「アホの坂田」師匠とバッタリ

2017年05月20日 | ウォーク・自転車

坂田利夫という大阪のお笑い芸人がいますよね。現在76歳だそうですが、今でもたまにテレビに出て笑いを振りまいています。この人にちなんだ忘れられない笑い話が僕の若い頃にありました。今日はまずその話から始めたいと思います。

学生時代の友人に坂田という男がいました。下の名前は忘れましたが、利夫ではありません(笑)。彼は大阪府松原市に住んでいました。松原市といえば、僕が住んでいる藤井寺市の隣の市ですが、僕はその松原市役所に38年間勤めたので、今となれば、さまざまな思い出に満ちた町でもあります。

これは、僕がその市役所へ勤め始めた頃の話です。当時、坂田利夫は「アホの坂田」のギャグで、一躍人気が沸騰したころでした。

ある日、友人の坂田クンが松原駅前でパチンコをしていたら、館内放送が流れた。この時代は携帯電話がないので、パチンコへ行っている人に連絡する方法は、その店に電話をかけることだった。店はそれを受けて「〇〇の何々さん。お電話がかかっております。カウンターまでお越しください」という館内放送を流すのである。で、ある時、パチンコに興じていた坂田君が館内放送で呼び出されたのだ。放送で「アホの坂田さん、アホの坂田さん、お電話がかかっておりますのでカウンターまでお越しください」と流れたのである。(ほんまの話です)。

実を言うと、松原市には「阿保」という地名がある。市の中心地で、現に松原市役所の住所は「松原市阿保1丁目1番1号」である。当然その周辺は「阿保」であり、坂田クンが住んでいたのも阿保だった。だからパチンコ店で「阿保の坂田さん」と呼ばれたわけで、まあ例えてみれば「自由が丘の田中さん」というのと同じようなものなのである。

しかし店内のお客さんたちは「アホの坂田さん、お電話が…」という放送を聴いて「えっ?」と思っただろうなぁ。当の坂田クンは、その話を僕にした時、僕が大笑いすると、「笑いごとやないで、ほんまにぃ」と顔をしかめていた。まぁ、確かに本人にとっては笑い話では済まないのかもしれませんね~

と、そんな古い話を持ち出したのは、他でもありません。その「アホの坂田」さんに、先週の日曜日に、ばったり会ったのです。


    


前回のブログ「大阪の清水寺へ」の続きになるのですが

天王寺の清水寺の舞台や玉出の滝を見た後、四天王寺に向かって歩き始めたのですが、近くに母のお骨を納めている一心寺があるので、そこへ寄り、お線香を上げました。大勢の人でにぎわっている中を、境内のベンチに座って少し休憩したあと、さぁ戻ろうと門の方に歩いて行きました。そして門を出たところで、隣に黒い帽子をかぶったおっちゃんが女性と二人連れで歩いていました。ふとそのおっちゃんの顔を見たら、なんとあの坂田利夫さんそっくり。いや、間違いない。ご本人だ。

そう確信して、僕はおっちゃんの顔を覗き込んだ。お互いに目が合った。僕がニコッと笑うと、おっちゃんもニコっと笑顔を返した。そして「日曜日は、人でいっぱいでんなぁ」と僕に声をかけたのである。その声はまさしくテレビで「あ~りが~とさ~ん」とギャグを飛ばしていたあの坂田利夫師匠の声である。「そうですね~」と僕も再度、笑顔を返した。

顔もほっそりとし、体も華奢な感じだったけれど、いいお顔をされていたし、表情もとても優しくて、愛想もよかった。決して「営業用」の愛想ではなく、実際に優しい人なんだろうな、と想像できる。その横にひとり、女性がついていた。この人もニコニコと柔らかい表情を浮かべていた。坂田師匠は結婚はされていないので、これは妹さんかそれに近い身内の人なのだろうか。僕は立ち止まって、記念にと思い、師匠と女性の後姿をスマホで撮影した。


 
黒の帽子、黒のパーカー、黒のパンツの坂田師匠。
ほっそりとしておられたが、なかなか気品の漂う人だった。


道路に出るとタクシーが待っていて、坂田師匠と女性はそこに乗り込んだ。僕はその近くの道路わきに立ち、信号待ちをしていた。そこへタクシーが発進して目の前に来たので、僕は思い切り手を振った。すると、車の中の坂田師匠も女性の方も、窓越しに、僕に向かって会釈しながら満面の笑顔で大きく手を振ってくれた。

今度テレビで坂田師匠が出てきたら、きっと僕は画面に向かって「いよっ、師匠!」と声をかけることでしょう。最近あまりテレビには出られていませんけど、お元気そうだったので、ぜひ出てきてほしいものです。

 

 

 

 

 

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