のびのび

日々の出来事とかラグナのこととか模型のこととか徒然と

そういえばあの話を書いてなかった

2013-08-30 22:39:19 | 普段のこと
ので8月のうちに書いておこうと思う
今回もアレな話

これまた大学時代の友人Iから聞いた話
彼は東北の某地方の出身で、彼が言うには
そこいらでは道で車を運転してると下り坂で急にブレーキが利かなくなって路肩に突っ込んでなんとか止めて
「あーやられた」
なんてことがあるそうで
(ブレーキ利かなくなるのもその時だけ)
これもその流れで聞いた話

Iの兄の友人の話になるのだけど
彼は当時学生で車で(確かバイトに)出かけたその帰り道
日が暮れた山道を一人走ってると山を越えるトンネルの入り口の道端に女の子が立ってるのを見つけた
彼も夜の山道、それもトンネル入り口に一人きりの女の子なんてよくある怪談みたいで嫌だなぁとは思ったのだけど、もしただの女の子が山の中に置き去りにされてたんなら助けなきゃなぁと
恐る恐る車を近づけたのだけど、そこで見る限りは普通の生身の女の子に見える
助手席の窓を開けて「どうしたのこんなトコに。一人?何、彼氏に置いてかれちゃったの?」
「うん・・・・うん・・・・」とどうも今ひとつ要領を得ない
しかしどう見ても普通の生身の人間だし、今さらこのまま置き去りにする訳にも行かないので
「○○まで行くけど、町まで乗ってく?」といった感じで彼女を乗せていくことになった
それでトンネルに入ったのだけど、このトンネル、抜けるとすぐに町が見える、本来なら数分で抜ける長さなのだけど不思議なことにしばらく走っても出口が見えない
「おかしいね、このトンネルこんなに長くないよね。おかしいよね」
と隣の女の子に話しかけてみるけど反応は鈍い
これはやっぱりこの子が怪しいよなと思いつつ横目で窺ってみるのだけど、見た限りではやっぱり普通の女の子にしか見えない
不安になりつつもなおも「おかしいね、おかしいね」と話しかけながらも車を走らせる
と、どれくらい走ったのかやがてようやくトンネルの出口が見えてきた
なんだかわからないけどやっとトンネルから出られる!という嬉しさともう一刻も早くトンネルから抜け出したい思いからアクセルを踏む足にぐっと力がこもって車は加速して出口を目指す
そうしてやっとトンネルを出た!と思ったらその先に道が無い!
トンネルを抜けた先数メートルのところで道が無くなっていて左右からのガードレールも正面だけ無く虚空に続いてる
あわてて急ブレーキを踏むとなんとかギリギリのところで止まることが出来たものの、その先は切り立った崖になっていて遥か崖下には波が押し寄せてる
危ないところだったーと助手席を見るとそこには誰も居ない
やられたーやっぱりだったかー
と慎重にUターンしてトンネルの方を向くとそのトンネル正面にはさっきの女の子が白い着物を着て立ちふさがってる
他に道も無いので仕方なく「どいてくれー!」と念じつつトンネルに向かって発車させると女の子はふわっと飛び上がりフロントガラスに飛びついて貼り付いた
もう怖くて見てられないので目をつぶってそのまま加速させる
しばらくして目を開けるともうどこにも女の子の姿は無く、程なくトンネルを抜けると本来出るはずだった出口でそのまま町を目指して帰っていった
寮に着くと車を玄関に横付けして中に飛び込んでいって、寮に居た友人に今こういうことがあったんだ!と話したが皆またまた~などと言って信用してくれない
なおも「本当なんだって!」と主張するやり取りをしてると、表の方から来た友人が
「おい今表に駐めた車、ライト点けっぱなしだぞ」
え?
「いや確かに消してきた」
「でも点いてたぞ?」
「いやいやいやそんなことはない。確かに消した」
「いいから消してこいよ」
「嫌だよ怖いし、オレはちゃんと消してきた」
じゃあ皆で行こうぜということになり、そこに居たみんなでぞろぞろと車を見に行くと
確かに消したはずのライトは煌々と灯っていて、それだけじゃなく車内は血まみれで天井から血が滴り落ちてるような有様で
それを見たみんなは震え上がって朝まで布団にくるまって眠れない夜を過ごしたそうで
夜が明けてから見るとやはり車のライトは消えていて車内もなんとも無かったのだけど
その朝、彼から昨夜こんなことがあったんだとその話を当時高校生だったIは聞いたそうで


ありがちな話に枕からオチまであってよく出来た話なのだがそれだけに逆に信用する気になるというかそんな感じの心持だったり


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