縁がわ便り

日々の生活の中で、フト心に留まった人やもの、そして風景を描きとめています。

「花鳥風月」展・天心記念五浦美術館

2012-04-30 | オットト!美大生
気がつけば我が家の庭は花盛り・・・パンジー・ビオラにスズラン、紫ラン、フリージャ、鉄線、アイリス、アッツ桜にニホンサクラソウ・・・ホウチャクソウや名前を忘れてしまった野の花も咲き出しました・・・百合にモッコウバラ・ブラシの木は蕾を膨らませて出番待ち・・・ いつまでも寒い日が多かった今年の春は、なかなか庭に出る気にもならずに家の中で過ごすことが多かったのです・・・ 

大鉢には君子蘭が4本それぞれに10個以上の花をつけて景気良く咲いてくれました!! 実はこの花は昨年、そろそろ株分けをしなくては・・と思いつつ大震災の影響からかなかなかその気になれず、そのまま放置・・・鉢の中で窮屈そうにしている姿を見るにつけ申し訳ない・・・なんて思っていたのです。 ところが、そんな気遣いは無用とばかりに見事に花をつけてくれたのをみると、もしかしたら窮屈なほうがいいのかも・・・なんて思ってしまうほど

震災の復興は一部報道による明るい面がある一方で、実際にはまだまだ遅々として進んでおらず、住民達は折れそうな心を抱きつつ日々暮らしている・・・との切ない話を福島に住む友人から聞きました。 一体どうなっているのか・・・ どうしたらいいのか・・・??? 

その福島に近い大津港へ行ってきました。 震災による津波で流失した岡倉天心ゆかりの六角堂が先ごろ再建されたことを知ったのと、茨城県立天心記念五浦美術館で開催されている「花鳥風月」展を見たいと思ったのです。 取手から常磐線で大津港まで乗り換えなしで行けると思っていたのが、なんと水戸で乗り換え・・・これも震災の影響のようでした。 常磐線も広野までしか復旧していないのです・・・ 特急も乗り継ぎながら片道約3時間の旅となりました  

「花鳥風月」展は、東山魁夷や加山又造、小倉遊亀、秋野不矩など65人の日本画の展示で、これは近代日本画コレクションで知られる東京の佐藤美術館の所蔵品の中から貸し出しを受けたものなのだそうです。 堀文子さんの「流れゆく山の季節」(写真右側)は自然への愛と慈しみが感じられ、その明るい画面と共に、惹かれました。 また、楽しかったのは、この時期に合わせて、桜を描いた作品が10点並び、それぞれの作家の見事な桜を堪能できたこと。 花びら1枚1枚丁寧に描かれたもの・・・全体として桜と分かる描き方をされたもの・・・中島千波さんのいつもと違うアッと驚く桜の姿・・等々・・・

海を見下ろす素敵な敷地に立つ美術館も落ち着いていて展示品をじっくり鑑賞できました。 美術館から徒歩10分のところにある旧天心邸と再建された六角堂に、明治の時代に日本画の近代化を目指した岡倉天心と弟子の横山大観、下村観山、菱田春草、木村武山達の夢の跡を偲んできました。(美術館で天心の活動を伝える映像を見ることができ少しだけ理解が深まった気が・・・) このほどお里帰りしたボストン美術館収蔵の日本美術品の数々もも岡倉天心の尽力の賜物とか。

「花鳥風月」展は5月27日(日)まで開催されています。 震災地を訪れるのもささやかな復興応援になると思いますので是非・・・

                                
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線と面・・・・

2012-04-22 | オットト!美大生
3年生の造形専門科目の必修「絵画表現Ⅰ」に手こずっています(-_-;)

造形要素としての線と面の働きをテーマに学ぶ・・・モチーフを漫然と見たまま描くのではなく、線と面を画面を構成する要素として捉え、画面上で意識的で自由な空間構成をして、新たな表現の可能性を追及する・・・

身の回りにある無機質なものを組み合わせ、線と面からそれぞれクロッキー、そして最後にB2画用紙に「線」と「面」による空間構成を意識したデッサンをする・・・

奈良から帰ってずっとこの課題に取り組んではいるのですが・・・これまで経験したことのない課題に遅々として進まず・・・ 指導書の参考作品と自分が描いたクロッキーを見比べてはその違いに愕然とし、やり直し、の繰り返し・・・ セザンヌの『自然は円柱と円錐と球体とに要約できる』との有名な言葉を頭に思い浮かべながら、遠い道のりに溜息そして吐息・・・

写真は試行錯誤の真っ最中のもの・・・ ウ~ム・・・これからどうするか・・・
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叩けよ、されば・・・春の日本画研修の旅

2012-04-10 | オットト!美大生
大学の奈良寮に宿泊しての京都・奈良での「日本画学習研究会」の研修旅行に参加してきました~~ 古都奈良を中心とした寺院の有名な障壁画や襖絵の鑑賞を始め、個人ではなかなか体験できない胡粉工場見学、筆作り体験に墨作り体験が出来るとあって、この春の最大イベントとしてずう~っと楽しみにしていたのです。 日頃なかなか親しく話す機会のない友や先輩たちとの交流にも大きな期待を抱いての参加でした。

本隊は初日の朝8:30に京都駅集合という気合いの入りよう!! 私はといえば、のんびり9:03東京発の新幹線で午後から合流。(最終日も途中で失礼・・・という気まま旅

初日午前の元離宮ニ条城の障壁画と金箔や画材店巡りは参加できなかったものの、智積院で長谷川等伯の襖絵(国宝)を鑑賞、ナカガワ胡粉絵具株式会社では胡粉作りの工程についての説明を聞いた後、工場内を案内して頂き、胡粉作りの実際を見ることができました。 胡粉の原料は瀬戸内海で採れるフタボガキという貝で、10年以上野積みにしてから使うこと、殻が厚く滑らかな方を「フタ」といい、上質胡粉の原料となり、もう一方の表面がでこぼこした殻を「ミ」といい、こちらを粉砕して作った胡粉と「フタ」を粉砕して作った胡粉との配合で上質から普及品までの各種胡粉ができるのこと、等々・・・また、粉砕だけでも何工程も掛かる手間を知って、これからは胡粉摺りも心を込めなくては、なんて気になりました。 見学の最後に美味しいお茶と草団子までご馳走になりほっこり感激( ^^) _U~~

奈良寮は大きな古い民家の作りで、トイレと洗面が離れになっているのが少々難とはいえ、新しく清潔で快適でした。 総勢10名が2室に分かれて宿泊しましたが、私たちの部屋は2階で床暖房完備のために、寒さに震えて到着したのに夜は温かく休めたことは嬉しい限り。 夕食も美味しかった~~(これで800円は安い!!)

               

2日目は朝7:30に寮を出発し、お昼まで東大寺周辺から奈良国立博物館を各自自由に見学。 正倉院は改修工事中でしたが、東大寺をゆっくり見て回り、二月堂から奈良国立博物館へ。 たまたま特別展「解脱上人貞慶ー鎌倉仏教の本流」の開幕の日にあたり、三人でじっくり鑑賞していると、『すみません、読売新聞のものですが、協力してもらえませんか?』と声を掛けられました。 カメラマン氏曰く、貞慶が晩年過ごした海住山寺の「四天王立像(重文)前で鑑賞している様子を写真に撮らせてほしい、とのこと。 そういうことならお安いご用♪ 指示の通りのポーズをとり(なんだか四天王達の後ろ姿ばかり見ていた気が・・・) やっと終わって、元いた場所に戻って掛け軸などを見ていると、またもや先程のカメラマン氏。 『社に写真を送ったら取り直せと言われてしまったので、済みませんがもう一度モデルをお願いできますか?』と。(エ~チョット~~また時間を取られてしまう・・)と思ったものの、三人で再び四天王像のところに行ってポーズ。 『今日これからよほど大きな事件が起きなければ、皆さんの写真が夕刊に載ります。』 というわけで、帰りの駅の新聞売り場で読売の夕刊を買ってみると、何とホントに載っていたのです、それも思っていたより大きく!!(しかし、左端にたまたま居合わせた方も入っていて・・・ん??)

                

しかも偶然なことに、記事中、特別展の感想として載っていたのは別行動していた同じ仲間のTさんの言葉 こんなこともあるのですね さすが、ムサビ

その後、ならまちを同じ仲間3人で散策。 途中印鑑屋さんに寄って、印鑑についてのこだわりの講釈を色々聞いたり、美味しいコーヒーをご馳走になったり・・・ 話の中で彼がかの有名な内田百(「阿呆列車」はじめ「馬は丸顔」「夜明けの稲妻」等々の数々の味わい深い随筆で知られ、私もファンで若い頃随分読み、今も書棚に何冊かある・・・)親戚ということを知り、思わず夫と自分用に二本注文してしまいました その後、印鑑屋さんの近くの田中筆匠で奈良筆作り体験。 最後の2工程でしたが、なかなか手こずりました~~ 出来上がった筆は持ち帰り、3日ほど乾燥させたら使えるようになるのだそうです

               

最終日は薬師寺へ。 ここで平山郁夫画伯の壮大で迫力あるな壁画(三蔵法師ゆかりのシルクロードがモチーフ)を見て感心。 その後薬師寺近くの「がんこ一徹長屋・墨の資料館」で墨作り体験。 筋骨隆々のお兄さん(デッサンしたいとMさん)が力いっぱい練った熱い墨の原料を手で握って形をつけ(自分の指の形がつく)そのまま墨屋さんに預かってもらって、4~5カ月乾燥後、自宅に郵送してくれるのだそうです。 忘れたころに着く・・・というのはとっても楽しみ

               


昼食後、法隆寺を回り、その後大阪の国立国際美術館で草間弥生展を見るという仲間達とは法隆寺駅で別れて帰京。

               

20代前半から60過ぎの様々な年齢層の人達と過ごしたこの2泊3日の旅は、学生気分を心から満喫した素敵な研修旅行となりました。 特に、2日目にたまたま一緒に奈良の町を巡り歩いたIさんから沢山の刺激を受けることができました。 彼女はこの春の卒業制作で優秀賞に輝いた先輩ですが、彼女が話してくれた、入学から卒業に至るまでの様々な経験と心の軌跡は胸に響きました。 絵を描くことにこんなに真摯に向き合っている!! インド旅行をきっかけに仕事を辞めたこと、大学を1年休学して中国に留学し水墨画を学んだこと・・・淡々と話してくれた彼女の話から、スケールの大きな生き方が彼女の絵に繋がっているのだろう・・・と納得しました。 本当に良い旅でした この旅を企画してくれたMさんはじめ先輩たちに心から感謝いたします。 

今週末は第2グループの9人が出発することになっています。 こちらもよい旅となりますように
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寅さんの面影漂う町で・・・

2012-04-01 | パステル画あれこれ
昨年の大震災前に約束していたスケッチ仲間とのスケッチに行ってきました~~ 遠出は避けて近場の柴又帝釈天へ・・・ 私にとっては初めてのスケッチポイントで、寅さん映画で見た柴又の町をあれこれ思い出しながらの柴又探訪?? 銅像の寅さんに迎えられ、お土産屋、だんご屋、食堂が軒を連ねる参道の先に帝釈天。 ここで帝釈天の四面に彫られた見事な彫刻に感心し、大広間に飾られた横山大観の大きな屏風の日本画下図をしげしげ眺め、次に矢切りの渡しのある広い河原へ・・・ 広々と広がる河原の先にゆったりと流れる江戸川・・・ ここで、描こう♪と土手の斜面に座ったものの・・・冷たい風に吹きまくられて・・・あえなく退散(-_-;)

というわけで、帝釈天の境内に戻り、風を避けた陽だまりでスケッチしました~~ ペンスケッチ(一応用意はしてきた・・)ではなく、ここは先日習ってきたパステルでお気楽スケッチ 友は日の当らぬ寺門脇で帝釈天にしっかり向き合って、F6画面にひたすらペンを走らせておりました~~ 私はというと、F4水彩紙に青のパステル鉛筆でスケッチし、擦筆でぼかして終わり(色塗りは家に帰って)と簡単に済ませたため、空いた時間は参道のお店を覗いたり、映画に出てきたおいちゃんのだんご屋に寄って(映画で使われた階段は残されていたものの、今は食堂になっていました)コーヒーと草だんごのセット(500円)で一服しながら、のんびり。 お陰さまですっかり冷え切った体は温かくなりました

美大生としての私にいつもエールを送ってくれるばかりか、的を得たアドバイスをしてくれる友から今回も沢山の刺激を頂きました~~ 好きな画家の模写をして、色々技術を盗むこと・・・ これは、すぐに実行せねばならぬ と腕まくりの気分です。

今日から4月、先週やっと大学から届いた教科書と学習指導書を手にしながら、スクーリングの予定を組んだり、どの科目から手を付けていこうか等と考えたりしています。

             ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆    ☆   ☆   ☆   ☆   ☆ 

下は冬籠り中の最後の鉛筆デッサン。 鉛筆デッサンも折りを見てやっていきたいものと思っていますが・・・??

                  
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