信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

八方尾根7月の花Ⅰ

2017年07月22日 | 山野草

北ア八方尾根ゴンドラリフト「アダム」に乗って8分、標高1400mの兎平に着きました。
ヤマブキショウマ、ハナチダケサシ、シモツケソウ、クガイソウなどが咲いています。
お花畑の中にキンコウカの黄色い花を見つけ、テンションが上がってきます。


ヒメシジミでしょうか、汗のミネラル分がよほど気に入ったのか手の甲から離れません。
蝶で小さいシジミと、花で小さいモウセンゴケを並べて撮ってみました。


トウダイグサ科で外見が似たタカトウダイとハクサンタイゲキに会えました。
ハクサンタイゲキは、黄色味がかった苞と子房の長い白毛が特徴です。


兎平からリフトで7分、標高1680mの黒菱平の鎌池湿原につきました。
ここから八方池までの間、当地特有の植物などについて解説板があり大助かりです。
ニッコウキスゲの咲く湿原にはオオタカネバラも、タカネバラとは葉が異なります。


黒菱平からさらにリフトで5分、標高1830m、赤い屋根の八方池山荘到着です。
ここからは歩きになりますが、15分ほど歩いた道脇にトキソウです。


お目当てのハッポウアザミ(総苞外片が開出する)ではなく、これはオニアザミです。
タテヤマウツボグサはウツボグサの花冠長の約2倍の大きい花、葉柄は極短です。
オオコメツツジは花冠が深く4裂で雄しべ4本、コメツツジは花冠が5裂で雄しべ5本です。
キバナイカリソウは名前のとおり、花は淡い黄色です。


鮮やかな黄色い花を咲かせるキジムシロ、羽状複葉で上の葉ほど大きくなります。
淡黄色花のエゾシオガマ、シオガマギクとは花の色や葉の基部の形などで見分けます。


イワシモツケの群生、当地は本種が好むと言われている蛇紋岩地帯だそうです。


お目当てのひとつシナノオトギリか?  よく似たイワオトギリとの見分けで悩みます。
シナノオトギリは、葉の縁に黒点が並び、葉中央に明点と不明瞭な黒点があるとのこと。
イワオトギリは、葉面全体に黒点があり、明点はほとんどないと言われています。


八方尾根の固有種ハッポウタカネセンブリ、花径1cm程で青紫色の斑点が可愛いです。
タカネセンブリの変種で、萼が花冠の裂片よりかなり短いのが見分けのポイントだとか。 
たくさんの植物にめぐり会え、整理はあと2.3日かかりそうなので後半は次週です。





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