ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

やっと明けたかな?おまけ

2017-01-13 18:46:00 | 日記
甲斐さんが「画面の告白」でも取り上げられていた
緒形拳さんの遺作となったドラマ「風のガーデン」の中で
黒木メイサさん演じる孫娘が、祖父役の緒形さんに対し
常に敬語で接していたことについて

倉本聰さんは、昔、視聴者の方から
「ドラマで汚い言葉を使うと子供が真似をする
テレビは影響力があるので気をつけて欲しい」という旨の手紙を受け取られ
それ以来、肝に銘じて執筆なさっているとの話から

「させていただく」という表現に関して
予てより、書こう書こうと思っていたことを思い出しました(苦笑)

国語辞典には「相手の許しを得て行う自分の動作を
謙遜する時に使われる」と記され
東京外大名誉教授の井上史雄さんは
「業務上のやり取りなど一時的な場面で
自分と身分的な違いがない相手への
敬意を表すのに用いられた表現だった」とおっしゃってます

ところが、人間関係が流動的になって
相手の許可が不要な場面や、自分の一方的な行為についても使われるようになり
「冗長で押し付けがましい」といった
印象を持たれる方が少なくない…という記事を読んで
「あららっ!?」と思った次第です(汗)

この表現が多用されるようになった理由として
動詞にくっつけるだけで、場面を問わず
「相手に失礼のないよう私は配慮している」ことを示せるという便利さと
どんな動詞の後ろにも使える点が挙げられてるんですが

ボクも正に「おっしゃる通り」の理由で
この表現を使っている(使わせて頂いていると書きそう!)訳で
抵抗を感じられる方がいらっしゃることには考えが及ばず…(汗)

ただ、井上教授は「敬語は対人関係での配慮の気持ちを示すために使われるもの
その人間関係は時代により変わりやすく
それに合わせて、望ましいとされる表現も変化する」と話されるかたわら

「人が一度身につけた正しい敬語についての感覚は変わりにくい」
…ともおっしゃっていて、どうしようかなあ?と…(苦笑)

せっかく読んで下さってる方に、不快な思いをさせたくない
…との気持ちで使っているだけで他意はございませんので
「んっ?」と思われた際には、読み流して頂けると幸いですm(__)m

敬語に関しては「お裾分け」という言葉が
「目上の者が目下の者に使う言葉」と聞いてビックリしたと
以前に書かせて頂いた(笑)ことがあるんだけど

「ご苦労様」も目上の者が目下の者に使うものだからと信じ
目上の方には「お疲れ様」と言って来た身に
「どちらも目上に対しては使いにくい」説が降りかかり
「……です」とモゴモゴしながら会釈でゴマかす日々…(苦笑)

江戸時代の「ご苦労」は、上下関係なく使われ
現代の辞書にも「他人の苦労を敬って言う語」とあって
上下関係に関しては触れられておらず…

一方、某・大物芸能人の方は「子役が[お疲れ様]と言うのを
止めさせるべきだ」と発言なさっていて
要は、相手の受け取り方次第という
実に危険な言葉だったんですねぇ(苦笑)

また、一時期、病院で患者の名前に「様」をつけたり
「患者様」と呼んだりしていた頃
患者さんの中に横柄な態度をとったり
暴言や暴力、セクハラまで見受けられたりと
「客」感覚の方が現れたらしい(汗)

「お客様は神様です」という三波春夫さんの言葉は
「歌は神様に捧げるもの、その神様の前で歌うように皆様の前で歌います」
…との意味で発せられたものなのに

文字通り「お客様=神様」と解釈されてしまい
「神様の言うことは絶対だ!」との雰囲気を醸し出すことになったため
前述のようなことが起きたんだとか…

関西大学心理学准教授・菅村玄二さんによると…
「様」は「さん」より上位の立場を表す呼称で
呼ばれる側が「自分は偉い」と考え
それが態度にも出る可能性は充分あるそうです

アメリカの有名な心理実験で
模擬刑務所の看守役を務めた大学生が
次第に横暴になり
囚人役の学生に対して、禁じられていたはずの暴力まで
ふるうようになったという結果になったらしく

呼称や役割によって、性格に影響が出たり
対等な関係作りの妨げになることは間違いないみたいです(汗)
ちなみに、病院での呼び方を「さん」付けに戻すと
患者の態度も元に戻ったんだとか…

でも「ご加入者様」とか「ご契約者様」何より「お医者様」は
あまり違和感なく受け入れられているような気が…(笑)

もうひとつ…昨年、話題になった「ら抜き」言葉ですが
「見られる」を「見れる」「出られる」を「出れる」といった風に

「改まった場での使用は認知しかねる」という
いわゆる「乱れた日本語」とされて来たのが

「尊敬」や「受け身」の意味ではなく「可能」の意味だと判りやすくなる
合理的な変化だとの見解も出て来たとのことで
使い勝手は概ね良くなったんだけど

このブログを書く時に「尊敬」の意味で使おうとして
「可能」に受け取られるなあ…と悩む場合もアリマス(苦笑)

そうそう!先日、あるアナウンサーの方が
「すごい」の後に形容詞は使わないとおっしゃっていたんですが

以前に上岡龍太郎さんが「すごい」自体に意味はない
「すごい大きい」とか「すごい可愛い」と使わなければいけない
…といったことを話されていて
「なるほど」と納得していたはずが

「すごく大きい」「すごく可愛い」でないと
気持ち悪いなと感じていたところだったので
「すごい」の後には、名詞(体言)が続くんですとの言葉に目ウロコでした

ただ「すごい大きな人」「すごい可愛い女性」みたいに
「人」や「女性」にかかっていると
屁理屈をコネようと思えば思えますけど…(笑)

ちなみに、甲斐さんは、ほとんどの場合「すごい」を使われてます(笑)
ラジオで話されている内容を書く際に
なるべく甲斐さんがおっしゃった通りに…と考えておりますが

たまに「すごく」に変えてしまうこともありました(苦笑)
細かいことが気になる割には、アバウトな内容で申し訳ございません!m(__)m
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