自衛官の放火

　自衛官が自宅に放火して４人が亡くなる事件がありました。“妻が見送りに来なかった。”
理由は幼稚のように見えますが、普通に社会生活を送り、中間管理職として部下もいる人間です。ごく普通の人間でも社会生活の中で、不安定な心理状態になることは多々あります。この人は、家にいて妻・子供がいることで精神状態を保つことができていたのでしょう。それが、単身赴任になり、心のバランスが崩れていた。
その状態に更に、憲法違反の戦争法案の存在が大きく影響していると考えられます。憲法を知っていれば、自分達・自衛隊が海外派遣されて、海外で戦死する可能性がほとんどないことは誰でもわかります。ところが、突然、憲法無視の法案で海外での死が現実問題になってしまった。プライドの高い人間は誰にもそれを相談することもできない。“自衛隊にいる以上当然だ”といわれるだけです。精神的ストレスは尋常ではないと思えます。
いま、自衛隊関係の人間は環境の変化に、尋常でないストレスを感じている人がたくさんいます。周りの人はそれを理解してフォローしてあげる気持ちが必要になります。組織の中で自分の意見も不満も言えずにいる人間はそのストレスが別の場所で噴出してしまう事は往々にしてあります。
憲法を無視するという、予見できない法案のストレスは多くの人間の精神に打撃を与えるでしょう。