縁がわ便り

日々の生活の中で、フト心に留まった人やもの、そして風景を描きとめています。

「生きとし生けるものの絆」

2017-10-05 | 日本画あれコレ
昨夜、お風呂上りに何気なくNHKのBSプレミアムをつけると、洋画家の絹谷幸二さんと娘さんで日本画家の香奈子さんの絵の共作の模様を放映していました。 縦194cm、横259cmの大きな画面に、人間や象、鶴、竜、パンダなどが画風が全く異なる親子の格闘の中から生き生きと息づき、融合していく過程が大変刺激的でした。

テーマは「生きとし生けるものの絆」・・・人や象、鶴などのそれぞれが「地球という同じ船に乗った仲間」であることを表現したのだそうです。 お父さんの幸二さんは、明るく豊かな色彩で、寄り添う人間の家族を描き、香奈子さんは水墨画のような技法で白い画材に墨を塗り、躍動感溢れる鶴やパンダを描き、画面中央の象には生き物全体をまとめる象徴としての役割をもたせて描き進めていました。

特に興味深かったのは、画風の違う二人が絵に一体感を生み出すための工夫でした。 幸二さんは、膠に顔料を溶かし更に砂を混ぜた塗料を油を使わずに使い、香奈子さんは、幸二さんが赤く塗った竜に白い顔料で鱗を描き入れ輪郭を浮かび上がらせる手法で見事に一体感を生み出していました。

画風が全く違う親子がぶつかり合いながら、一つの作品を創り上げていく真剣な姿に深く打たれました。 

展覧会は10月15日まで京都国立近代美術館で開催されているそうです。 
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