銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

小澤征爾さんを巡る出来事

2011年02月01日 | のほほん同志Aの日常
興奮→安堵→不安→落胆→そして…

この4ヶ月の心情を表すと、こうなるでしょうか。

何の話かといいますと
世界のマエストロ、小澤征爾さん指揮のコンサートです。

***** * ***** * ***** * ***** * *****  

(1)興奮

神戸の文化ホールで小澤さんが指揮をする!
公演の案内を見て、文字通り狂喜しました。
チケットの発売はまだ先でしたが
ぜひぜひ、銀のステッキ旅行でお客様にご案内したいと、
さっそくその月のお便りで日程を発表し、
仮予約としてご希望を募ることにしました。

(2)安堵

仮予約受付スタートの朝、本当にたくさんのお電話を頂戴しました。
「銀ステさんだったら、取ってくれると信じています」
そう仰って受話器を置かれる方もあり…

なんとかお気持ちに応えたい、
でも超のつくプレミアチケットとあって、
このたび旅行会社向けの団体枠は一切なし。

残された策は、超原始的な人海戦術。
チケットの会員先行予約の日、
スタッフ及びその知人にも号令をかけ、
早朝より勢ぞろいで窓口に並びました。

その結果、ご希望された方全員分には遠く及びませんでしたが、
なんとか16名様分のチケット確保に成功!

歓喜、といいたいところでしたが、
ご希望いただいた方全員にお応えできなかったことへの心残りと、
それでもなんとか16名様分を確保できたという安堵感がありました。

(3)不安

1月12日のことでした。
小澤さんが腰痛治療のために手術を受けられることとなり、
2月20日に予定していた公演が
3月8日に延期されることに決まりました。

もともと闘病生活から復帰したばかりでいらしたので、
不安がなかったというと嘘になります。
「中止ではなく、延期で良かった」というのが
知らせを聞いたときの本音でした。

公演の延期に伴い、当然ながらツアーも延期しなければなりません。
公演時間が昼から夜に変わったため、ツアーの行程も一部変更せざるをえず、
それでもなんとか新しい食事場所も手配しなおして――

延期のお知らせをお申込いただいている16名様全員に
お電話でお伝えしていきました。

「エ…(絶句)…でも、中止にならなくて本当に良かった」
と安堵の声をあげるお客様。

「3月8日ね。先約があるけど、
 小澤さんが最優先なのでキャンセルして行きます」と即答される方も。

お電話口からも、このツアーへの皆さんの思いの強さが
ひしひしと伝わる1日でした。

(4)落胆

「残念ながら…本当に申し訳ありません」

先日、会場からお電話が入りました。

「本当に、本当に、もう決まってしまったんですか?」
「はい、つい先ほど、公演中止の記者発表も行われました」

ヘルニアの症状も出ており、
半年はリハビリに専念しないといけない。
そう担当医からストップがかかったということでした。

ガックリとお客様の落胆する顔が浮かび、
――また本音をいえば、
あんなに苦労して取ったチケットなのに
もろもろのこと全てが徒労だった、
結局なんにもなしだった…と
私自身が気落ちして、体から力が抜けていくようでした。

それでも早くお客様にご連絡せねばなりません。
重い手で受話器を持ちました。

(5)そして…

「残念…でも、しかたのないことよ」
「あなた達も何度も連絡しなおしで、たいへんだったわね」
「よくやって下さったと思う。ありがとう」

思いがけない言葉の数々。

神戸の街でタクトを振る
小澤征爾さんをご覧いただくことはできませんでした。

でも、「徒労」だなんて、
「なんにもなし」だなんて、とんでもない。

たくさんの気持ちをお客様からいただいていたのでした。



▼「JR五能線とストーブ列車の旅」ツアー報告はコチラ
http://ameblo.jp/arailuka/day-20101110.html

****************************************
貸切バス・オーダーメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日8:30~17:00)
■公式ホームページ:http://www.gin-st.com
■銀ステ旅先案内人:http://ameblo.jp/arailuka
****************************************

この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ドイツの、今ごろになっての... | トップ | たった今 »
最新の画像もっと見る