銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

沁み滋味と、快慶仏

2017年05月28日 | Hの生きる喜び、それは

”奈良博で快慶の仏像が一堂集結” このキャッチを見た瞬間、私は「絶対、行く」と決めていました
これが運慶だったら行ってなかったと思います

運慶の方が一般的で、人を魅了しやすい思うのですが
そもそも奈良の寺は運慶仏がたくさん、本来の場所で本来のお姿を拝観できることが多いのです

「快慶」というところが、なかなか渋くて、ユニークです

快慶仏をまとまって拝観する機会はほとんどありません

ですからとても貴重な機会なのです

年明けすぐ、前売り券を購入してその日を待ち、満を持して、先週末行ってきました
ツアーでも計画していたのですが、自分の時間の中でゆっくりと観覧したかったのです

よく、仏像は崇拝の対象だから、博物館ではなく本来の場所(お寺など)で拝観するべきだ、と言われますが
私はどっちでもいいと思っています

博物館で拝む良さもあります

本来の場所からだと、たいてい、正面からしか拝めませんが、
博物館だと、横から、後ろからとあらゆる方向からお姿を拝むことができる場合があります
たとえば阿修羅像や、十一面観音像は360度ぐるりとお顔が配されているので、
横からや、後ろからのお顔も拝観したいですものね

快慶仏は、しみじみと、良かったです

沁み滋味、と言いたいくらい

(アメリカ キンベル美術館所蔵 釈迦如来立像)
着衣の優美な截金文様(きりかねもんよう)が見事に残っています
海外流出してしまった最も惜しい仏像とも言われる、快慶の代表作

 

運慶が力強いリアルな仏像を追い求めたのに対し、
思わず手を合わせたくなるような理想の仏を追い求めた快慶

運慶の代表作、東大寺南大門の金剛力士像にように、大きく威厳のあるものが多い運慶仏に対して
快慶は緻密で、表情豊か、そのサイズが小さくなればなるほど、味わい深くなります

見れば見るほど吸い込まれる仏様です

ちなみに、運慶・快慶と一緒に紹介されることが多いですが
親子でも兄弟でもありません

運慶の父が康慶で、康慶の一番弟子が快慶です

続いて、今年の秋、東京国立博物館で「運慶展」が開催される予定で盛り上がっている?はずの仏像界

銀ステ内では、私ひとり盛り上がっているので、
細々と、途切れない程度に、続けていければと思っています

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