新しい職場に異動になり、0,1歳児クラスの担任になった。
新しく入所した子は、お母さんと離れて過ごすことへの不安、環境が変わったことへの戸惑いで毎日泣いていた。
泣くのは当然だし、逆に泣く姿から、それだけ違いをよくわかっていることがわかり、私たちは安心する。そういう子たちは“この人(保育士)楽しいことしてくれる人かも”“ここは(保育所)は悪くないかも”と少しずつ安心感を感じてくれたら、もう安心!!“あの泣きはどこへやら”と思うほど、落ち着いて笑顔で過ごせるのだ。
そんな見通しが持てるから4月のはじめギャンギャン泣かれても『大丈夫大丈夫』と落ち着いていられる。
しかし、泣く子をかわるがわる一日中おんぶに抱っこで過ごしていると、家に帰ると肩はパンパン、泣く子にエネルギーを吸い取られたかのように、体はクタクタ・・の毎日だった。
そんな調子で1週間。
子どもと向き合っていると、
一瞬泣き止んで“おや?”と周りの様子をうかがったり、
こちらの働きかけに(くすぐりとか揺さぶりとか)ふふっと顔がほころんだり、
抱かれる人が変わると顔を見比べたり、
一瞬泣き方が変わって「あ〜ん

」と声だけの泣きになり、周りの様子をチラリと見ていたり・・・
そういう瞬間が必ず訪れる。この瞬間をつかんだ時が『よしきた!!』と手応えを感じられ、なんとも嬉しくなる瞬間である。
何も受け付けないように見えても、周りの状況や人を受け入れる『隙間』を見せる。あとはその隙間を逃さないように、人(担任)が入り込んで、関係をつくっていけばよいだけ。“楽しいことしてくれる”→“自分から寄っていきたくなる”→“安心”→“好き”
以前、障害児の通園施設で働いていた。自閉傾向の子はなかなか人を受け入れないようにみえるが、ずっと関わっていると、同じように必ず周りを受け入れ始める『隙間』ができる。その瞬間をつかめた時の手ごたえ、嬉しさが忘れられない。
障害があってもなくても、一人の子ども。人との関わりの扉が開かれていく瞬間を体で感じられることが嬉しくて、この仕事を続けているのかもしれないなあ。