徒然BOON

徒然なるままに気になることを綴ります

風光る 第217話

2016-08-26 23:48:48 | 「風」のひとり言

 

 

 神谷清三郎  妊娠!?

 

 

今月号の扉絵は山崎監察と(は知らずに)出会った時の主人公が描かれているが

何か主人公の顔が変な感じがして、暫し眺め…   あっ、 睫毛か!

もう睫毛ありに見慣れていたんだな~と、月日の流れを感じた。

 

慶応4年正月8日

慶喜公が会津公、桑名公、板倉老中などごく僅かな側近だけを伴って、ひっそり

江戸へ帰還したことを知らされた新選組ら一同。

青ざめ、冷や汗を流して震え、『それ…は  一体…』と呆然とする局長、

傷の手当てを受けていた多くの会津藩士らも『信じられん』 『我が殿までが?』

『下臣達が皆 討ち死に覚悟で出陣を待っているというのに それを置き去りにして

こんな――』『これはまるで敵前逃亡ではありませんか!!』と、非難の言葉を

口々に伝令者に詰め寄ると、『俺とて訳がわからんのだ!!』と、ただこの上意を

伝えよと下知されただけ…と悔し涙。

泣き崩れる会津藩士や新選組隊士たち。

『俺たちはなんの為に戦って来たんだ…』

『死んでいった同志達は… なんの為に!!』

『こんな… こんな情けない将軍を守る為だったのかっ!!』

仲間たちの無念の想いを沖田組長とともに局長のそばで聞いていた主人公、

突然、『うぷっ』と口元を片手で覆いその場を離れると、庭木の陰に身をかがめ、

吐瀉した主人公。

   ええっ  まさかっ  もしや もしやの  あの症状?

   いつの間に…  逆算すると2~3か月前か… 

   今1月上旬だから、10月~11月頃で体調が良かった時、となると…

   35巻:副長が江戸へ隊士募集に出かけていた10月ごろ、法眼が診察して

   『良くなってる。30分以内なら屯所内を散歩してもいい』って、許可した

   ぐらいだから、(比較的)体調が良かった頃、まことしやかに…。

   もしくは、37巻で局長の妾宅の離れに主人公と移った以降か… 

   子ども隊士らの稽古を見るって稽古着に着替えていた時もあるから体調は

   悪くなかった。それか、法眼が主人公におなごに戻れって説得した時、実は

   そのやり取りをしっかり聞いていた沖田組長が気が変わってまことしやかに…

   なにより 離れに二人っきり というチャンスだらけの日々だったし。

   否、でも、おなご戻れうんぬんは12月上旬の頃だし、いくらなんでも早いか…

 

   な~んで、以上の考察は冗談(笑) 理由は本編にしっかり描いてある。

 

多くの隊士らが、絶望に打ちひしがれている中、『永井玄番守様はまだ残られている

やもしれぬ 上様にはきっと深いお考えがあったはず! このまま城を薩長に明け渡す

など断じてできるものか!』と、一人気を吐く局長。

周りの隊士たちと同様に慶喜公の行動を受け入れらない主人公が、『なぜですか 

なぜ局長はあんな奴(おとこ)の事をまだ 信じようと思えるのですか?』と

沖田組長に問うと、『主君と決めた人だからでしょう 近藤先生は武士ですから』と

然も当然の事のような答えが。

 誠の武士道に主君の裏切りなど決してない 

 ただ己が信じ続ければ良いだけなのだから

と、一瞬納得するも、『局長は人が良すぎますっ 豚一に限っては裏切るって 絶対』

と鬼の形相で反論する主人公を見て、あの人も激怒するだろうなあ、と彼の人を心配する

沖田組長。

 

京屋にて、大樹公江戸帰還の報せを受けた彼の人こと、土方副長。

案の定、激高し、怒りのあまり伝令者に何かしでかした様子(笑) 

               ↑ 誰かが止めに入ったようだが。

『敵前逃亡した大将に追随しろってのか! 冗談じゃねえ!!』と声を張り上げると

原田組長らに移動の準備を指示し、また山崎組長に負傷者がなんとか歩けるように

手当てするよう頼んで、一人大阪城へ向かった土方副長。

真冬だというのに額に汗して、負傷者に手当てを施していると、患者から、逆に

『山崎組長 やけに手が熱くないですか』と心配されるほど。

『ああ、暑うてかなんねや ずっと動き回ってる所為やろか まあ寒い季節やし

丁度ええわ』と言って次の患者の手当てに向かおうとした山崎組長に声をかけた

斉藤… じゃなくて山口組長。

働きすぎだ、代わるから休め、との申し出に、『滅相な 山口先生かて仕事山積や

ないですか ここは俺でないと仕切れないんで任しといてください』と笑顔で答える

山崎組長の顔をじっと見つめたの後、『…そうか すまん』と詫びた山口組長。

気遣ってくれたことに礼を言って次の患者のもとへ向かう山崎組長の左手は、

血が滲む自分の左腰を押さえていた。

   山崎組長~ 白い腰紐まで血が滲むほどだから、相当出血しているのでは。

   自分で簡単に手当てしたって前号で言っていたが、やはり無理して傷口が…

   斉藤…じゃない山口組長の勘、いつも『理由は後から付いてくる』って

   言ってたけど、今回もたぶん勘が働いて休めと声をかけたんだから、引き下がら

   ないでほしかったな…

 

永井玄番守のもとへ参じた近藤局長。やって来ることを想定した様子で自室に招き入れ、

江戸帰還の真意を知りたいとの近藤の申し出に、『如何にも、新選組については 特段の

ご指示がござる』と近くに寄らせ、広げた扇子で声が漏れるようにし、近藤に耳打ちする

玄番守。

一部の幕府諸隊と会津兵、そして新選組は、全員 幕府艦隊に分乗が指示されていると。

『この意味わかるか近藤? 上様は 其方、ごく頼りにしている諸隊のみに「急ぎ余の

後に随え」と仰せなのだ』と、ささやく玄番守。

さらに、これは自推だが 上様は江戸にての決戦をお考えではないのかと思っていると、

続け、終始交戦を唱えてきた会津公も同行されたとなれば、若年寄の儂までには聞こえて

来ずとも、恐らく…

その推察を聞き、瞠目する局長。

 

と、ここで場面は江戸帰還直前、大阪城内で大樹公と側近らが会合している回想に。

極秘裏に会合したいので城外に会津公ら側近らをつれて行くと言う慶喜公。

訝しむ会津公に、参謀として加えたい者がおり、また膨大な資料も見たいのだが、

ここ(城内)に運ばせるのは時間も手間もかかるし、大勢の警護をつけたら人目に

ついてかえって危険、側近らだけでまるで散策にでも行く風で城外に行くのが良い、

なに京橋から舟に乗ればあっという間だ、と押し切る慶喜公。

いまいち状況が呑み込めていない側近らの『一体、どこで誰と会うのです?』との

問いににやりと答える大樹公。

『幕府海軍の最新鋭艦 開陽丸 艦長  榎本武揚だ』

   ああ、そう言う事! 榎本艦長が面会に来たことを利用し、城内に留めさせ、

   その間に、交戦派の首領を上手いこと言って連れ出して、大阪湾か兵庫沖

   あたりに停泊しているであろう軍艦に乗り込ませ江戸に還ってしまおう、

   ってこと?  一人で考えたのかな? 策を授けた人でもいるんか?

 

昨夜の「――諸隊全軍は速やかに国元へ帰り 以後官軍に恭順仕るべし」の上意の下、

多くの藩兵が失意のまま隊列を組んで城を後にしていく横を、一人、全力で駆け抜け、

『江戸で決戦だ―っ!!』と叫びながら負傷者収容棟に戻って来た局長。

待っていた同志たちに上様の真意(想像)を伝え、夜明けには京屋へ移ると指示。

『すげえ やってやろ―じゃねえか!』と、皆が喜びに沸き立つ中、

 本当に…? ととっさに思ってしまう私は士道不覚悟なのか 

と思い悩む主人公の目の前にやって来たのは土方副長。

局長から上様の真意(想像)を聞き、『――なるほど… ない話じゃねえな!』と

得心。

   あら~、裏の裏を読んで訝しむと思ったら、意外や意外。

京屋に到着した一向。 

   富士山丸と順動丸に分乗して江戸へ帰還するらしい。

主人公を見かけ、『早速で悪いが』とことわった上で山崎組長の補佐をするよう

依頼する山口組長。

大分無理を重ねている様子だと伺い、急いで手伝いに向かう主人公の目の前で、

手にしていた乳鉢と乳棒を落とし、倒れ込んでしまった山崎組長。

 

次号へ

 

 

榎本艦長、待ちぼうけ中に軍艦を浮様に乗っ取られちゃったけど、これは史実なのか?

と、ネットで調べたらほんとらしい。 前号にチラッと出てきた副艦長の澤さんに命じ、

出航させたとか。浮様…

で、置いてけぼりをくらった榎本さんは、城内の主要な書類や刀剣類、小判等を別の軍艦に

積ませて江戸へ帰ったとか。 本誌にもちゃんと荷を運ばせている場面が描かれてある。

 

ああ、そして何より山崎組長が心配。ただの過労で倒れたわけではあるまい。

傷が化膿して発熱しているのでは? 何とか主人公の手当てで回復してほしいが、

扉絵に描かれるってことは源さんの時と同じ運命…?

おみのちゃん、喜助はんに力を貸したってー

 


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
妊娠! (romeo)
2016-08-29 18:57:46
一行目で吹きました(笑)
ええっ、まさか!!そんなチャンスあったか!?と、だまされましたよ~( ´∀` )

浮様、説得したんじゃなくて騙したんですね~。
それがわかった時の会津候の顔が見てみたい。

次回は山崎さんなのかな・・・
あーもうずっと切ない展開しかなくてつらいです
Unknown (七草)
2016-09-06 23:51:30
romeoさん、こんにちは。 コメント、ありがとうございます。

ここのところ重苦し場面が続いているんで、あまり面白くな・・・ いやいやいや、十分面白いですけどね。
まあ、なんとなく、つい悪ノリしちゃいました(笑)

主人公達が江戸に帰還したら、法眼と再会する場面が描かれるでしょうね。『(女子に戻ること)考えとけよ』と法眼に言われた主人公がどんな答えを出すのか?  今後の楽しみのひとつですね。 では。

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