昨年末のTV番組【朝まで生テレビ】で、橋下市長と反橋下グループとの対論を視聴したが、現実的実務からの先鋭的な橋下市長に、枝葉末節の反橋下グループは、撃沈されたという印象ですね。
橋下徹・大阪市長は、府知事時代の実務経験とブレーンによる地域政党「大阪維新の会」の政策に、反橋下グループは各個人レベルの見解による反論であり、番組は、都構想を掲げる橋下市長の支援・応援する結果でしたね。
橋下市長と反橋下グループとの【朝まで生テレビ】については、反橋下グループへの批判をネットで散見できるが、橋下市長の都構想を視聴者に理解を深めた結果になりましたね。
本ブログ「日本再生には、踊り場で一呼吸してから・・・橋下手腕を期待(雑感)」で、橋下市長のブレーンについて、日経新聞の記事『橋下市長支える元官僚5人組 「大阪から国を変革 府市統合本部などに集結」』
”「橋下徹大阪市長、松井一郎大阪府知事が大阪都構想実現のための戦略組織と位置付ける府市統合本部。2011年12月27日のメンバー初会合に合わせ、ブレーンとなる特別顧問が府市双方から委嘱された。作家の堺屋太一、慶応大教授の上山信一、元経済産業省の古賀茂明、政策コンサルタントの原英史の4氏だ。ほかに関西学院大教授の山中俊之氏が市の人事改革について助言する特別顧問に委嘱された。
5氏に共通するのはいずれも中央省庁のキャリア官僚だったことだ。堺屋、古賀、原氏が通産省(現経済産業省)、上山氏が運輸省(現国土交通省)、山中氏が外務省。官僚だった期間はまちまちだが、国(霞が関)の硬直した体制や制度を問題視し、行政・公務員制度改革のコンサルティングや政策提言をしてきた。「国でできなかったことを大阪でやる」。ブレーンたちの頭にあるのは大阪の改革を突破口にして国の変革を促すことだ。」”
と紹介し、木下 敏之氏が「JBpress」へのに寄稿コラム『橋下市長の周りに優秀なブレーンが集う理由大阪の改革が日本の地方自治を変える』
”「橋下市長の特徴ですが、非常に優れたブレーンがついていて、その人たちが離れていきません。
大阪府知事時代の橋下氏のブレーンの一部を挙げると以下の通りです。
【大阪府特別顧問】(敬称略)
安藤 忠雄 (建築家)
上山 信一 (慶応義塾大学総合政策学部教授、元大阪府顧問、元マッキンゼー)
北川 正恭 (元三重県知事、早稲田大学大学院教授)
藤原 和博 (元杉並区立和田中学校校長) 等々
この人たち以外にも堺屋太一氏や「百ます計算」を普及させたことで知られる陰山英男氏など多士済々です。」”
と、そして、「大阪市改革の作戦はすでに4年前に立てられていた」で、
”「マスコミはほとんど報道しませんが、大阪市の問題点や大阪府と大阪市の二重行政の課題はすでにきちんとした分析が終わっているからです。上山信一氏がマッキンゼーなどの腕利きのコンサルタントを投入して徹底的に分析をしています。それも4年も前に。
そして、その作業を通じて大阪市職員の中で改革に前向きな人は誰だとか、反対する議員は誰だとかという情報収集も終わっているのです。
今回の選挙で落選した前市長の平松邦夫氏は、4年前の選挙で現職の関淳一市長を破ったのですが、改革つぶしに公務員労働組合が担いだ人です。実際は改革派でもなんでもありませんでした。
歴代の大阪市長は、助役(副市長)から市長になる人ばかりで、市議会の自民党と民主党と公務員労働組合が権益を分け合っているという構図でした。平松氏が4年前に破った関市長ももともとはその流れにいる人でしたが、大阪の凋落を目の当たりにして、これではいけないということで関市長は改革派に変身したのです。
関市長は公務員の厚遇や同和問題などにも手をつけ、地下鉄の民営化も打ち出しました。当時、すでに上山信一氏のチームがコンサルタントを投入して、職員とともに各局の事業をこと細かに洗い出していました。」”
と、大阪都構想以外については、4年前の分析と改善案がほとんどそのまま使え、この分析を基にした『行政の経営分析』の出版されていると。」”
と書きました。
橋下市長の先鋭的な発言のみがメディアに露出しているが、橋下市長側に早々たるメンバーが裏方のバック陣がいるのであり、フロントの橋下市長とバックのフォーメーションにコーチ(指南役)がおり、現状分析・考察した結果論が都構想であり、中央集権から地方分権・地域主権・主権在民ですね。
【朝まで生テレビ】の反橋下グループは、各個人の表層的な部分での反論に過ぎず、数名程度の個人の意見など枝葉末節であり、橋下市長の反論なり、”「では、どうすれば良いのか?」”と問われれば、イデオロギー、理念がどうのこうのと現実から遊離した観念論しか言えないのです。
これは、本ブログ「橋下市長と山口教授のTV対決・・・現場政治力 VS 現場知らず机上論」で取り上げましたが、教育現場のテーマに限定せずに、橋下市長の施政全般、人物像(主義・思想)で対決しても、英知を集めた組織のフロント代表の橋下市長に、1大学教授の敗北は戦う前から見えていたのです。
【朝まで生テレビ】の反橋下グループも、バラバラの世間知らずの尖った表層的な個別問題で、組織力を持つ橋下市長に喧嘩を売るなど、ガキのすることであり、恥を晒しましたね。
勝てる喧嘩は、限定分野の土俵ですることで、憲法、安全保障、国と地方の責任などで戦うことで、人物の資質など持ち出すことなど愚の骨頂ですね。
【朝まで生テレビ】でも教育委員会が話題になり、元教育委員会委員長が、「国歌、君が代」の問題を取り上げ、教育基本条例案で教育現場に政治を持ち込むのかと懸念を示していたが、条例、通達を現場が守らないことを黙認しながら、「国歌、君が代」の歌うことの是非、起立の是非など順法の話であり、条例・通達を教員が守らない教育現場での教育の質が良化するかどうかが問題なのです。
2月1日の朝日新聞の社説『校長の「反乱」―教委の強圧を許す司法』では、
”「判決理由からは、いまの学校現場への深い洞察は読み取れない。民主社会でなにより大切にすべき「精神の自由」への理解も、うかがうことはできない。
がっかりする判決が東京地裁で言い渡された。
東京都立三鷹高校の元校長、土肥信雄さんが都に損害賠償を求めた裁判の一審は、土肥さんの全面敗訴で終わった。
3年前、定年退職後も引き続き教壇に立ちたいと望んだが、都教委は認めなかった。790人が応募し、768人が合格したのに、不適格と宣告された。
土肥さんはどんな校長だったのか。裁判をとおして明らかになった姿はこうだ。
何百人もいる生徒の名前を覚え、声をかける。社会的リーダーの育成を目標に掲げ、補講のコマ数を増やす。定時制クラスにも顔を出し、さまざまな事情を抱える生徒と交流する。
保護者や地元有識者らがしたアンケートでは、生徒の85%、保護者の95%が「この高校に入学して良かった」と答えた。
だが、都教委はこうした評価には目を向けず、土肥さんのふたつの行動を問題視した。
ひとつは、職員会議のメンバーに挙手や採決で意思表示させるのを禁じた都教委の通知を批判し、メディアの取材にも応じたこと。もうひとつは、教員の評価方法をめぐり、やはり都教委に異を唱えたことだ。
どちらも組織の一員としての立場をわきまえず、協調姿勢に欠けると判断した。
都教委は挙手・採決禁止の理由を、学校運営の決定権は校長にあり、職員に影響されてはならないからだと説明する。通知は6年前に出されたが、追随した自治体はない。
これに対し、土肥さんは「最後は校長の私が決めるが、挙手で意見を聞いてなぜ悪いのか。職員がやる気を失い、教育現場から議論がなくなる害の方がずっと大きい」と唱えた。
だからといって、会議で挙手させたり採決したりしたわけではない。「悪法も法」として、通知自体には従っていた。
どちらの意見や対応が教育の場にふさわしいか。土肥さんだと言う人がほとんどだろう。
それなのに東京地裁は、再雇用は都教委に幅広い裁量権があると述べ、不採用を追認した。
力をもつものが異議申し立てを許さず、定年後の生活まで人質にして同調を強いる。こんな行きすぎを押しとどめるのが、司法の役割のはずだ。
息苦しい学校は、物言えぬ社会に通じる。そこからは明日をになう活力は生まれない。」”
と、現行の教育現場に新風を持ち込む校長を、教育委員会は組織の協調を問い、裁判所も教育委員会の言い分を是認した判決を批判しています。
橋下市長が、この硬直化した教育委員会組織を「破壊と創造」しようとしているのです。
本ブログ「大阪ダブル選挙:橋下「大阪維新の会」がダブル圧勝・・・異才に変革を委ねることが賢明」で、橋下市長は、「民主主義は多数決」の「政治は数」という考えで、パワーゲームには、個人の限界を知り、
”「当初は急進的な発言し、現体制に挑戦的・高圧的であったが、孤軍で現勢力と戦う限界を痛感し、現実的に、まずは、権力を手中にすることが肝要とし、着々と自己実現への体制を構築し、それの主戦場が、ダブル選挙でした。」”
”「橋下徹氏は、法律に抵触しなければ何でもやるドライさ、利用できる物はなんでも利用する利口さ、一旦公言しても形勢不利と思えば方向転換する機敏さ、特徴的な例えで説得する機知さ、高圧的な言い回しで相手の本音を出させるテクニックのうまさなど特徴点はあるが、一番のすごさは、目標設定を明確にし、その実現に権限を手中するために組織力(政治力)を形成する戦略性でしょうね。」”
と、「権力は数」という戦略性がダブル選挙を勝利したと書きました。
そして、勝利した「大阪維新の会」は、国政にも影響力をもち、坂本龍馬がまとめた国家構想にちなんで『船中八策』を策定、維新政治塾を開設などの話題性でメディアを活用していますね。
この360度に、英知を集め、実現への翼を広げた「大阪維新の会」の戦略は、野田政権ではなく日本再生への起点になることは間違いないでしょうね。
ただ、懸念は、些細な事で、メディアの餌食にならない細心さでしょうね。
週刊朝日(1月27号)の小沢一郎・独占インタビュー第二弾で、小沢一郎氏は、
”「この国の旧体制を打破しなくてはならない。まるで橋下市長みたいな主張になっちゃいますが(笑い)。
実は彼とは、旧体制をぶっ壊さなきゃ新しい国民のためのシステムはできない、という考えでは共通しています。
これは僕が20年近く前に『日本改造計画』を出したころから掲げている主張で、僕が言い出しっぺだと思っているんですけどね。
本当は、大震災後の今が官僚の旧体制をぶっ壊すのにいい機会なんです。旧態依然をつぶして、官僚の能力をちゃんと発揮させる仕組みを作らないといけない。
政治家がきちっとした理念を示し、具体策を示せば、官僚は絶対についてくる。僕は確信を持っています。
政治家が官僚を納得させるだけの見識と能力をもっていなきゃいけないんです。」”
と語っていますね。
橋下市長の旧態構造を壊すという主張は、小沢一郎氏と類似であり、両者とも「民主的は多数決」「政治は数」「数は力」「政治は決断」という考えも同質ですね。
小沢一郎氏の「不器用な理念一徹」の気質が、ブレーンが限定的で、最後の最後で、守旧グループの画策で足元を掬われて政治活動を抑制されており、橋下市長は、小沢一郎氏を反面教師として、性急な組織拡大で、足元を掬われないことが懸念ですね。
「追記」
天木直人氏のブログ『メディアが騒がない土肥信雄元三鷹高校校長の敗訴』で、土肥信雄元三鷹高校校長の言動に全面的に賛成の意を書いています。
当方は、土肥信雄・元校長の裁判については、朝日新聞の社説で知り、土肥信雄・元校長の真意については無知であり、朝日新聞の社説だけで、判断しました。
天木直人氏は、
”「土肥氏の訴訟の発端は国歌、国旗への敬礼を強制する東京都教育委員会に対する抗議だ。」”
とし、
”「国歌、国旗に敬意を表する事は認めるが、それを教師に強制する事は間違っている、憲法違反だ、というものである。
教育委員会という権力組織が職員の自由な議論を奪うことは許されないと主張し、それで冷や飯を食わせられるのは不正義だ、と言っているに過ぎない。」”
と、土肥信雄・元校長が教育委員会へ抗議したことで、冷や飯を食わせられるのは不正義だという主張を正義とみなしています。
【朝まで生テレビ】でも同様な問題で、橋下市長を追及する場面とD評価された教員の処罰の是非の場面があったが、橋下市長は、「国歌、君が代」を起立して歌うことは教育委員会より通達されており、通達を守らない教員の処罰(順法)の問題であり、「国歌、君が代」を歌うかどうかは、各校長の判断であり、親御と教員との議論の末に、「国歌、君が代」を歌うと各校長が判断したなら、起立して歌えとなり、起立して歌わなければ何らかの処罰するのは当然と言っていましたね。
橋下市長が掲げる教育基本条例であれば、土肥信雄・元校長は東京都教育委員会に抗議する事態にもならず、定年後も教育界で活躍できたと思いますね。








