毎日jp(毎日新聞)
まぁ、次から次へと取り調べのひどい実態が明らかになるもんだ。
コメントを読む限り、まともな捜査機関にしていく‘自浄作用’もなさそうだし・・・。
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証言強要疑惑:「不都合な主張黙殺」住民ら埼玉県警に反発
2011年6月22日 23時32分
埼玉県深谷市議の支持者の住民らが「虚偽の証言を強要された」と抗議していた選挙違反事件で、埼玉県警が22日に公表した調査結果は「任意性を損なう取り調べは認められなかった」と結論付けた。これに対し、住民は一様に「虚偽証言せざるを得なかった状況やつらさが反映されていない」と反発した。
60代会社員は、取り調べで逮捕状を示すような仕草をされたが、調査結果は「供述調書を作成する際、調書に添付する書類を提示した」と説明した。これについて、会社員は「『勤務先の仕事に関係なく呼び出せる。最後はこういうものも出せるんだ』と両手で紙を持つ仕草を見せられた。あの状況では当然、逮捕状だと思う。この調査結果が適正なはずはない」と憤った。
住民の数人が「妻や子供を聴取すると言われた」と証言した点について、調査結果は「雑談の中で子供に関する会話があったが、趣旨が正確に伝わっていなかった可能性がある」と結論付けた。だが、40代の自営業男性は「『子供が心配でしょう』『お子さんのことを考えてください』と取り調べの終わりに言われる。心配になる」と話した。
調査結果で「被疑者が『先祖に誓って支払ったことが事実』と申し立てたため、『事実ではないことを誓っては先祖が泣く』と言った」とされた60代男性会社員は、「私から言うわけがない。向こうから『先祖が泣きますよ。お父さん、お母さんが悲しみますよ。お孫さんに悪い人と言われたくないでしょう』と言われた」と反論した。
また、調査結果は「体調がすぐれないなどの申し出があれば取り調べ時間を短縮したり中断した」としたが、女性(70)は、「そんなことは絶対にない。下痢と吐き気で『早く帰りたい』と言ったのに夜8時半まで帰れなかった」と話した。
「言い分を聞いてもらえなかった」との住民からの指摘について、調査結果は「供述調書は被疑者の申し出があれば増減変更した」と結論付けた。60代男性は「全然違う。向こうのシナリオに沿わないと聞き入れられなかった。私は何度も『書き直してくれ』と主張したが受け入れてもらえなかった」と訴えた。
◇解説 任意捜査 配慮足りず
証言強要疑惑の調査結果を公表した埼玉県警は「高齢者が多く、取り調べを受ける経験が初めてだったことを考慮すれば、一層きめ細かく配慮する余地があった」とも言及した。今回のケースは、容疑者の身柄が拘束される事件だけでなく、任意の取り調べについても、適正さを確保するために十分な配慮が必要なことを改めて示したといえる。
逮捕された容疑者とは異なり、任意捜査には期間の制限はない。毎日新聞の取材に多くの住民が「朝から晩まで連日聴取され、虚偽の調書に署名してしまった」「『会費を払っていない』と認めるまで延々と取り調べが続くと感じた」などと証言した。9日連続で呼び出されたり、取り調べが計16日に及んだ人もおり、県警は「(住民には)相応の負担感があったと思われる」と認めた。
多くの住民が、検察官の取り調べの際に刑事に送迎され、車内で「警察と違うことを言うと調べが長期化する」と言われたり、取調室周辺に刑事がいたことを重圧に感じて虚偽証言を続けたとも話した。逮捕された容疑者の場合は、刑事収容施設法の規定で刑事による護送は原則として行われないが、任意捜査には適用されず、検察官の調べ中に刑事が廊下などにいることを規制する法令もない。
元東京高検検事の郷原信郎・名城大教授は「やむを得ず警察官が送迎する場合は、警察の影響を一定程度遮断するよう配慮すべきだ。そうでなければ、検察は警察に対するチェック機能を果たせなくなる」と指摘する。
また、「認めなければ子供を呼び出す」「1カ月でも2カ月でも取り調べる」と言われたと住民側が主張している点について、調査結果は「趣旨が正確に伝わらなかったり、無用の誤解を与えた可能性を完全には否定できない」とした。県警は「任意性を損なう取り調べはなかった」と結論付けたが、県警側が「負担」や「誤解」と言うやりとりを、多くの住民が「強要」と感じた事実は重く受け止めねばならないだろう。【飼手勇介】
◇住民ら人権救済 日弁連申し立て
住民らの弁護を担当する白井正明弁護士は来週にも、日本弁護士連合会に人権救済を申し立てる方針を固めた。埼玉県警に対し、住民への謝罪と担当捜査官の処分を求める。白井弁護士は「県警の内部調査に任せられないので、住民らの委任を得て、独自に申し立てることにした」としている。申し立てられれば、日弁連の人権擁護委員会が審査した上、必要に応じた措置を取る。