ATSUー歴女(おばさん?)のひとりごとー

見たこと・聞いたこと・ちょっと調べたこと,気ままに「My 日記」として書いています。

太子町立歴史資料館:企画展「雨をくだされ,おぉてんとう!」(古文書解読実践第8回「あなたの声」)

2017-09-07 11:05:32 | 古文書
「雨をくだされ,おぉてんとう!」

今年の夏は,東北や関東では雨ばかりだったようですが,
瀬戸内式気候の播州では,昔から雨が少なく,
時には水不足になり,雨乞いをしました。

我が家から車で15分ほどのところにある太子町立歴史資料館では,
企画展「雨をくだされ,おぉてんとう!」があり,
江戸時代の『斑鳩寺記録』の中から,雨乞いに関する史料等が展示されていました。

明和7(1770)年条には,こんな記録がありました。

「・・・六月中旱ニ付六月二十六日之夜,
 庄内中壇特(娘の職場の裏山です。)江
 大火上雨乞ス,
 二十九日雨降,
 夫よりまた旱ニして閏六月十五日境内江幡入ル
 十八日之夜少々雨降,
 其後旱続ニ付庄内其外祈禱申来,
 七月朔日之暁,阿曽,両所,老原,糸井,蓮常寺,立岡,矢田部,(地名です。)
 右七ヶ村総代阿曽出屋敷庄屋高場村与三兵衛願来,
 庄内雨乞願・・・」(キリがないので,ここまでにします。)
このあと,雨乞いをします。
(上の解読筆写は,私のパソコン力が足りないので,
 「二十六日」「幡」と表記するなど正しくない部分もあります。)

①村人が山で雨乞い
②斑鳩寺で雨乞い
 三日間祈禱,七日間祈禱があり,
 七日間祈禱では,「御影=(聖徳)太子自筆尊像」をかかげます。

上に書いた私の「解読筆写」は,
まちがえているところもあると思いますが,
ほぼ初見でここまで読めました。
読めると当時の雨乞いがリアルにわかりました。


この,『斑鳩寺記録』は寺の記録であり,
後の人が読んでわかるように書いたものなので読みやすかったです。
図録もなく,解読された文も展示されていませんでしたが,
(古文書の内容の解説はありました。)
自分の力でここまで読めるとおもしろいです。
知っている地名も出てきますし。

書状などはまだまだ読めませんが,
古文書の勉強,頑張ります!


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 宇野藍子『古文書講師になれ... | トップ | 堀口茉純『TOKUGAWA15』 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

古文書」カテゴリの最新記事