ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

コラム拾い読み4

2017-07-20 13:03:00 | 日記
引き続き、生物学者・福岡伸一さんのコラムから…

「『文明がもたらした最も悪しき有害なものは、ババアなんだそうだ
女性が生殖能力を失っても生きてるってのは無駄で罪ですって』と
かつて発言したのは、石原慎太郎元都知事

当然のことながら、大きな反発を引き起こし
女性グループによる訴訟に発展した
裁判所は、発言を不用意としたものの
名誉毀損までは認めなかった

オランウータンやアカゲザルには更年期があり
シャチやクジラの一部には、閉経後も生きる種がある
とはいえ、生殖期間が終わった後
30年にも渡る長き『老後』(オスも含めて)が存在する生物はヒトだけ

しかし、これは決して無駄でも罪でもない
進化史上、有利だったからこそ
その特性が保存されたと考えなくてはならないからだ
その有利さとは何だったのか?

おそらくは、次の世代が子育てをするのを手伝い
経験や知恵・知識を…遺伝子とは別の形で…手渡すことが
ヒトが生き延びる上で欠くことの出来ない価値を持っていたのだ

つまり、石原氏の発言は、むしろ逆で
ババア及びジジイの存在がもたらしたものこそが文明だったのである
そして、問題の所在は、その過度の発展がブーメランのごとく
自らの生存を脅かすまでにリベンジを開始して来たところにある
真の知恵が試される時が来た」と記されてるんだけど

一時期「暴走ジジイ(笑)」と呼ばれた方が
「ババア」にだけ云々なさったことが釈然としませんねぇ(苦笑)

で、また別のコラムでは…
「ボーボワールは『人は女に生まれるのではない、女になるのだ』と言ったが
生物学的には『ヒトは男に生まれるのではない、男になるのだ』と言う方が正しい

生命の基本形は女性である
そもそも、38億年に渡る生命進化の内、最初の30億年は、女だけで事足りた
男は必要なかった
誰の手も借りず、女は女を産めた
その縦糸だけで、生命は立派に紡がれて来た

でも、女は欲張りだった
自分のものは自分のもの、他人の美しさも欲しい
かくして縦糸と縦糸を繋ぐ横糸が生み出された
遺伝子の運び屋としての『男』

単なる使いっ走りで良いので、女を作り変えて男にした
要らないものを取り、ちょいちょいと手を加えた急造品

コンピューターをカスタマイズし過ぎると
フリーズしたり、故障したりしやすくなる
それと同様、基本仕様を逸脱したもの=男は壊れやすい

威張ってはいるが、実は脆い
病気になりやすいし、ストレスにも弱い、寿命も短い
その証拠に、人口統計を見ると、男性に比べ
圧倒的に女性が多い死因は『老衰』だけである

つまり、大半の男は、天寿を全うする前に息絶える…哀れなり
敬愛する多田富雄は、こう言っていた
『女は存在、男は現象』」と結ばれていて
もの哀しくも、正に真理だなあと…(苦笑)

ライオンのたてがみも孔雀の羽根も
要は、強くて優秀なオスだとアピールして
メスに選んで貰うためのものだし
女王バチや女王アリはいても、王様バチや王様アリは聞いたことがないし

「どんなに男が偉くても女の乳房にゃ敵わない」ってフレーズが
ふと、頭の中をよぎりますね(苦笑)

甲斐さんが「九州少年」の中に
かつてのご実家で、夜な夜な繰り広げられていた宴会の様子をご覧になって

「母たちは、2階に料理を持って行くたびに、お客に忙しくお酌をしながら
男たちの場を壊さないように楽々と雰囲気を盛り上げていた

立派な『マグロの赤身』が2階に並んではいるが『ナカオチ』は下にあるし
『フグ刺』も良いが『フグの皮』は階下に盛ってある

博多の女性はよく働くし、一生懸命で
男たちを立てるべきところはキチンと立てるのだが
実質的なおいしいところは、しっかりと握っている

肝心要の部分は、ちゃんと押さえている
軸がブレずに急所を握っている
現実的なのだ…怖ろしかコトです」と記され

また、サンストでは…
「自分で言うのは何だけど、博多の男ってのは勝手やね
例えば、店の寄り合いやPTAがあるとするでしょ
ヒマでも絶対、自分で行かない、嫁さんに行かせる

なのに、自分が頭で描いた通りに話が進んでなかったら
『ホラ見ろ、お前がそんな風やけん』女房に文句言うだけ言って」
『次は絶対俺が行く』宣言しときながら
また機会が来た時には『お前、行って来い』

行かない…ガンとして…『男はそんなん出る幕やない』
平気のヘイチャラで前言ひるがえす
あの博多の性、どーいうんだろ?
ああ〜、俺、あの街のそういうショーもない部分から脱け出そうと思って
東京に来ました(笑)」とおっしゃっていて

「亭主関白」で知られた九州男児の皆さんも
実は奥様方の手のひらの上で転がされてる感がヒシヒシと伝わって来ます(笑)

余談ですが、最新のコラムでは「ヒアリ」について
「我々は何故かムシの話題に過敏だ」と福岡さん

「数年前、デング熱ウィルスを媒介する蚊が潜んでいるとして
代々木公園が一時封鎖された
もう少し前には、セアカゴケグモという毒グモの日本侵入が
連日ニュースをにぎわせた

蚊は今も飛び交っているはずだが、代々木公園には平穏が戻り
セアカゴケグモも着実に日本各地へ分布を広げているのだが
私たちはすっかり忘れている

確かにヒアリは毒針を持つが、人が指先でつまみでもしない限り
好戦的に攻撃をしかけて来ることはない
どんな固有種も、最初の生命が海で生まれた以上、元は外来種である

そして、1億年以上前から、この地球に生息しているムシたちにとって
一番の外来種はヒトである
ヒアリの移動も人間のせいだ
私たちはもっと謙虚であるべきなのだ」と記されてますけど

「昆虫すごいぜ!」を楽しみつつも
やはり、あまりムシが得意ではない奥さんは
ホームセンターなどで、ヒアリへの効果をアピールした殺虫剤が
山積みになった特設コーナーを見かけて
「ヒアリの敵になる在来種のアリも死んじゃうよ!」と心配しております(汗)
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