ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

「吐きすて」の歌その2

2016-10-13 09:42:00 | 日記
甲斐さんの大のお気に入りだったという
中島みゆきさんの【狼になりたい】を
サンストのスタジオで、初めて聴かれた佐藤剛さん
「夜明け間際の吉野家では」という歌い出しに驚かれ
…しかも天下のNHKですしねぇ(笑)

「同時に心の中で快哉をあげたことを覚えている
日本にもついに一幕物の舞台劇
それもリアルな現実を描いて歌えるシンガー・ソングライターが登場して来たのだ」とおっしゃってますが

当時のこの番組のDJの方(笑)も
「物語が見える歌」を作られる方だったし
実際に佐藤さんとゴールデン街へ飲みに行かれた帰りのタクシーの中で
【そばかすの天使】が誕生した…なんてこともおありだったようです

ともあれ、その『夜明け間際の吉野家』には
『化粧の剥げかけたシティガール』を『何とかしようと思ってた』
『ベイビィフェイスの狼たち』が『肘をついて眠る』といった

「店内の情景描写と心象風景、そこにある鬱屈や屈折
それらを自分の心の中で語ったり
あるいは、登場人物の代わりに呟いたり
そんな言葉が中島の歌声で綴られる」と1番の歌詞に触れられ

2番では『向かいの席のおやじ 見苦しいね
ひとりぼっちで見苦しいね
ビールを下さい ビールを下さい 胸が焼ける』

『人形みたいでもいいよな 笑える奴はいいよな
みんなイイことしてやがんのにな
イイことしてやがんのにな ビールはまだか』という歌詞が並び

「主人公の心の奥で溜まって行くやるせない気持ち
[みんなイイことして…]という妬みと不満…そんな気持ちを溜め込んで
それでも日々の暮らしを続けて生きている人々

そして唐突に[ビールはまだかあ!]という言葉が放たれる
吐きすてるようなその声から
中島のロック・スピリッツが感じられた」と記されてます

3番の『俺のナナハン』に
『乗せてやろうか どこまでも どこまでも どこまでも どこまでも』との歌詞に

「一瞬だけ、想像で思い浮かべる希望的な未来
その明るさもまた[どこまでも]という言葉を4回も繰り返す内に
どうしようもない諦めに覆われてしまう」と佐藤さん

「中島は、日常で使われる話し言葉と字数が不揃いの歌詞で
主人公の内面だけでなく、登場人物一人一人の気配まで感じさせて歌う
そこから、理不尽で酷薄な社会さえもが垣間見えて来る」

この曲が発表された1979年といえば
甲斐バンドが「マイ・ジェネレーション」をリリースした年で
そのタイトルチューンとも言える【三つ数えろ】もまた

「怒りと焦り」「孤独とストレス」などを溜め込んで
「イライラのしっぱなしさ 満足なんか出来はしないさ」と

爆発しそうな日々の中で「祈るように」クールダウンしろと
自分に言い聞かせている姿が描かれてます

もっとも「ファッションだけが俺の世代さ
それで満足できないなら戦争でもおっぱじめるさ」という歌詞が
過激すぎると問題視されたこともあったみたいだけど(苦笑)

「時代や社会が垣間見えるラブソング」を
「日本語」で歌いたいとおっしゃっていた「ロック詩人」の曲と
同時期に生まれたこの曲は、やはりその当時の世相を捉えた曲だったんでしょうね

ちなみに、オンエア後には
「リスナーからハガキで[心を撃ち抜かれた]とか
[頭をぶっ叩かれたようです]といった反応が寄せられた」んだとか…

その中島さんのアルバム「36.5℃」は
甲斐さんがプロデュースなさったものですが
後に中島さんは、その当時のことを
「ご乱心の時代(笑)」と話されていたらしい(笑)

中島さんも「2年前の曲を2年前と同じようには歌えない」方なのかなあと…(笑)

余談ですが…佐藤さんは、この他にも
山口百恵さんの【プレイバック part2】の「バカにしないでよ」を
「吐きすての歌の系譜」に挙げておられるんだけど

確かに、これぞ女性の「タンカ」って感じで(笑)
さすが伊集院静さんが「ケンカの達人になれる」と
太鼓判を押されただけあって(笑)
阿木耀子さんの書かれた歌詞には、凛とした迫力がありました

その阿木さんが、この曲を歌って貰う上で百恵さんに望んでいらしたのは
「2ヶ所セリフめいたフレーズが出て来るので、そこを歌い分けて欲しい」
…ということだったみたいですが

当時、超多忙なアイドルは、打合せをする時間もないままに
デモテープだけを頼りにレコーディングを開始(汗)

でも、最初のフレーズは、ご本人の年齢通りの18歳で
次のフレーズを30歳のしたたかな大人の女性のように歌われたんだとか…
史上最年少で紅白歌合戦のトリを務められたのもナットクですね
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