ノエルのブログ

シネマと海外文学、そしてお庭の話

かなりや学園の思い出

2013-12-13 12:34:55 | ある日の日記

わたしは、幼児の時、「かなりや学園」という聴覚障害のある子どもたちのための施設に通っていました。週に一度(それくらいだったかな?)、母に連れられて、通った学園・・・そこでは、しょっちゅう聴力検査をしたり、勉強や遊びをしたり・・・先生たちもいい人ばかりで、今でも「かなりや学園」は、温かな思い出として、わたしの中に存在しています。

隣りの県や遠くから通ってきていた、クラスメート(と、いうのかな?)は数人。 小学校へあがるとともに、「かなりや学園」も卒業してしまい、会うこともなくなっていまいましたが、当時の友達はどうしてるかな? と懐かしく思い出すこともあります。

勉強や遊戯をしていた部屋の棟から離れて、「給食室」もありました。そこで、いつも昼食を取るのです。 でも、子供の頃の私は、大の偏食家。 すごく好き嫌いが多くて、学校時代、いつも困っていたほど。 だから、学園の給食室でも、あれこれ残していたはず。 不思議なことに、そこでどんなものを食べていたか全然覚えていないのですが、給食室の一角に蛇口がずらりとならんでいたことや、窓の向こうにブランコやジャングルジムが見えていたこと、建物全体が、砂色をしていたことなどを鮮やかに記憶しています。

聴力検査を受けていたのも、部屋の中に、もうひとつ小部屋をしつらえたようなもので、その小部屋に入ると、薄明るい照明が灯してあり、ベッドの上に横たわるようにして、聴力検査を受けたり、とまるで宇宙船の中にいるみたいだったこともありました。

それから、ずんずん時がたって、当時のことも遠い過去になってしまいました。 すこし前、新聞で「かなりや学園」が閉鎖されそうになxちたものの、皆さんの尽力で存続が決まったと聞いたのも、うれしい知らせ。 昔、「かなりや学園」から帰るバス停の横の金網から、グラウンドの芝が見え、青空がその上にくっきり広がっていたことを瞬間思いだしました。

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