ウコンって肝臓には、間違いなくいいと思ってました・・・
「今晩は飲み会だから、ウコンを飲んでおこう」などと飲まれる方も多いかと思います。
実際、私も飲酒の前に飲んだ経験はあります・・・が、
肝機能に異常がある人の場合は、症状が悪化する場合もあるらしいとの調査結果が出たようです。
ウコンによる肝障害の大半に人が毎日にように摂取していたらしく、
健康に気を使い過ぎてのサプリメントの大量摂取・・・哀しいことですね・・・
薬やサプリメントに頼る前に、
生活習慣を見直し、食生活の改善・・・さらに、適度な運動で健康な体を維持することでしょうね。
でも、仕事柄、飲む機会が多い方もいらっしゃいますよねぇ・・・
そんな方は、先ず肝機能検査を受けてみることも大切かもですよね。
ただ、アルコールにしても、ウコンにしても・・・やはりほどほどにってことですよね。
今朝は、ウコンに関する記事を転載してみようと思います。
～以下、5月29日スポーツ報知より抜粋～
肝臓に効くはずが肝臓病悪化も
ウコン
コンビニなどで目につくウコン。飲み会の前、二日酔い予防に飲む人も少なくないだろう。しかし、肝機能に異常がある人がウコンをとると、肝障害を起こすことがある。日本肝臓病学会が病院の処方薬以外の民間薬や健康食品による薬物性肝障害を調べたところ、117件のうち29件、約4分の1がウコンによるもので、死亡例も3件あった。その大半は毎日のようにウコンを摂取していたという。
こんな例がある。▲38歳の男性が飲酒による肝機能低下を防ごうとウコンとシジミエキスを毎日摂取したところ、2か月後に劇症肝炎を発症した▲別の30代男性が二日酔い防止にウコンを多量摂取した結果、肝機能が低下し、劇症化して死亡した。
ウコンが肝障害を起こすのは、ウコンに含まれる鉄分が原因と考えられている。100㌘当たりの鉄分はウコンが55㍉・㌘で、焼きのり(11.4㍉・㌘)、きな粉(9.2㍉・㌘)よりはるかに多い。サプリメントのウコンの中にはもっと鉄分が多いものもある。ちなみに1日に必要な鉄分は男性10㍉・㌘、女性12㍉・㌘だ。
脂肪肝やＣ型肝炎の人が、この鉄分を取り過ぎると排出できず肝臓に蓄積し、フリーラジカル(活性酸素)を発生させて肝細胞を傷つけ、もともと傷んでいる肝臓にダメージを与えるのだ。酒飲みには脂肪肝など肝臓が悪い人が多い。肝臓い良いと思ってとっているものが肝機能障害を起こすことがあるのだ。定期健診でγ(ガンマ)－ＧＴＰの数値が高いなどで「肝機能に問題がありますね」と言われた人は要注意だ。
ただし、これは肝機能に異常がある人の場合で、肝機能障害がない人がコンビニでウコンのサプリメントを買ってたまに飲む程度なら心配ない。また、飲酒30分前にウコンに含まれるクルクミン(ポリフェノールの一種)という成分をとった人は、悪酔いを起こすアセトアルデヒドの血中濃度の上昇を抑えられたという報告もあるので、二日酔い予防には効果がありそうだ。
(医療ジャーナリスト・田中 皓)
アクセス
トータル
ランキング
