本場ローマのカルボナーラでは用いられない生クリームが、国内で見かけるカルボナーラで用いられるのは、「味」に対する意識の違いというよりも、調理方法上の問題、つまり、カルボナーラのもう一つの重要な要素である「卵」が粒上に固まり難くする効果上の問題だと推察される。
ここでは、「卵」の「全卵」を用いるか、「卵黄」だけを用いるのかの議論は避けたい。まず、温泉玉子を思い出して欲しい。温泉玉子は、卵白がソフトに固まり卵黄がとろけている。これは、卵黄と卵白の凝固点の違いと、凝固性(固まり方(のスピード))の違いをもとに起きる現象である。卵黄の凝固点は65℃、卵白は60℃であり、本来は、卵白の方がより低い温度で固まり始めるのだが、卵白はゆっくり固まる性質がある。一方、卵黄の凝固点は高いのだが、一気に固まるという凝固性がある。
つまり、卵の凝固点よりも熱くなっているフライパンで調理する場合、または、茹でたてのパスタと絡める際に、この卵黄部分が固まりやすくなるのである。調理温度を下げて凝固をふせぐために生クリームが用いられているのである。
中には、卵とチーズをパスタと絡める際、フライパンを火から降ろしたり、別のボールに移して調理するなど、卵が凝固しないような調理法が用いられている。
ここでは、「卵」の「全卵」を用いるか、「卵黄」だけを用いるのかの議論は避けたい。まず、温泉玉子を思い出して欲しい。温泉玉子は、卵白がソフトに固まり卵黄がとろけている。これは、卵黄と卵白の凝固点の違いと、凝固性(固まり方(のスピード))の違いをもとに起きる現象である。卵黄の凝固点は65℃、卵白は60℃であり、本来は、卵白の方がより低い温度で固まり始めるのだが、卵白はゆっくり固まる性質がある。一方、卵黄の凝固点は高いのだが、一気に固まるという凝固性がある。
つまり、卵の凝固点よりも熱くなっているフライパンで調理する場合、または、茹でたてのパスタと絡める際に、この卵黄部分が固まりやすくなるのである。調理温度を下げて凝固をふせぐために生クリームが用いられているのである。
中には、卵とチーズをパスタと絡める際、フライパンを火から降ろしたり、別のボールに移して調理するなど、卵が凝固しないような調理法が用いられている。