忙しいほうがいい。でも本当は・・・

時間が止まってしまうと、いろんなことを
考えてしまいます。
だから忙しいほうがいい。

でも、本当は・・・

年金問題解体新書

2012-02-04 18:16:55 | のんき的経済問題
年金制度のことを調べていて、徐々に詳しい内容に近づきつつあるので、少しシェアしてみたくなりました。

のんきは、過去に何回か国民年金のことを記事にしてきましたね。

本当の年金問題
本当の年金問題Vol.2
本当の年金問題Vol.3
本当の年金問題Vol.4
本当の年金問題 完結編
どじょうは、「どじょう」

どじょうは、「どじょう」の記事で、国民年金、厚生年金のそれぞれの収支にまでのんきはたどり着くことができました。




ただ、のんきはこういった資料を示しながら、「いつかのんきの理論が破壊されるのではないか」という不安が実はあったのです。

というのも、上記表の右サイドにある、「年金積立金」。この金額が、確かに減っている。運用損、未納者の保険料への補てん。
だけど、ひょっとして今後本当に給付金への支払いのためにこの積立金を回さなければならない時が来るんじゃないか。その時が来たら、ひょっとして・・・

ってね。

だけど、この年金制度を深く調べていくと、「年金制度が破綻する理由がない」という理由に突き当たりました。
いや・・・完全にそうだ、というわけではないのです。だけど、その時には「積立金がある」。ということを明確に示すことのできる理由です。

どじょうは、「どじょう」の記事の中で、こういった図を指し示しましたね。


「国民基礎年金」部分は第一号被保険者である「国民年金」、第二号被保険者である「厚生年金」「共済年金」すべてに共通していて、第一号
被保険者には第二号被保険者に存在する「厚生年金部分」と「共済年金部分」に相当する枠が存在していませんね。

この第二号被保険者の制度のみにある部分が「報酬比例部分」。つまり、自営業者以外の就業者(被雇用者)が基礎年金部分以上に支払った、
保険料の金額、その納付金額に応じて給付する権利を得る部分です。

この、「報酬比例部分」に関しては、のんきはまだ調査中なので、その全容をほぼ把握するに至った、「基礎年金部分」についてこの記事では
お示ししてみたいと思います。

これについては、「国民年金」の表を参考にするのがわかりやすいと思いますので、この表を参考に説明を進めていきます。

「国民年金」とは「国民基礎年金」とほぼイコールです。ただし、国民基礎年金に関しましては、「厚生年金加入者」も「共済年金加入者」も
等しく加入しています。

その仕組みはこうです。

たとえば、ある年の国民年金加入者(第一号被保険者)の数が2000万人。厚生年金の加入者数が3400万人、共済年金の加入者が500万人いたと
します。合計して5900万人。基礎年金の保険料が一月15000円として、年間で18万円。これを5900万人の人が納めるわけですから、総額で10兆6200億円

つまり、この年の年金被保険者が全員保険料を納めたとすると、国民年金で年間3.6兆円、厚生年金で年間6.12兆円、共済年金で年間9000億円、
総額で10.62兆円の収入があります。

さて。それでは改めて考えてみましょう。

上記図表のうち、「国民年金」の収支を見てください。
図表の「支出」に「基礎年金勘定へ繰り入れ」という項目がありますね。

もっとも最近である、平成19年(リーマン前なのでなんですが・・・)の収支を見てみると、「基礎年金勘定へ繰り入れ」の額は
4.1兆円ほどになっていますね。これは、つまり平成19年の第一号被保険者が全員保険料を納めたとすると、4.1兆円になりますので、これを
「基礎年金勘定」へ繰り入れますよ、という意味です。

これは、厚生年金でも、共済年金でも同じように行われます。上記で説明したように、厚生年金加入者が、仮に3400万名で、基礎年金部分に
相当する保険料が月額15000円だとすると、その額は6.12兆円になります。厚生年金の収入の総額から6.12兆円だけを差し引いて、「基礎年金
勘定」へ繰り入れます。共済年金も同様。そして、国民・厚生・共済年金からの繰入額を、一括して「基礎年金勘定」という財源を作り出し
ます。

この、「基礎年金勘定」の中から、年間に必要な受給総額をねん出し、今度は国民年金であれば国民年金に、厚生年金であれば厚生年金に、
共済年金であれば共済年金に、「交付金」として再び繰り入れます。

ただ、もちろん毎年「未納者」というものが発生します。未納者も年金に加入している計算になりますから、免除申請を行っていない未納者も
繰入額にはカウントされていますので、当然不足する金額が発生します。この金額が「年金積立金」から繰り入れられています。

さて。 では、その「交付金」の額。いったいどのくらいになるのでしょうか。

もう一度同じ資料をお示しします。


はい。「収入」の項目に、「基礎年金勘定より受け入れ」という項目が存在しますね。
19年であれば、約1.5兆円が基礎年金勘定より受け入れられています。この金額が「交付金」の金額です。

さて。では「支出」の項目を見てみましょう。
「国民年金給付費」として、19年に1.68兆円が計上されていますね。

若干支出の金額が上回っているものの、基礎年金の交付金と国民年金の給付費はほぼ同額となっています。毎年そうですね。

すなわち、「厚生年金」であれば、厚生年金の交付金の額が、ほぼ丸まんま「基礎年金」部分に相当する給付費である、と考えることができます。


ここで、賢明な方であれば、あることに気付いていますね。

支出の、「基礎年金勘定へ繰り入れ」という項目の金額。これは、被保険者が年間に納めた(または納めると想定される)保険料の総額です。
その金額が19年であれば4.1兆円ある、ということです。実際の収入は「保険料」と「国庫負担」の総額ですから、約3.7兆円です。

ところが、実際に受給者たちに支払われているのは約1.7兆円ですから、その差額、つまり約2兆円は「年金積立金」へ再びプールされているわけです。

たとえば、「厚生年金」の表を見てください。
こちらだと実情はもっと顕著に運営の健全性を指し示しています。

19年の数値で、「基礎年金勘定へ繰り入れ」の額が12.6兆円。これに対して「基礎年金勘定より受け入れ」の額は1.88兆円。その差額は実に10兆円を
上回る金額です。この額が、毎年「年金積立金」の項目へ積み立てられているのです。


では、なぜ積み立てられているはずの「年金積立金」が減少しているのか。

これは、考えられる要件として、「年金積立金の運用損」、「年金保険料の未納額」、そして「年間に想定される年金保険料の読み違え」の3つでは
ないかと思います。というより、これ以外に考えられません。

未納が問題なのであれば、未納者に対しては未納であった年の年金は受け取る権利がありませんから、国の立場から見れば給付する必要のない金額
ですし、年間に想定される保険料の読み違えが原因なのであれば、読み違えた保険を受け取る人はすでにこの国に存在しない(何らかの事情で亡くな
られたか、もしくはもともと存在しない)わけですから、このことを危惧する必要はありません。

検証すべきは、なぜ「基礎年金勘定へ繰り入れ(=基礎年金拠出金)」と「実際の収入(保険料+国庫負担分)」の間に開きが生じているのか、と
いうことだと思います。このことを具体的に検証せずして、いたずらに年金制度の破綻をあおる風潮を何とかせねばなりません。

一番深刻なのは積立金の運用損であるわけですから、大事なのはきちんと運用できるよう、この国の景気経済を回復させることが大切です。
もっとも安全な運用先は日本の国債ですが、その発行数には限りがありますからね。

うん。今回の記事には自信があるな〜。
きっと、日本中探してものんきのこの記事ほど正確に、かつ分かりやすく年金制度のことを解説している資料はないだろう、っていうくらいに
自己満足してます。


それともう1点。のんきの中でずっと謎のままであった共済年金に関する項目も、徐々にどの資料を見ればよいのか、ということがわかってきました
から、このこともみなさんにご提示することができると思います。

後は2階部分。つまり報酬比例部分の運用実績が詳しくわかるとよいのですが・・・。ぼちぼち調べてみるとしますか。


もちろん今回のんきがお示しした資料は平成19年。つまりリーマンブラザーズが倒産する直前の年です。また「団塊の世代」が年金を受給できる
年はまだ訪れていません。(実際には受給開始年齢が1年ずつ引き上げられ、65歳の受給開始にまで移行する、その最中ではありますが)

団塊の世代が一斉に65歳の定年を迎えた時に、果たして現在の年金制度は耐えられるのか、という疑問もあるでしょう。

ですが、少なくとも基礎年金部分で見る限り、国民年金であれば受給額の2倍以上、厚生年金であれば受給額の10倍以上の収入が現在の段階である
のです。


私たちは正確な情報を与えられているのでしょうか。年金が破綻するかもしれない、という情報だけをただ一方的に伝えられ、誰もその具体的な
制度の中身を知らない。TVの解説者たちでさえ、これほどに具体的に制度の説明をした人間がいたでしょうか。

・・・ってむっちゃ自己陶酔の世界なんやけど・・・

ひょっとすると、国会議員でさえ、ここまで詳細に理解している人はごくわずかなんじゃないでしょうか。
だって誰もこのことを話した人、いないんですもん。

結局、のんきがここまで年金問題に関心を持つようになったのも、↓こちらの本との出会いが原因だったのですが・・・

「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った? ~世界一わかりやすい経済の本~ (扶桑社新書)


こちらの細野さんの本ですら、ここまでの解説はしていなかった。きっと細野さんはここまで理解した上でこの本を記していたんだろうけど、結局
このことを示していないため、のんきも今まで完璧な自信をもって年金制度を語ることができなかったんですよね。

うん。満足しました。

「年金制度は破綻しない」。ぜひ皆さんも、いたずらに将来を悲観することをせず、今、あなたが働くことが何よりも大切なんだ、ということを
ぜひぜひ、ご理解ください。

年金は、より多く納めれば納めるほど、より多くもらえる制度です。そして、年金を納めなかった人だけが損をする制度です。
結局ここに集結します。問題は「雇用」です。

私たちに要求されることは、きちんと就労し、労働すること。
企業に求められることは、きちんと従業員を雇用し、より多くの給与を手渡せる経営状況を作り上げていくこと。
政府に求められることは、企業を支援し、企業が従業員を雇い、将来へ向けた投資を行えるような状況を生み出すこと。

日本をよみがえらせるために重要なことは、この3つだと思います。

さて、皆様。改めまして。
日本の未来は明るい!!


は日本を明るくする!!

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4 コメント

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なんだか… (しゃちくん)
2012-02-06 13:11:24
キツネにつままれた気分です。。。

年金積立金がこれほどあったのは知りませんでしたし。
世間で言われてる事は何なのでしょうか?
ましてや消費税を10%に増税しても足りないから将来的には17%くらいにしないと社会保障制度が破たんするとは野田総理が懸命に訴えておりますからね。。。
Unknown (花蓮港)
2012-02-08 21:18:32
年金問題。
精密な論説 有り難うございます。

しかし、民主党は票欲しさにとんでもない事を言ってしまったと思います。

「年金保険料払わなくても7万円やるから民主党へ票を」大変賢い日本の国民は、よく考えてから民主党へ票を入れてしまいました。

払わなくても年金もらえる!棚から牡丹餅。

今まできちんと払っていた人は、安心して払うことを止める。

飛び飛びにしか払わなかった人は以後絶対に払わない。

全く払わなかった人は。。。

他にも言ってはいけない公約をずらりと並べてしまいました。顔と体だけ大人、頭は小学校6年生の内閣に見えます。


私ものんき様と同様な仕事(報酬なしの自発的行動)をしているので社保庁に聞きたいことが一杯あります。

例えば、ホームレスの年金を調べると、短期間ですが厚生年金を払っていたのに全く記録が無い。
又、知らない間に解約されている。

本人の勘違いだった場合もありますが、長年住所を失っていた人の年金記録が消える不思議。

社保庁の職員には何故かよく判ると思います。




しゃちくんさま (のんき)
2012-02-09 22:51:46
紹介してある細野真宏さんの本を読んだ時
から、のんきの中で年金は破綻するはずが
ない、という思いは日に日に強くなってい
て、だけど記事を作るたび、のんきの説を
覆すような情報に巡り合い続けていたの
で、ほんと確信を持つのが本当に難しかっ
たのですが、今回記した記事はそんなのん
きの考えを裏付けるに十分な情報でした。

野田はやっぱり社会保障のウィークポイ
ントを本当の意味で理解していないです
よ、ほんと。
花蓮港さま^^ (のんき)
2012-02-09 22:55:54
あら、こちらの記事へもコメントありがと
うございます。^^

>年金保険料払わなくても7万円やるから
>民主党へ票を

ほんとに・・・。民主党に投じた皆さんは
どれだけ頭が悪いんだ、と真剣に思いまし
たね、あの時は。

消費税増税については4年間、議論する
必要すらないはずなのに、4年後にス
タートする全額税方式の新年金システム
の財源は消費税だ、と・・・。

鳩山の頭はまさしくハト並みだと思いま
したね。

年金問題って、本当は「年金未納問題」
だったはずなのに、いつの間にか破たん
問題にすり替わっちゃいました。

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