今年に入ってから、定期購読しはじめた絵本の雑誌「MOE」。
カラー写真も美しく、今や昔の絵本が魅力的な記事とともに、紹介されとっても読み応えのある雑誌なのだ。 毎月、届くのがとても楽しみなのだが、今月は展覧会特集と銘打って、全国で開かれている画家や絵本関係の展覧会が紹介されている。
まずは、画家ブリューゲルの「バベルの塔」の絵がページいっぱいに載っていて、その迫力に圧倒されるのだけれども、「楽園」の絵などで知られる奇想と幻想の画家ヒエロニムス・ボスの絵の展覧会など、行ってみたいのがいっぱい!
ヴィクトリア朝英国で、初めて絵本らしい絵本を作ったといわれるウォルター・クレインの絵本が美しい写真とともに紹介されているのも、そのクラシックな意匠・洒落たセンスとともにため息が出る。
この雑誌は、先月はスウェーデンの村やその工芸品であるダーラナホースの紹介や、絵本作家ディツク・ブルーナの追悼特集をしていたが、目で見ることや、デザインや外国文化に興味のある人にとって、絵本好きの人と同じくらい魅力のあるものに違いない。
毎号載っている、ヒグチユウコさんの絵も結構好き。 猫の絵がリアルで、そのくせ少し不気味で、ユーモラスなのだ。独特のネコワールドに、今回も招かれてしまった。