徒然BOON

徒然なるままに気になることを綴ります

風光る 第219話

2016-10-19 18:37:58 | 「風」のひとり言

  

   鬼(副長)の目にも 涙

 

富士山丸に最後に乗り込んだ副長から山崎組長の訃報を耳にし、眉を顰める局長ら。

『――――嘘です! 山崎さんが死んだなんて信じられません!

必ず連れて来るって約束したのに 私たちを騙したんですか、副長!?』と、主人公が

詰め寄るも、『どのみち長くはなかったさ 洋上で死なれたどうする 魚の餌にでも

くれてやるつもりか』と、非情な言葉を発する副長に一瞬、言葉を失うも、

我慢していた涙をあふれさせながら『よくもそんな事が・・・!』と、非難する主人公を

そっと制する沖田組長。

ここまで二人のやり取りを黙って聞いていた局長が

『そうか… 辛い役目だったな トシ  疲れただろう 少し休め』と、副長の肩に手を

掛けて労うと、副長はパッと顔を背けるように踵を返し、『あんたらこそ休め! 

病人のくせしてここ2・3日動きすぎだ!』と、言い残して部屋を出て行った。

そんな副長の様子に主人公も気が付いた。 副長の眼が潤んでいたことを――

『私… 副長に酷い事を…』と後悔の言葉を遠ざかる背中につぶやいた。

 

あれ? 前号最終項に富士山丸の出航は1月10日で、翌11日に山崎組長死去って解説が

あったから、副長が富士山丸に乗った時点では、まだ山崎組長は存命のはずでは?

冒頭の山崎組長逝去報告は(たぶん)副長が乗船してすぐの場面でしょう。

その時点での 死 はフライングのような気がするが… それとも冒頭の場面は、

12日の夜ってことか?

するってえと、どうやって山崎死去を知ったんだろう? 和歌山沿岸あたり航行中に、

誰かが早馬で陸路を追って来て、更に小舟で軍艦に近寄って来て報せたってこと? 

う~ん…  時間軸がよく解らん。

主人公の『嘘です。山崎組長が死んだなんて信じ…』の部分、『なぜ、山崎さんを

残して来たんですか! 必ず連れてくる…』の方が、しっくりするような気もするが、

そうすると山崎組長の逝去を いつ 彼らは知ることになるんだろうか…?

 う~ん… よく解らん。

 

夜の紀伊水道を南下する富士山丸。

誰もいない甲板に一人たたずみ、船の欄干に 上半身をうつ伏せ、

『くそったれ!  くそったれっ!! くそったれがああっっ!!』と、胸の憂さを

吐き出す副長。

そういえば前にも、『くそったれ』連呼場面があったような…

ああ、初めて回想シーンが描かれた8巻の沖田総司誕生編でした。

あの時は、河原の土手で『クソったれー』4連発(笑)

副長は自己嫌悪、というか思うにままならぬ事態になると、誰もいない(であろう)

場所に行って、叫びたがるんですね。今も昔も。

あの時は、すぐ近くの草むらに宗次郎君がいたけど、今回も…

 

『誰の事を言っておられるのかな?』と、背後から誰かに声を掛けられ、驚き、

顔をあげて振り向いた副長の目には、うっすらと涙の跡が…

『失敬 まだ泣いておられたとは』と、赤面して立ち去ろうとする榎本艦長に、

『泣いてなどおりません 憤っていただけです!!』と顔を真っ赤に否定する副長。

どうやら榎本艦長も胸の憂さを吐き出したくて甲板に来た模様。

『くそったれ豚一――っっ!!』と叫んだ艦長の言葉に瞠目する副長。

 そういえば、昔見た大河ドラマ「新選組!」にちょこっと登場した草なぎつよぽん

演じる榎本艦長も、確かワインをラッパ飲みして、不貞腐れていたような…

あの時はなんで、飲んだくれているのかよくわからなかったが、自分の艦船を将軍に

乗っ取られたからだったのか!、と今、理解した(笑)

 

幕府重鎮・軍艦奉行の榎本和泉守様とお見受けしましたが、(豚一なんて暴言を吐いて)

よろしいのですか、と心配する副長に、『様付けなんて 止してくれ!』と、とっても

フレンドリーな物腰で、新選組との浅からぬ縁を説明し始めた榎本艦長。

へぇ~、榎本艦長の奥様のお母さまの弟が、あの御仁なんだって。その縁で、なにかと

新選組の事を耳にしており、特に局長と副長には好印象を持っていたとな。

君とは年も近いのだから親しくしよう、と近寄る榎本艦長だが、規律を重んじる副長は、

妙な馴れ合いを拒み、『失礼します!!』と言って右手で胸元の陣羽織の両襟を

ぎゅっと掴み、眉間に皺を寄せ、冷や汗を浮かべながら船内へ戻って行った。

ふっふっふっ、この妙な慣れなれしさ、某参謀を思い出させるのかな(笑)

もちろん、艦長の台詞の最後に💛マークなんてものは付いていないけどね。

 

ただ先ほど艦長が叫んだ『クソったれ豚一』を思い出し、幕府の大幹部でも

将軍への不満をあからさまに口にする者がいるのか、と気になっている副長。

 

局長と沖田組長の個室にて

へぇ、二段ベッドが二つ、4人部屋か。

『江戸に着けば すぐにも軍議の招集があるはずだ こうしちゃおれんぞ!』と、

鼻息荒く、隊(新選組)の現状把握と新編制に取り掛かろうとする局長に、

『局長は江戸へ着いたら まず肩の治療です まだ骨片が残っているので、体力

(血液)が戻ったら除去する手術をするようにと 南部医師から言われていること

お忘れですか』と咎める主人公。

鉄砲傷ならもう治った、平気だと軽く右腕をあげてみせるが、ビリッと痛みが走り、

『・・・うむ、 そうだな』と、右肩を押さえながら素直に進言を受け入れる局長。

とその時、二段ベッドの上で休んでいた沖田組長が、重度の船酔い故か、

ゲホッ ゲホッ ゲェとおう吐。

ぬおおー、沖田組長の吐瀉場面がばっちり描かれている!!! 

今までは、ぼかされたり、小さい画で直接的な画はなかったから、ちょっと…

 

桶を借りに通路に出たその時、ふとした事で榎本艦長と知り合った主人公が

艦長の求めに応じ、局長の個室へ案内した。

局長と艦長、互いの自己紹介を終え、談笑を交わすなか、ふと

『妻子とはもう会う事は二度と叶うまいと覚悟して京へ上がったというのに

よもや生きてまた江戸へ帰る日が来ようとはーー』と、戦況の憂いも薄れて嬉しい

心地になってしまうのが慚愧の極みです、と頬を緩めて心情を吐露する局長に、

『正直な人だ 近藤さん しかしそれが人の情というものでしょう そういうあなた

だからこそ 追(つ)いて来る者も数多あるのだと』と、局長の人間性を称する艦長。

馬の合う二人の様子に、主人公もニコニコ顔。

そこへやって来たのは――

 

そうこうしているうちに軍艦は横浜に寄港。

重傷者はここで下船し、横浜に急設された幕府の病院へ。その他の者はこのまま

品川まで乗船し、順動丸の隊士らと合流し、御用宿にて待機。

軽傷者及び局長と沖田組長は品川で船に乗り換え、松本法眼がいる神田の医学所へ。

と、主人公に指示し、隊士の宿割りなど差配を頼む副長。

 

甲板にある複数の木箱について、『大事な物ゆえ、抜かりなく頼むぜ』とここでは

陸揚げせず、そのまま開陽丸に積み替えることを船員に指示している榎本艦長に背後から

近づき、『随分と重そうな荷物ですが?』と怪訝な顔で中身を問う副長。

『おっ 流石に見逃してくれないねぇ』と振り返り、大きな声じゃ言えないが、大阪の

城からかっぱらって来た千両箱さ、と中身を教え、18万両ある、とウインクする艦長。

あの混乱の最中に…と驚愕する副長。

元将軍様の置き土産だ みすみす西軍にくれてやる義理なんざねぇかなら、と副長の肩を

ポンと叩いて歩みだし、『然らばこれにて いずれ また!』と、右手で敬礼し、

立ち去る艦長を、面白いじゃねえか! と口角を上げて見送る副長。

おお、ここにきて副長の警戒心が解けてきたぞ。 

 

品川(江戸)に到着

主人公や隊士ら皆、船の欄干にへばりつき、懐かし江戸の街並みに見入っている。

  10歳で京に上がって以来 京言葉に馴染めず

  幾度も帰りたいと思いながら 女子の自分には

  そんな事選べるはずもなかったら 帰れる日が来るなんて

  少しも考えた事はなかった

  それがよもや 男 になって帰って来ようとは

  我が人生ながら 起伏激しすぎだよ

と、笑いながら感慨に耽りつつも、やっと下船できると、沖田組長を迎えに船内に戻り、

局長と沖田組長の個室の扉を開けると――

 

 ドサッ

 

『え?  どうしたんだ 総司!?』

『沖田先生!?』

 

 

 次号へ

 

 

 

沖田先生ーー、どうされたんですかーー!? まさか、エルニーニョじゃなかった

メニエールじゃないでしょうね… (エルニーニョ現象は気象用語でした)

なんか、ちょっと良くなるとガクッと、またちょっと良くなるとガクッと

悪化の一途を辿っているような… いやー (;゚Д゚)

 

鳥羽伏見の戦いでの新選組の戦死者は33名だとか。その中には源さんが… 

副長も局長も源さんの死を悼む場面が画がれていないから、なんか忘れ去られて

いるようで…  過去に縛られず、前を、前だけを向いて、徳川の為にってか…

 

とうとう舞台は江戸に。

主人公も船上で子供の頃を思い出していたが、いよいよ素性バレ、するのか?

もう 風光る の楽しみはそれしかないね。沖田先生はどんどん弱っていくし…

いつ、どのように、副長に素性がバレるのか。

その時の副長の反応… 楽しみだな~ はっ、まさかこのままずっとバレないとか?

そういう展開もありうるか… でも、絶対バレた方が面白いよな~

あ、でも局長には知らせないで欲しいなあ。なんせ、一時は 跡取り息子に と

望んだ隊士が、実は女子でした なんて知ったら、自分の見る目の無さに

落ち込んじゃうよ~ (以前、俺の目は節穴だって宣言したことあったけどw)

 

江戸かあ・・・ どこまで描くんだろう。

 

 

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2 コメント

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うわーい (romeo)
2016-10-25 01:11:16
219話のアップありがとうございます♪

>あれ? 前号最終項に富士山丸の出航は1月10日で、翌11日に山崎組長死去って解説があったから、副長が富士山丸に乗った時点では、まだ山崎組長は存命のはずでは?
本当だ!これ、コミックスでは修正されるかもしれないですね。

沖田先生がどんどん悪くなっていってますね(泣)
移動に船旅と、ゆっくり養生できないしな。それよりも精神的ストレスか。

榎本艦長が丁寧に描かれてるってことは、函館まで描くのかしら・・・

こんなバタバタしてて忘れてたけど、年が明けて主人公二人は25歳と20歳になったんですね。



どうでしょうね (七草)
2016-11-26 01:52:37
romeoさん、こんにちは。 コメント、ありがとうございます。

修正はどうなんでしょうね? このまま押し通しそうですが(笑)

さすがに函館までは・・・ ちょっとゴールが遠い気がします(笑)

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