ド イ ツ 留 学 の 轍

ドイツ留学中の心臓血管外科医の日々

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名前を覚える

2016年12月30日 | 日記


名前は大事だと常々思う。

名前を呼び合うと距離が縮まる。
コミュニケーションの第一歩である。

今の病院で上司や同僚の名前を覚える為に、インターネット上の病院サイトから名前と顔写真が載っているページをコピーして保存してある。

しかし問題がある。

簡単に言うと読めない、つまり発音が出来ない。

半分がドイツ人、半分は他のヨーロッパ、中東、アフリカ出身の外国人医師であり、僕には全く馴染みのない名前である。

正しく発音することができなければ、呼び掛ける事もできないので、ニコニコしているだけの無口な日本人と称されてしまう。

手術室でも以前に自己紹介しあった ベテラン看護師に「私の名前は何でしょう?」と意表を突かれ答えられず、もう一度教わった名前を手術中ずっと念仏のように唱えていた。

昔から耳からの情報はサッと抜けてしまうので、視覚化する方法をよくとっていた。

習っていた手話を活かし名前の漢字を手で表現して、それを目で見て覚えるのだ。

日本にいる時はそうやって人の名前を簡単に覚えることが出来たが、その秘策もアルファベットでは上手くいかない。

手話には指文字があり、ひらがな、アルファベットは一文字ずつ表現できる。
それ以外にも漢字に対応する表現があるため、大抵の性の漢字は2文字程度で表現出来るのだ。

しかし5-10文字もあるようなアルファベットでは視覚もそれを拒む。

先日ドイツ人の同僚に全員の名前を正しく発音してもらい、その発音をノートにカタカナで書いて覚えるという小学生みたいな事をした。

そのノートを見ると自分的にはかなり恥ずかしいが、同僚には読めないので安心している。

ちなみに仕事でも道具の名前はとてもとても大事である。

手術中に欲しい道具は言葉に出して待つ。

新人医師が介助の看護師さんの聖域から勝手に道具を取ろうものなら、看護師さんから罵声を浴びせられるか手を叩かれる。

加えて全く知識の無い外科医扱いで手術後にも作法をこっぴどく教育される。

だから外科医にとって手術道具の名前は特に優先順位が高い。

何回か手術室で耳に飛び込んできた道具の名前もサッと抜けてしまうので、絵に描いて視覚化して暗記している。


でも結局発音が悪く、欲しい道具は一回で手元にこない。
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