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自転車ロードレースやロングライドの話題が中心です。
脊椎関節炎と付き合いながら生活しています。

ツールド北海道 市民レース 2017 HCF S2 

2017-09-12 08:00:00 | 自転車

今年もツールド北海道の市民レースに参加させていただきました。
道南の函館での開催で、距離が67km程度と近年の市民レース上級者クラスのコースとしては半分くらいの短さで物足りなさはありますが、北海道内ではニセコクラシックに次いで大きな大会ですので、楽しみにしていました。

いつもは自分の車で一人で往復していたのですが、今回はお誘いがあり、チームメイト4名と車に同乗して往復しました。
運転者のY田さんにはたいへんお世話になりました。
同上のF野さんとI木さんとの車中での会話も楽しく、往路と復路の昼食を函館市民のソウルフード「ラッキーピエロ」で食べ、夕食は新鮮な魚介を地元の居酒屋さんで食べたので、レースだけでなく食も満喫できました。

札幌から函館はけっこう遠く、事前に試走にいくことができなかったため前日の昼頃に現地入りしてコースの全行程を試走しました。
レース1週間前にサドルを換えたり、ポジションを変えたりしたため、強く踏み込んだら左太ももの裏がピリピリと痛む状態での走行でしたので、踏み込まずにある程度のスピードを出すという普段はやらないことをやったのが悪かったのかもしれません。67㎞程度ですから前日に走ったとしても疲労が残るまでにはなるまいと考えていたのが甘かった・・・所要時間はレースと比べると30分程度遅かったのですが、ところどころ厳しいペースアップもあり、けっこう疲れてしまい夜寝る前にレース後でしか攣らないような部位が攣ってしまうほどの疲労感でした。

レース当日は雨・・・路面は濡れていますが涼しいので自分的には問題なしでした。
レース中は集団で密集して走るため、先行車の後輪が跳ね上げる水しぶきで、ずっと冷たいシャワーを浴びているかのような状況でした。
雨のレースが終わってから必ず喉とか鼻の調子が悪くなるのは、この跳ね上がった水が口や鼻に入るからなんだと思っています。
水をかぶることは強く雨が降っていると思えばよいのですが、砂やゴミも混じった水が跳ね上げられるため、ハードコンタクトの自分には眼にゴミが入って痛くて辛かったです。

1km程度はパレードスタートでしたが、それまでもペースは遅くなく早速集団の後ろの方は縦に長く伸びていたようです。
国道の路面はおおむね綺麗ですが、車線間に細長い溝状に舗装が削れているところが続いており、その穴にはまってバランスを崩す選手を何人も見ましたので、自分はできるだけ車線間の真ん中を走って落車に巻き込まれないようにそなえていました。
国道から山の中に入るクランクを抜けて少し細い道に入り、細かいアップダウンが続き、空港の下のアンダーパスを抜けたあたりで既に、自分達の後ろの選手達はちぎれてしまったようです。ここから先のゴールまでの区間は自分を抜いていった選手はほとんどいませんでしたので、第2集団とは序盤でそれなりに離れてしまっていたようです。
実際に22kmあたりでA井さんが移してくださった写真では、自分とF井さんが先頭集団の最後尾で、後ろにはオフィシャルカーが数台並んでいました。

緩やかな登り基調ながら、細かいアップダウンを経ていよいよ勝負どころの「KOMまで1km」の看板が近づいてきたところで、左側前方で落車があり道路の8割くらいの幅で選手達がスピードダウンしていまして、この影響で自分も減速せざるを得ず、完全に先頭集団から遅れてしまいました。
「KOMまで1km」の看板が見えたところで、自分が見える範囲では集団は縦にバラバラになっていました。
登り切って長い下りで追いつくことを考えていましたが、登り切ったところで気を抜いてしまったのが間違いで、そこで踏ん張って10mの差を埋めるべきでした。ほぼ単独で下り、途中で3名で下りましたが自分の下りの方が早かったため先行して前を追いました。先行の小集団は、まだ見える範囲にありましたので山を下りてから追いつけるものだと考えていいましたが、ローテーションしながら走る小集団には単独走行ではなかなか距離を詰めることができず距離を維持することがやっとでした。
前の集団にはチームメイトのY田さんも見えており、「あそこまで追いつければ」と何度もペースを上げましたが、あと20mが遠かった・・・。

その後、後続の小集団に加わりローテーションを回して前の小集団を追いましたが、少しずつ距離が離れてゆき、こちらもペースが遅いわけではありませんが前の小集団に追いつけるほどのスピードは維持できず、たまらずMUURの選手がローテーションの回し方のアドバイスを始めて、自分もそれに賛同して小集団(8名?)メンバーにできるだけ声をかけて、前に出るときはペースを上げないこと、前を長く牽かないこと、先頭に出たら速やかに左に避けることをメンバーに徹底してローテーションを回しました。
ほとんどの選手は慣れているようで、特に問題なくローテーションは回ってゆくのですが、一人だけなぜか前を牽いて下がってくるときに待機列をまっすぐ下がらないで右側に寄ってくる(つまり先頭を牽いている選手の真後ろに左側から戻ってくる)選手がいて、その分、後ろにいる選手は空気抵抗にさらされるわけできついのですが、少ないメンバー同士で協調が乱れても嫌なので、なんとかやり過ごして走り続けました。
その後、アシストを終えてちぎれていたはずのBチームのKGM選手が大学生と共に我々の小集団に追いついてきてローテーションに加わりましたが、KGM選手が前に出ると、ぐぐっとペースが上がるので後ろはキツかったです。

海沿いの道はほぼ平坦で、ローテーションするにはうってつけの地形でしたし、見通しがよいので自分達の前後の状況がよくわかりました。
前日の試走でアタックポイントになると思っていたゴール数㎞手前のちょっとした登り坂が見えてきたときに、その登り口までが自分のローテーションの担当でしたので、登りにはいってすぐに先頭から下がって様子を見ていたら、ペースは若干上がったものの、誰かがアタックするわけではなく、ほっとしたような、チャンスを失ったような複雑な気持ちでした。
しかし、ここでKGM選手から「ラスト1㎞になったらアタックするのでスプリント勝負しましょう!」との呼びかけがあり、集団では「1km前は早いんじゃないか?」とのコメントがあり、みな疲れているんだなと感じました。

ビルや観客も増えてきていよいよゴールが迫ってきました。
KGM選手から「行くよ!」との掛け声、自分は「ラスト1km!」と叫んでからペースアップしてKGM選手を追いましたが、左脚が攣っていてまともに踏み込めず、せっかくの粋な計らいにも純粋な勝負ができず流してゴールという情けない結果になってしまいましたが、小集団の中ではKGM選手に次いで2番目にゴールを通過しました。
ゴールゲートが見あたらなかったので、緑色のアンテナが見える10mくらい手前になってようやくゴール位置がわかるという・・・残り距離の表示くらい出してほしいものです。
ゴールゲートをくぐってから気づきましたが、雨はすっかりあがって、ピーカンの晴になっていました。太陽がジリジリと暑く感じました。
ゴール地点の横には自衛隊の敷地があり、公開演習のような催しがあって、空砲を打ったりヘリが飛んできたり、かなり騒々しかったですが間近に見ることが初めてでしたので楽しく見学させていただきました。

ゴール後はチームメイトとレースを振り返りながら、競輪選手たちの炊き出し(ローラーで発電機を回してかき氷をふるまってくださった!)でおいしいかき氷を食べながらチームメイト全員のゴールを待ちました。
チームの全員が落車もなく無事にゴールしましたので一安心でした。
Mクラスで出走したI木さんが3位入賞でしたので、表彰式を見学してから後片付けをして帰路につきました。

以前は3日間のステージレースでしたので、翌日は札幌のモエレ沼公園でクリテリウムがあるような感じがして、1日で終わってしまうのは不思議な感じでしたが、楽しい旅行とレースは無事に終わりました。
来年は道東(帯広方面?)開催の順番かもしれませんので、食べる楽しみは大きくなりそうです。(笑)
道内では今シーズン最後のレース(札幌市民体育大会、モエレ沼公園でのクリテリウム)が2週間後に予定されています。
最後までベストを尽くします!


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