一昨年の夏に脳梗塞で倒れ小説執筆が難しくなったと内田康夫さんが、休筆宣言をした。
連載中に中断した小説「孤道」は未完のまま刊行する一方、
続編を公募して完結させることになった。
前作「遺譜」で主人公の浅見光彦がとうとう34才になった。
もうそろそろかなって思っていたけれど、
こんな形で終わってしまうとは・・・
「浅見光彦シリーズ」が大好きな私としては
この先浅見家の坊ちゃまの活躍が見れないのは残念・・・
勧善懲悪、わかりやすく、旅の雰囲気も味わえて、歴史も知ることが出来る。
そして警察庁刑事局長の弟という立場が水戸黄門の印籠のごとく力を発揮する。
おまけに背が高くてイケメン、なのに奥手で誠実!
こんな若者そうはいないよ・・・
ただ、ただ、残念・・・
また、今年の1月に脳出血で倒れた山田太一氏も原稿が賭ける状態には無く休筆中とか・・・
「ふぞろいの林檎たち」は、
落ちこぼれの4流大学生の日々の葛藤を
同世代として自分自信に投影して見ていたような気がする。
人の世の習いとはいえ何ともいえず寂しい・・・
この先こんな思いを多々することになるんだろううな・・・