約が得られるまで、われわれは再質問をくり返すことを先に伝えておく。

 

 

 

 


村岡知事に署名を提出。公有水面埋立不許可を申し入れ

2014年03月27日 | 上関白紙撤回

昨日3月26日、上関原発を建てさせない山口県民大集会実行委員会は、共同代表と事務局を先頭に13人で、山口県庁へ署名の提出と申し入れを行いました。

提出署名総数 106,507筆でした。

 

新知事の対応を依頼したのですが、知事は出てきませんでした。

その場で現時点での回答を求めましたが、「中電の回答をみて法律に則り判断する」としか答えませんでした。

 

 

            署名提出を行う清水さん

 

 

 

        

「県民世論の過半数が上関原発計画に反対している。県は県民のこの声を聞くべきだ」と訴える草地事務局長

手前は、共同代表の那須さん

 

 

 

「公有水面埋立免許を即刻不許可に!!上関原発建設計画中止!」
を求める署名の提出について

2014年3月26日
 山口県知事 村岡嗣政 様

                      上関原発を建てさせない山口県民大集会実行委員会
                                         共同代表  清 水 敏 保
                                          共同代表  田 川 章 次
                                         共同代表  那 須 正 幹
                       原発に反対する上関町民の会
                                        代  表  岩 木 基 展
                                        代  表  村 田 喜代子
                                        代  表  山 根 善 夫
                       上関原発を建てさせない祝島島民の会
                                        代  表  清 水 敏 保
                       上関の自然を守る会
                                        代  表  高 島 美登里
                        原水爆禁止山口県民会議
                                         議  長  岡 本 博 之
                                                (公 印 省 略)

「公有水面埋立免許を即刻不許可に!!上関原発建設計画中止!」
を求める署名の提出について

 東日本大震災とそれに伴う東京電力福島第一原発の事故から3年が経過しました。未だ事故原因の究明も進んでおらず、多くの人たちが故郷に帰れず避難生活を送っておられます。
脱原発を望む国民の声は依然として大きいものがあるにもかかわらず、政府は新しいエネルギー基本計画原案で、原発を「重要なベースロード電源」と位置づけ再稼働を目指しています。これは、「今のわずかな利益のために、大きな負債を未来に残す」ことに他ありません。
 上関原発建設計画は新規立地計画であり、山を切り拓き、海を埋め立てて原発を建設するものです。埋め立て予定地の周辺海域は世界的にも貴重な生物が生息する「奇跡の海」です。一度壊された生態系は決して元に戻ることはありません。知事には、この豊かな自然を未来に残すことを私たち県民とともに考えていただきたいと思います。
私たちは安全な原発など存在しないことを福島第一原発事故により改めて気づかされました。今回提出する署名は、「山口県に原発は要らない」との県内外からの切実な声です。どうか本署名の意味をご斟酌いただき、公有水面埋め立て免許を不許可とする判断をいただきますようお願いいたします。

                              記

  提出署名総数 106,507筆
                                                   以上

 

 

上関原発計画予定地の公有水面埋立免許延長申請
不許可を求める申し入れ

 

画像

テキスト

 

山口県知事
村岡嗣政様
2014年3月26日(水) 上関原発を建てさせない山口県民大集会
                          共同代表清水敏保
                          共同代表田川章次
                          共同代表那須正幹
                          事務局長草地大作
                          〒747-0035
                           防府市栄町1-2-1
                           0835-22-1275(ファクス兼用)

上関原発計画予定地の公有水面埋立免許延長申請
不許可を求める申し入れ


平素から、県政発展と県民の安全や公共の福祉向上のために尽力されていることに対し、心より敬意を表します。
このたび、わたしたちは、上関原発を建てさせたくないという県民の思いを内外に表明すべく、「県民大集会」を実行いたしました。当日は、約7000人の参加者と共に、別紙の通り集会宣言を採択いたしました。この集会に参加を願っても様々な都合で出席できなかった人たちを加えると、この数はさらに大きなものとなることを確信しております。


知事は、3月11日に「二井関成元知事の法的整理を受け継ぐ」と明言されたと報じられました。今なお福島第一原発事故は収束せず、上関原発の新規建設計画は不透明なままです。田ノ浦の公有水面埋立の土地利用計画の位置づけも同様です。そのような中、中国電力は来る4月に埋立免許延長についての回答を県に提出することになりますが、土地利用計画の不透明さという観点からも、延長申請は認められないと考えます。


集会宣言には、新たに就任された村岡知事に対して、「子どもたちの未来のためにも、原発のないふるさとを守る働きを、県民と共に担っていただきたいと願います」と明記しました。どうか、この県民の声をお聞きくださり、上関原発建設を前提とする公有水面埋立免許を不許可としてくださいますよう、お願いいたします。
つきましては、知事が上関原発計画予定地の公有水面埋立免許延長申請を不許可にされるよう、下記の通り申し入れます。


なお、回答については4月10日までに文書でお願いいたします。


申し入れ事項
・上関原発計画予定地の公有水面埋立免許延長申請を、不許可とすること
                                                以上

 

 

 

いのち・未来うべ は、会として、3・8集会を全力で取り組んできました。

多くのチラシを家々に配布しました。署名をお願いしてまいりました。

会員が全力を出しきりました。

おかげで、宇部からはバス10台で会場に駆けつけ、さらに自家用車や電車で向かった人ももちろんいます。

集会の大成功をみなさんと共有することができました。

 

でも、上関原発計画は、まだ中止になったわけではありません。

4月11日と言われる中国電力の回答を待って、山口県は判断すると言っています。

予断を許しません。更に取り組みを強めましょう!

 

今後の予定

山陽小野田・宇部実行委員会 

4月7日(月) 午後6時半 宇部市総合福祉会館 ボランティアルーム(大)

総括と今後の取り組みについて

 

山口県実行委員会 

4月12日(土)午後1時半   山口市小郡ふれあいセンター 

取り組みの報告と今後について

 

いのち・未来うべ

金曜行動の当面の予定

3月28日(金) 金曜ウォーク 宇部市役所前午後6時 

                   山口県庁午後5時集合

                   市民研究会はお休みです。

4月 4日(金) 金曜ウォーク 宇部市役所前6時集合

          市民研究会  再稼働と原子力規制委員会の役割(副代表・浜野勝さん)

4月11日(金) 金曜ウォーク 宇部市役所前6時集合

          市民研究会 「地震・防災と原発事故」 (専門家の講演) 

4月18日(金) 金曜ウォーク 宇部市役所前6時集合

          市民研究会 脆性破壊と玄海原発 (専門家の講演予定)

市民研究会は、午後7時から 市役所裏緑橋教会2階です。

参加費(会場代)は、100円です。

お気軽にご参加ください。お待ちしています。

(研究会のテーマは、変更の可能性があります)

 

 

ご参考に

【報道資料】

NHK山口

http://www3.nhk.or.jp/yamaguchi/lnews/4063086951.html

上関原発反対派が県に署名提出

上関原発反対派が県に署名提出

中国電力が上関町に計画している原子力発電所の建設計画に反対する市民グループが、県に対して原発の建設予定地周辺の海の埋め立て工事の免許延長の申請を認めないよう求めた、10万人分あまりの署名を提出しました。
署名を提出したのは中国電力の上関原発の建設計画に反対する市民グループです。
26日、代表13人が県庁を訪れ今月上旬に山口市内で開かれた反対集会などで集めた村岡知事あての10万6451人分の署名を県の担当者に提出しました。
これに対して県の担当者は「中国電力からの延長申請は適法に行われていて、県には審理を尽くす義務がある。中国電力から補足説明の回答が出された段階で適正に審査していく」と述べ、これまでと同じ説明を繰り返しました。
上関原発の建設計画をめぐって県は、中国電力が申請している建設予定地周辺の海の埋め立て工事の免許の延長を認めるかどうか、去年3月、1年程度、判断を先送りすることを表明しています。
署名を提出した市民グループの共同代表の清水敏保さんは、「本来ならこの署名を村岡知事に直接、手渡したかった。署名した人たち、一人ひとりの思いをしっかり受け止めてほしい」と話しています。

03月26日 19時41分

 

 

 

中国新聞

http://p.tl/WubC

上関原発反対10万超す署名 集会実行委が提出

14年3月27日
 中国電力が山口県上関町で計画する上関原発建設に反対する大規模な集会を山口市で開いた実行委員会のメンバーが26日、山口県庁を訪れ、建設中止を求める村岡嗣政知事宛ての申し入れ書と10万6507人分の署名を提出した。 

 申し入れ書では「今なお福島第一原発事故は収束せず、上関原発建設計画は不透明なままだ」と指摘。中電が申請した公有水面埋め立て免許の延長を認めず、不許可にするよう求めた。 

 意見交換では、建設予定地を村岡知事が視察することも訴えた。応対した県商工労働部の橋口総司理事は「要請内容は知事に伝える」と回答した。 

 集会は8日にあり、主催者発表で約7千人が集まった。実行委の共同代表で児童文学作家の那須正幹さんは「原発がなく、子どもが安心して住める県にしてほしい」と話した。

(2014年3月27日朝刊掲載) 

 


内閣府原子力被災者生活支援チーム、被爆線量公表せず!!

2014年03月25日 | お知らせ

毎日新聞(東京朝刊)は、内閣府が正確な情報を隠していることを伝えています。


東日本大震災:福島第1原発事故 被ばく線量、公表せず 想定外、数値高く 福島の3カ所−−内閣府

http://mainichi.jp/shimen/news/20140325ddm001040213000c.html

 

東日本大震災:福島第1原発事故 被ばく線量、公表せず 想定外、数値高く 福島の3カ所−−内閣府

毎日新聞 2014年03月25日 東京朝刊

 東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示の解除予定地域で昨年実施された個人線量計による被ばく線量調査について、内閣府原子力被災者生活支援チームが当初予定していた結果の公表を見送っていたことが24日、分かった。関係者によると、当初の想定より高い数値が出たため、住民の帰還を妨げかねないとの意見が強まったという。調査結果は、住民が通常屋外にいる時間を短く見積もることなどで線量を低く推計し直され、近く福島県の関係自治体に示す見込み。調査結果を隠したうえ、操作した疑いがあり、住民帰還を強引に促す手法が批判を集めそうだ。

 毎日新聞は支援チームが昨年11月に作成した公表用資料(現在も未公表)などを入手した。これらによると、新型の個人線量計による測定調査は、支援チームの要請を受けた日本原子力研究開発機構(原子力機構)と放射線医学総合研究所(放医研)が昨年9月、田村市都路(みやこじ)地区▽川内村▽飯舘村の3カ所(いずれも福島県内)で実施した。

 それぞれ数日間にわたって、学校や民家など建物の内外のほか、農地や山林などでアクリル板の箱に個人線量計を設置するなどして線量を測定。データは昨年10月半ば、支援チームに提出された。一般的に被ばく線量は航空機モニタリングで測定する空間線量からの推計値が使われており、支援チームはこれと比較するため、生活パターンを屋外8時間・屋内16時間とするなどの条件を合わせ、農業や林業など職業別に年間被ばく線量を推計した。

 関係者によると、支援チームは当初、福島県内の自治体が住民に配布した従来型の個人線量計の数値が、航空機モニタリングに比べて大幅に低かったことに着目。関係省庁の担当者のほか、有識者や福島の地元関係者らが参加する原子力規制委員会の「帰還に向けた安全・安心対策に関する検討チーム」が昨年9~11月に開いた会合で調査結果を公表し、被ばく線量の低さを強調する方針だった。

 しかし、特に大半が1ミリシーベルト台になると想定していた川内村の推計値が2・6~6・6ミリシーベルトと高かったため、関係者間で「インパクトが大きい」「自治体への十分な説明が必要」などの意見が交わされ、検討チームでの公表を見送ったという。

 その後、原子力機構と放医研は支援チームの再要請を受けて、屋外8時間・屋内16時間の条件を変え、NHKの「2010年国民生活時間調査」に基づいて屋外時間を農業や林業なら1日約6時間に短縮するなどして推計をやり直し、被ばく推計値を低く抑えた最終報告書を作成、支援チームに今月提出した。支援チームは近く3市村に示す予定だという。

 支援チームの田村厚雄・担当参事官は、検討チームで公表するための文書を作成したことや、推計をやり直したことを認めた上で、「推計値が高かったから公表しなかったのではなく、生活パターンの条件が実態に合っているか精査が必要だったからだ」と調査結果隠しを否定している。

 これに対し、独協医科大の木村真三准教授(放射線衛生学)は「屋外8時間・屋内16時間の条件は一般的なもので、それを変えること自体がおかしい。自分たちの都合に合わせた数字いじりとしか思えない」と指摘する。

 田村市都路地区や川内村東部は避難指示解除準備区域で、政府は4月1日に田村市都路地区の避難指示を解除する。また川内村東部も来年度中の解除が見込まれている。【日野行介】

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 ■ことば

 ◇原子力被災者生活支援チーム

 福島第1原発事故直後、政府が避難者支援や被ばく医療の強化のため各省職員を集めて設置した緊急対応用の組織。チーム長は経済産業相と環境相で、事務方トップは経産省の菅原郁郎経済産業政策局長と日下部聡官房長が兼ねる。現在の事務局員は約30人でほぼ全員が経産省職員。避難指示の解除に向けた住民や自治体との交渉が主な業務になっている。

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関連記事

クローズアップ2014:内閣府、被曝線量公表せず、「帰還ありき」露呈

http://mainichi.jp/shimen/news/20140325ddm003040044000c.html



「原発再稼動でも事故が起きたら即避難できるの?」 前編 2014.03.13

2014年03月23日 | 情報

テレビ番組「そもそも総研」からアップします。

原発問題とマスコミ不信は、切っても切れない関係にありますが、

こんな優れた番組も数は少ないですがあります。

原発の再稼働の是非を判断する材料として活用したいです。

 

避難計画を立案するのは、自治体に任せられています。

責任は、誰にあるのか?

政府なのか、規制委員会なのか、電力会社なのか。

そもそも、原発事故は地震と連動しています。

そのとき、水道は、下水道は、電気は?

肝心の道路は、普通に走れるのか。

 

 

「すべての道路が使えるとして」という条件は、想定していいのか!


もう一つの大きな問題は、そもそも、30キロ圏内だけを問題にしていて、いいのか、ということがあります。


 

原発再稼動でも事故が起きたら即避難できるの? 前編 2014.03.13

 

後編では、原子力規制委員会とは、そもそもなにか、どんな役割をするのか、に踏み込んでいます。

 

このテーマは、私たちも、4月4日(金)の金曜学習会でも、取り上げる予定です。

 

金曜行動の当面の予定

3月28日(金) 金曜ウォーク 宇部市役所前午後6時 

                   山口県庁午後5時集合

                   市民研究会はお休みです。

4月 4日(金) 金曜ウォーク 宇部市役所前6時集合

          市民研究会  再稼働と原子力規制委員会の役割(副代表・浜野勝さん)

4月11日(金) 金曜ウォーク 宇部市役所前6時集合

          市民研究会 「地震・防災と原発事故」 (専門家の講演) 

4月18日(金) 金曜ウォーク 宇部市役所前6時集合

          市民研究会 脆性破壊と玄海原発 (専門家の講演予定)

市民研究会は、午後7時から 市役所裏緑橋教会2階です。

参加費(会場代)は、100円です。

お気軽にご参加ください。お待ちしています。

 

 

 

 


昨日の金曜ウォークの話題は、玄海原発の脆性破壊でした。4月の金曜行動の予定。

2014年03月22日 | お知らせ

昨日21日は、冷たい風のなか、18名の参加で恒例の金曜お散歩アピールが行いました。

中央町のローソン前でいつのように仲間がアピールしていると

「応援していますよ、原発は」むちゃくちゃですからね、止めましょう」

と言って、子供さんを3人つれたご夫婦に声をかけられました。

                         活躍する横断幕 

 

続いて、宇部新川駅近くの交差点でのアピールで、2回目の参加になる、ある研究者が、

玄海原発の「脆性破壊」について、そのメカニズムを説明してくれました。

 

「原発が止まっていても安全とは言えない状況にある」という指摘に、二人の技術者だったメンバー二人が自分の職場の経験から、「金属疲労」について補足しました。

 

環境学習館で『シェーナウの想い』上映会を行ったので市民発表会はお休みでした。

「立ち話では、もったいないですね」という意見もあって、近いうちに、金曜市民発表会で報告してもらうことになりました。

 

以下に、参考として2012年放送のNHKのニュースをアップしておきます。

 

 原子炉の脆性破壊:玄海原発1号炉劣化問題


 

 

金曜行動の当面の予定

3月28日 お散歩アピール 宇部市役所前午後6時 

                   山口県庁午後5時集合

                   市民研究会はお休みです。

4月4日  お散歩アピール 宇部市役所前6時集合

       市民発表会    再稼働と原子力規制委員会の役割(副代表・浜野勝さん)

4月11日 お散歩アピール 宇部市役所前6時集合

       市民発表会     「地震・防災と原発事故」 (専門家の講演) 

4月18日 お散歩アピール 宇部市役所前6時集合

       市民発表会    脆性破壊と玄海原発 (専門家の講演予定)

市民発表会は、午後7時から 市役所裏緑橋教会2階です。

お気軽にご参加ください。お待ちしています。

 

 

 

 

       

 

 

 

 


再び、ドキュメンタリー映画「シェーナウの想い」上映!!

2014年03月18日 | お知らせ

先週、金曜日にも上映しましたが、説明不足だったので、再度お知らせします。


☆ドキュメンタリー映画「シェーナウの想い」  (2008年制作 60分)

     ~自然エネルギーを子どもたちに~

 

ドイツ南西部、黒い森の中にある小さな町シェーナウ市の住民グループが、チェルノブイリ事故をきっかけに、

「自然エネルギー社会を子どもたちのために」という想いから、ドイツ史上初の「市民の市民による市民のための」電力供給会社を誕生させるまでの軌跡を綴った

ドキュメンタリー映画です。

市民一人一人の力で社会を変えていくことが出来るという可能性を感じることが出来る映画です。

今の日本人にとって、学ぶことが多い映画ではないでしょうか?

当日は、銀天エコプラザ前では、まちなかエコ市場も開催しています。

http://ubekuru.com/calendar/event_detail.php?year=2014&month=3&day=21 (下の方)

ご都合のつかれる方、どうぞご参加ください。

 

日 時:3月21日(金) 13:00~、15:30~(2回上映)

場 所:銀天エコプラザ(宇部市 TEL0836-39-8110)3階ミーティングルーム

入場料:200円

主 催:いのち・未来 うべ

問合せ:090-3905-6245(倉田)


 


今週の市民勉強会は、ドキュメンタリー映画「シェーナウの想い」上映会!!

2014年03月13日 | お知らせ

毎週金曜日に、「いのち・未来 うべ」では、金曜ウォーク(自分の思いを書いたプラカードや提灯を持って歩きます)を行っています。

その後に、発表したいことがある人が、発表と質疑応答をする市民勉強会を開いています。

今週は、ドイツの市民が電力供給会社を作ったドキュメンタリー映画「シェーナウの想い」の上映会を開きます。

上映後、参加したみなさんで意見交換をします。

ご興味のある方、参加されてみませんか?


い つ:3月14日(金)19:00頃~21:00

どこで:緑橋キリスト教会(市役所裏)(教会は場所をお借りしているだけで、宗教とは一切関係ありません。)

参加費:100円



3月21日には、銀天街の環境学習館で開かれるエコ市場でも、上映されます。(チラシにも書いてありますが)

14日にご都合の悪い方は、こちらへどうぞ。

 日 時:3月21日(金)1回目13:00~、2回目15:30~

 場 所:銀天エコプラザ(環境学習館 TEL0836-39-8110)3階ミーティングルーム(大)

 参加費:200円

 主 催:いのち・未来 うべ

 問合せ:090-3905-6245(倉田)

 


3・8『上関原発を建てさせない山口県民大集合』動画、公開!!

2014年03月12日 | 情報

先日、開催された3・8「上関原発を建てさせない山口県民大集合」を、IWJ(Independent Web Journal by 岩上安身)さんが撮影され、もう動画を公開されました!!
参加できなかった方、途中で帰られた方、また出店でスピーチや音楽を聞けなかった方は、どうぞご覧ください。

【山口】上関原発を建てさせない山口県民大集会 ─鎌田慧氏、アーサー・ビナード氏、三宅洋平氏ほか
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/128432


上関原発を建てさせない山口県民大集会、結果報告

2014年03月09日 | お知らせ

一昨日、開催された「上関原発を建てさせない山口県民大集会」には、約7000人(主催者発表)の人が参加しました!!

(受付の人に聞くと、約8000人と言われたそうですが。)

広島県からバスが5台も来ました!!

みんなで一斉に『上関原発、いらな~い!』宣言をした時の写真↓

 

鎌田慧さん、ご登壇!!

アーサー・ビナードさん、ご登壇!!

知人が、アーサー・ビナードさんのスピーチをまとめてくれました。

アーサー・ビナードさんのスピーチの概要

http://nabezo33.tumblr.com/post/78939883217/140103

アーサー・ビナードさんのスピーチに関する部分を掲載します。

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ビナード氏のスピーチ(メモ)。

 さて、午前中の第1部では、詩人のアーサー・ビナード氏も登壇され、面白い話をしてたんで、それをここにちょこっとメモっておきましょう。

●何やらシャブ中になっとる人に「おお、よしよし」といって、本人の望むままに薬を与えるのは、これ、愛情でも何でもありません。それは人をダメにする盲目の愛。たとえ辛くとも厳しく接し、本人の立ち直りを促すのがホントの愛情でしょうか。だとするなら、シャブ中ならぬ「原発中毒」の電力会社に厳しく批判的に接し、「何とかまともな会社になってほしい」と願うのは、これ、愛が成せるワザであります。また、長年、祝島の人が断固拒否して原発を建てさせなかったからこそ、中国電力は東電のように苦しまずにすんでいるのかもしれません。……というわけで、今日の集まりは、「上関原発を建てさせない集会」であると同時に、「中国電力を愛する集会」でもある、という主張。この手の話になると、すぐに電力会社を悪者にしたりいがみ合ったりするもんですけど、そこいらをスコンと外した、抜群のツカミでした。

●ビナード氏は広島在住。原爆ドームや資料館の照明やらエアコンやらを賄うのに、島根の原発で作られた電気を充てるのは「バチがあたる」という主張。また、何が起こるかわからん無茶な世の中なんで、もしかしたら10年後には、「原爆ドーム」の命名権が売りに出されて「中国電力原爆ドーム」とかになってしまうかも、てなこともおっしゃいます(ジョークですんでほしいもんです)。

●アメリカのエネルギー戦略に関して、オバマ大統領が長々とスピーチをした中で、ガスやら再生エネルギーやら中東に頼らない原油の安定供給てな話は出てくるのに、原発の「げ」の字も核エネルギーの「か」の字もnuclearの「にゅ」の字も出てこない……これすなわち、アメリカは既に原発をなかばオワコンと見なしてて、自国ではそこから離れようとしてる(ナシでもやっていける)んだけど、原発利権のために他の国には続けさせたい思惑があって、「アメリカの属国」である日本が、それにホイホイ従ってしまっている……という主張。

●海を、そして瀬戸内海を愛するビナード氏。山口って「保守王国」って呼ばれたりするけど、キレイな海を守り、自然を守り、人々の生活を守るのが、真の「保守」という主張(これで行くと、現安倍政権は保守でなく、むしろリベラルであり、ビナード氏はバリバリの「保守派」ということになったりして)。「原発を推進しないのが真の愛国者」てな説も聞いたことがありますが、それに近いかな? ちょっと横道に逸れるけど、ここんところの「右」とか「左」とか「保守」「リベラル」「愛国者」とかのコトバって、何やら元々の意味とは変わってたり、錯綜してたりする印象があるんで、1回整理が必要なのかも(個人的には「右」「左」は死語だと思ってますけど)。

 さすが、コトバを扱うプロというか、時に過激になる表現とあいまって、話がおもろいんですよねえ。与えられた時間は当然のようにオーバーして、放っておいたらいつまでも話し続けそうな勢いのビナード氏でした。

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アーサー・ビナードさんスピーチ 動画 (途中からで済みません。)

http://twitcasting.tv/karikariumemaru/movie/43794493


毎日新聞

http://mainichi.jp/select/news/20140308k0000e040218000c.html

朝日新聞

http://www.asahi.com/articles/ASG385DKRG38TZNB00H.html


3.11直後に福島から実家のある下関市に避難し、今は阿武町に住んでいる浅野さんがスピーチをされました。

「福島から放射能を逃れて避難してきたのに、帰ってみると上関原発計画の問題があることが判り、これでは福島や東北の人たちに西日本へいらっしゃい、とは言えない。結果的に上関原発を反対するために山口へ避難してきたことになった。」と話されたそうです。

安心・安全な山口県のままで、多くの東北の人々が安心して避難できる山口県に、県民みんなの力でしていきましょう~!!


これだけの盛大なイベントに、他のメディアはほとんど来ていたのに、公共放送局NHKだけが、取材に来ていなかったそうです。

7000人以上の人々の声を無視したということです。

中立の立場で放送をしなければいけないNHKが、このような態度でいいのだろうか、と思います。

みなさん、どう思われますか?

アーサー・ビナードさんも、「NHKを見ていて、受信料不払い運動がなぜ起こらないのが、とても不思議だ。」と、帰りの車中で話されていました。


午後からは、三宅洋平さんなどの音楽がありました。

私は用事があり、途中抜けたのですが、ミュージシャン同士も和気あいあいで、楽しそうでした。

カッコ良かった三宅洋平さん↓


マルシェは、どこも混雑していたようでした。

特に祝島関係の場所は、人だかりが一杯でした。

また脱原発運動の歴史などを見られるコーナーも、やはり人が一杯だったそうです。


30年以上、上関原発反対運動を続けて来られた祝島の人々には、心から感謝したいと思います。本当にありがとうございました。

これからは、祝島の人々と、この大集会で出会った脱原発の人々が手を取り合って、みんなで上関原発計画を白紙に戻しましょう~!!


その他の詳しい情報は、下記のブログにありますので、よろしかったらご覧ください。

http://botibotiikokaaa.seesaa.net/article/391031276.html




 

 



マルシェ、さらに追加情報、満載!!県民大集会ニュース、最新版!

2014年03月07日 | お知らせ

いよいよ、『上関原発を建てさせない山口県民大集会』は、明日になりました!!

参加される皆さんは、風がとても冷たいので、防寒対策を十分にされてご参加くださいます様、お願いします。


マルシェには、祝島からお店がたくさん出ます!

「祝島市場」・「祝島 島の朝市」・「はっぴーあいらんど祝島」・「上関の自然を守る会」の4店舗です。

祝島の特産物(ビワ茶、ヒジキなど)、農産物、海産物を始め、上関原発反対運動の資料展示と出版物もあります。

これほど祝島のお店が集まる機会は滅多にないので、ぜひ、寄って見てください。

アーサー・ビナードさんと祝島の人たちとの交流は、下記の動画で見られます。



2/1に宇部市で上映したドキュメンタリ映画ー「祝の島」について、宇部日報に下記のコラムがありました。



「山陽小野田・宇部 ももいろレンガ」では、上関・祝島関連グッズ、「さよなら原発」ステッカー、無農薬紅茶、添加物の少ない山口・瀬戸内海産のウニの瓶詰、そしてアーサー・ビナードさんの本も販売します。(サイン会の予定はありません。)

絵本「ここが家だ ベン・シャーンの第五福竜丸」

ビキニ核実験で被爆したマグロ漁船、第五福竜丸の話。社会派画家、ベン・シャーンも第五福竜丸事件に関心を持ち、50年も前に絵を描いていました。今年はビキニデーから60周年です。

絵本「さがしています」

広島原爆記念資料館の資料2万1千点の中から選んだ14点の写真にビナードさんの詩を添えた絵本。この絵本を作るのに4年の歳月を要したそうです。

http://www.at-douga.com/?p=8445

英訳絵本「Rain Won’t 雨ニモマケズ」

昨年出版された、宮沢賢治の詩「雨ニモ負ケズ」を英訳した絵本。絵も秀逸です。



英訳詩集「ひとのあかし」若松丈太郎(福島県在住詩人)×アーサー・ビナード共著

若松氏の詩4篇をビナードさんが英訳されたもの。1994年作の予言的な詩「神隠しされた街」もあります。まえがき、あとがきもとても読み出があります。写真も秀逸。

下記の動画をご参考に。

数に限りがありますので、お早めにどうぞ、お立ち寄りください。


鎌田慧さんの本は、かもがわ出版さん(京都からこられます。)が少し取り扱うそうです。



「反原発へのいやがらせの歴史展@山口」では、国策である原発に反対することで、

多くのいやがらせを受けたことの事実の証拠を展示してあります。

この自由民主主義と言われている日本において、市民の素直な気持ちを発信することが、

とても勇気の要ることがよく判ると思います。

 

「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」は、宇部市西岐波で、第二次大戦中、1942年に起きた炭鉱事故で、

183名の朝鮮・韓国・日本人が亡くなりましたが、遺骨はいまだ収集されていません。

慰霊碑は、「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」のご尽力により、2年前にようやく立てられました。

山口県の負の歴史も、山口県民としてシッカリと認識したいものです。

http://www.chouseitankou.com/


午後から出演のミュージシャンの三宅洋平さんですが、昨年夏の参議院選挙に比例区で立候補され、

17万票以上の票を集められましたが、後援の党の票が少なく、残念ながら落選されました。

音楽は、明日、ジックリと聞いてもらって、三宅さんがどんな人なのか、インタビューをご覧になってみてください。

 

県民大集会ニュース、大会直前版が出ました!!